うさぎ島のウサギ【広島県大久野島】
周辺の島出身の母親に聞いたところ大久野島は、小学校の校外学習などで訪れる場所で、その頃(何十年も前)には島にウサギが居ることすら知らなかったという。
今となっては明確な理由がいまいち定かではないが、人為的に連れ込まれたウサギたちが外敵の少ない島で自然繁殖していったらしい。現在では島内あちこちで愛らしいウサギと遭遇出来ることから、大久野島は『うさぎ島』として有名な地。
人懐こいウサギたちを愛でながら、貸し自転車で島内を巡って瀬戸内海の景色を楽しんだり、島の歴史探訪したり、食事、スイーツを頂いたり出来る。詳細はサイトへGO↓
休暇村大久野島|観光スポット|竹原市公式観光サイト ひろしま竹原観光ナビ (takeharakankou.jp)
愛らしい姿はしているが、うさぎ島のウサギたちは野生化している動物ゆえ、ふれあい動物園のように積極的なスキンシップは許されていない。自然下で暮らしているウサギには、当然身体にノミダニもいるだろう。接し方を間違えば噛みつきも引っ掻きもする為、人間側が適切な接し方を心得ておく必要がある。また、野生のウサギが怪我を負えば生きていくのも難しくなる為、ウサギが怪我するおそれのある行為は御法度。島内で自転車走行する際、ウサギとの接触事故防止の為ゆっくり走る、下り坂では自転車を押して歩く、等、うさぎ島ではウサギの為に守るべきルールがある。(休暇村大久野島【公式】より)
暗い歴史を持つ一方で、可愛いウサギたちの人気に火が付き、海外旅行客も押し寄せていたらしいが、このご時世、外出を控えた観光客たちが島に来ないお陰で、ウサギたちは平穏にまったり過ごせているのではないだろうか。あまり大勢の人間が集まると、中にはルールを守らない者も居るから。
とは言え、ウサギたちに野菜や牧草のお土産を持参すると、ウサギたちの方からわらわらと集まって来てくれるので、お土産持参者はウサギたちから歓迎されている気分になる。
自分は、野菜だと移動の間にシナシナになってしまうし、食べ過ぎて下痢を起こすとよろしくないと思い、牧草を持参した。ウサギは草食動物だが、人間用に品種改良された野菜は、草食動物の食餌にしては繊維質が少なく、糖分が多い。嗜好性が高いので食いつきが良く、間食として少量なら問題無いが、他の観光客にもお土産を貰うだろうことを考えると、野菜の食べさせ過ぎになってしまう。自分のお土産は牧草が良いと考えた。荷物としても軽いし。
牧草(チモシー)は、エキゾチックアニマル専門病院でもペレットフードよりチモシー牧草の方がウサギの主食には適していると言われている。繊維質のカタマリの牧草は、ウサギの腸内細菌を整え、歯の不正咬合防止にも良い。お腹いっぱい食べても大丈夫!牧草最強!とか思ったが…自分に集まってきて牧草を見たウサギたちは、揃ってちょっと期待外れのような反応をしていた。
(乾いた草かぁ~なぁんだ、つまらん…🐰)みたいなガッカリ具合だった。
近くで野菜や果物を持った人間が来れば、一斉にそちらへ向かってしまう。牧草はキミたちの身体に良いのよ~?!
ウサギたちは島の至る所に住んでいて、近場に住むのはお互い顔見知りウサギの筈だけど、急に喧嘩をおっ始めたりするのでビックリした。愛らしい外見に似合わずメチャクチャ激しい喧嘩。オス同士の縄張り争いかな。
一見ウサギがいなそうなエリアでも人の気配がすると、どこからともなくウサギが現れる。
ビニール袋の『カサカサ』音を立てればなお効果てきめん。多くの観光客が美味しいお土産をビニール袋から取り出しているのを経験則として覚えているのだろう。『カサカサ』音=美味しいモノが食べられる、みたいな。
2023年は卯年。またウサギたちに会いに行きたい。
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