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おまえの悩み、すでに2500年前に解決しといたで。受け取ってや。 by釈迦

あれやろ?どうせ自分も悩んでるんやろ?

知っとるよ。みーんな悩むんや。

「自分」ってやつがなんなのか?って。


これはなあ、もう人類の宿命やわ。

おれらはみんな「個人」としての人生を与えられるわな?

それが近代という時代や。

せやけど、よーく考えたら、この「自分」ってやつは、めっちゃあやふやな存在やねん!


だから、一昔前には「自分探し」なんて言葉も流行ったらしいで。

でも、探してもたいがいは見つからなかったらしいわ。

見つけようとして見つかるもんでもないんやな、「自分」って。


ようは、「自分」ってやつは、よくよく考えると謎やねん!

そんでもって、このナゾになかなか、誰も答えを出されへんねん。

このナゾ、めっちゃむずいねん!


せやけどな、自分、

「太陽のもとに、あたらしきものなし」って言葉、知ってる?

ようは、「そんなにお前が頑張らなくても、昔の人がすでに解決してるかもよー」って意味やねん。


この「自分」ってやつに関してもそうやねん!

「自分って何?」って、みんな悩んだんや。

20世紀の若者も悩んだし、21世紀の若者も悩んだんや。

若者だけやない。

哲学者や科学者、芸術家もずーっと悩んどった。


せやけど、それよりもずっと昔に、すでに答えを出してた人がおったんや。



誰やと思う?




シャカやねん



釈迦ってのは、仏教の開祖ってことになってるけど、

おれは違うと思うねん。


だってあれやん?

仏教っていうと、お寺のイメージやん?

誰でもいくやん?

初詣とか、あとばあちゃんの葬式とか、じいちゃんの葬式とかで。


でもな、

釈迦って、そもそも「葬式やろーぜ!」とか、いってないらしいで。


あと、「全員スキンヘッドにしよーぜ!」

とも、言ってないらしい。


てゆーか、シャカ本人は、ロン毛だったらしいで。


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いや、誰やねん!


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こっちやね!


この頭のつぶつぶは、実は髪の毛をぐるぐる巻きにした塊らしいんやわ!

つまり、ドレッドみたいなこと?

シャカって、アフリカンだったの?

天才はようわからんわ。


こんなぶっ飛んだ感性には、理由があるんや。

このシャカってのは、生まれは王子様やねん。

そもそもシャカってのは、ニックネームで、シャカ国の王子様だったからシャカって呼ばれてんねん。


出身地名で、そのまま呼ばれてるって……。

なかなか雑なニックネームで、親しみもてるやん?

あだ名のクオリティとしては、かなり低いやん?

しかも2500年後も、そう呼ばれてるんやで?

なかなか雑な扱いやん?

けど、それでもいい!ってところに、シャカの懐の深さがあらわれるわけや。


で、このシャカが、

「自分ってなんなのか?」


に答えを出してんねん。


それが、

「空」


やねん。


「そら」ちゃうで、「くう」やで。


この「空」ってのがやばすぎて、シャカはインドで大ブレイクしたんや!


「なんだあいつ!空って、やばすぎる!」

「マジかっけえ!しかもあいつ、シャカ国の王子らしいぞ!」

「まじかよ!すげえ!じゃああいつのこと、シャカってよぼうぜ!」


みたいな感じな。

当時のインド人、大興奮や。

一躍人気者やで。


でもな、このシャカが語った「空」ってのが、


めっちゃむずかったんだわ



まあ聴衆はな、聴いたその場は納得するんだけど、なかなか自力では腑に落とせないっていうのかな。

ようは、シャカのカリスマ性によって、民衆は「なるほど!そういうことか!」ってなるけど、家に帰って次の日になると忘れちゃう、みたいな?

そんな感じってあるやん。

アーティストの宿命ってやつかな。


そういう意味では、ラップに近かったんじゃないかと思うんだよ。


ほら、ラップとか歌とかって、その場ではアガるじゃん?

ライブの最中は、めっちゃ興奮するやん?

で、終わってからもしばらくは興奮さめやらぬまま、インスタとかに「マジやばかった!」とか書き込むやん?

だけど、その感動ってしばらくすると薄れるし、そもそもそのラップの衝撃を自分で再現するのは不可能やん?

そんな感じやねん!シャカの凄さって!


だけど、コアなファンがその魅力を後世に残そうとして頑張ったんや。


「いや、これだけは残さなあかんやろ」


って。


でも、当時は録音機材とかないから、MP3とかにできへんねん。

しかも、紙すらもまともにない。

そんな中で、必死こいて遺そうとしたんやわ。


それが、いわゆる「仏教」になって残ったんや。

でもその過程で、何百年も経て、中国とかいろんなところを経由したせいで、かなりもともとの音楽性からズレてしまったんやな。

「葬式」とか「全員スキンヘッド」とかいう謎のカルチャーは、その過程でつくられたんや。


せやけど、シャカの言ってたことは、マジすごいねん。

現代にも、バリバリ通じる。

マジで核心ついてる。

超天才やねん。

天才ラッパーだったんや。

俺らの悩みを、ことごとく代弁し、歌い上げてるんや。



で、そのシャカのラップを、

後年になって、ある種ベストアルバム的にまとめた曲があんねん。

MADみたいなイメージかな?

名場面集あつめました、みたいな。

それがリリースされたのが、もう1900年くらい前らしんやけど、

めちゃくちゃ売れたんや。


般若心経


っていうんや。

はんにゃしんぎょうって読む。

名前くらいは聞いたことあるやろ?

今なお、世界一売れてるお経やねん。


正式名称は「般若波羅蜜多心経」っていうんやけど。

これ、やばいラップやねん。

ようは、シャカの教えたことを、


たった262文字にまとめた


ラップやねん。

「そんなことできるん?」って、当時も炎上しかけたらしいよ。

中田のあっちゃんもびっくりのまとめ方やったんや。


せやけど……


これがよくできてた。



イメージとしては、

スター・ウォーズ9部作を5分で解説

とか

「ゴルゴ13」203巻を5ページで解説

みたいな感じ。


ムリだろ


って思うやん?



これが奇跡的にいけたんや。

やってもうたんや。


それが、般若心経やねん!



ってことで、明日は般若心経の現代語を紹介していこうと思うんで、よろしくぅ!!


つづく!!



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