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「時は金なり」という時間ドロボウについてカリスマ人気ラッパーのイエス・キリストさんが語ったこと

「時は金なり」

その言葉が意味するところはシンプルだ。

「時間を金に変えろ」

「Time is Money.」

である。


この思想は、資本主義の発展の原動力になった。

人々はより多くの利潤を得るために、自身の限られた時間をより効率よく使う術を編み出していった。

いわゆる、コスパ指向ってやつだね。

人間は必ず死ぬから、時間は誰にとっても有限だ。

1日24時間という平等に配られたカードで、どうガッポリいくか?


そのために身に付けられたアイテムが「時計」だ。


「時計」と「資本主義(お金)」は、切っても切り離せない。

「腕時計」は、近代資本主義の象徴だ。


「時計」と「お金」

この2つが最も発達した国がある。

スイスだ。


近代以前には、人びとは「時は金なり」だとは思っていなかったのだろう。

昼飯を食べては昼寝をし、日が暮れたら仕事も終わる。

おおらかで、生産性はずっと低いままだった。


「時は金なり」と考える人びとが増えるほど、人類の生産能力は爆上がりしたのである。

「時計」が、人びとの生産性を引き出したんだ。


となると、「時は金なり」とは「時計はお金を生み出すなり」という意味なのではないだろうか?


そして確かに人類は豊かになった。

生活必需品は手に入るようになった。

見たことのない道具に囲まれた。


でも、それで僕らは幸せになっただろうか?


なってねえ。

これだけは言える。

絶対なってねえよ。


確かに豊にはなったし進歩はしたんだろう。

でも、それで幸せになんてなってネェ!!


こういう言葉があるのを知っているかい?


「人はパンのみにて生きるにあらず」


このリリックを綴ったのは「イエス」という名の若者で、2000年前に生きていたラッパーである。

彼はカリスマだった。


彼の口から放たれるリリックは聴取を魅了し、たちどころにファンが増えていった。

中には「追っかけ」として彼にベッタリ付き従い、共同生活を送るものまでいた。

イエスはモテモテで、超人気ラッパーだった。

そうして最期はお決まりのように、権力に目を付けられ殺された。

しかも暗殺などではなく、聴衆の面前で磔(はりつけ)にされるというヤバすぎるやり方で。


そんなカリスマ人気ラッパー・イエスのパンチライン

「人はパンのみにて生きるにあらず」

めっちゃカッコよくないっすか?


つまり、

「腕時計して、コスパ気にして、時間を切り売りして、段取りよくPDCA回し続けりゃ、そりゃ200年もすりゃあすげー道具とか、ビルとか、ファミレスとか手に入るよ!」

「でもさあ、それだけじゃ人は幸せになんかなれないんだよね〜。なんだか虚しくなっちゃうんだよね〜。いくら道具があっても、お金があっても、衣食住があっても、ダメなんだよね〜。」

「なぜならさあ、人ってパンだけで生きてるわけじゃないんだも〜ん」


って、イエスは夜な夜な、追っかけの弟子たちとのオフ会で語りかけてたと思うんだよね。


ちなみにイエスのリリックとかパンチラインは、この追っかけ達によって彼の死後にまとめられて、出版されてるよ。「聖書」って名前で。世界一のベストセラーらしい。イエスのオフショットとか、ファンならよだれが出ちゃうシーンも色々と盛り込まれてるらしいよ。


でさ、イエスはラッパーだったからさ、見抜いてたと思うんだよね。

いつか、お金に人が群がり、それにより文明が発展した先で、人びとから元気が失われていく未来をさ。

パンだけあっても、そこに生きる希望がわいてくるわけじゃないんだよ、ってことを。


ちなみに、金融と時計産業がいち早く発展したスイスでは、安楽死が認められているんだってね。

世界中から「死ぬためにスイスへ行く」旅行者が集まって来るんだって。

安楽死ツアー大国スイス。


あと、スイスってのは衛兵大国でもあるんだよ。

「永世中立国」という名の衛兵大国スイス。

なんと、バチカン市国っていうちっちゃい国の全衛兵がスイス人なんだって。

しかも、このバチカン市国って国は、あのカリスマラッパーのイエス・キリストを神の子として激推ししてるファンクラブの総本山なんだって。

そのファンクラブ本部のセキュリティがスイス人なんだってね。


「時は金なり」を地で行くスイスの衛兵さんが、「人はパンとかいくらあっても生きれねえんだよ!!!」とパンチラインを残して去っていったイエスのファンクラブを守っているという、変な構図。

スイスとイエス、似てるけど全然似てない、この2つ。

スイスとイエス。韻踏んでる場合じゃない。

スイスとイエスの変な構図。

それがヨーロッパ社会の複雑さなんだと思うんすよ。


つまり、これがヨーロッパという地域の、日本人から見たらよく分かんなさにもなっていて、それはつまり「キリスト教」ってなんやねん?ってことが、僕ら日本人はよく分かんないからなんだよね。

それは、西洋、ってか世界中を席巻する「宗教」ってものが、僕ら日本人には理解できないものだからなんだ。

そこには「一神教」と「多神教」の違い、ってのがあるからなんだけど、要は、ラッパーへの向き合い方が、ヨーロッパは世界の中でもなかなか独特な地域ってことなんだよね。


つまり、何が言いたいねんっていうと、

「時計を身に付けた人はお金を生み出すマシーンとなり、逆説的にその人からは本当の時間というものが奪われていく仕組みに、僕らは臨場感高く気付ける世代だと思うんです」

ってこと。


だから、時計の奴隷になっちゃいけないんだよ。

それはお金の奴隷になることにつながるし、イコール君の時間が盗み取られているってことだから。


そのことを2000年前にラッパー・イエスは「人はパンだけで生きてるわけじゃねええんだ!!!それぞれ色々あって生きてんだ!!!なめんな!!!」って吠えてたわけっす。


でもさ、じゃあ自分の時間って何よ?

盗まれてない時間って何よ?

って話になるよね。


それはきっと、「時間」と「人間」ってのをつなげて考えないといけないんだよね。

でも、意外とそのヒントは目の前にあってさ、見つけちゃったよ。

「時間」と「人間」、どちらも「間」という字が入ります。


つまり「間」がヒントです。


時と時の間とはなんでしょう?

人と人の間とはなんでしょうか?


そこに、時間ドロボウには盗めない「時間」というものがあるようです。

パンでも食いながら考えてみよう。

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