バンギャのためのレクイエム


noteはじめてみました。あひると申します。

元とはいえバンギャと名乗るのは恐縮ですが、わたしが好きだったバンドもウィキペディア上ではヴィジュアル系ロックバンドにカテゴリーされているようなので、便宜上。

ここへ来てくださった方は、ほんもののバンギャさん?それとももう少し軽いバンドファンでしょうか。わたしは20代、30代を、バンドのおっかけ ≒ バンドマンと恋愛することだけに捧げてきました。(仕事もそれなりにがんばってきた)考えたくもないけれど、リアルアラフォーが近づいてきて、そろそろバンドマンに恋するのから足を洗いたい。だからここにレクイエムを置いておきます。

* * *

高校時代、あるバンドにはまって、彼らと仕事がしたくてデザイン系の学校へ進学。

当時は1ミリも下心などなく、ただただ、彼らの音楽や、話す言葉。それを取り巻くアートワーク。バンド全盛期だったので、MVだとか、ジャケット写真、CDのケースや歌詞カードの質感。ツアーグッズ……、どれをとっても素晴らしく、そういうのを作ったりするのを一緒にやりたい!とか、そんな風に純粋に尊敬していました。

こじらせたのは社会人になってから。卒業して最初に入ったお堅い目の出版社は新卒にしてはそこそこ給料が良かったので、学生時代には行けなかったバンドのファンクラブ旅行(海外)なるものに足を踏み入れます。
(この時、生まれてれきてよかったと、人生で初めて思う)

そこで止めておけば、OLの密かな楽しみとして留まっていたのですが、旅行をきっかけに濃ゆいライブ仲間ができたり、その後、エンタメ系の出版社に転職。その環境がよくなかった。ズブズブとインディーズ沼へとはまっていくわけです。

ここらへんは、追い追い書きますが、その頃の同僚とおもしろがって通い始めたのがメジャーアーティストがプライベートで参加しているイベント。そこで知り合った方から、インディーズバンドを紹介され、そのバンドにハマって、バンドが解散してメンバーが新しいバンドを始めて、それにくっついて……ってやつを10年。
ライブを見るだけでなく、なんとなくライブ後も残ってメンバーと話して、差し入れをして。mixiで他のファンにバレないようにメンバーと連絡とりあって。そんな時代。みんなやってたよね?

そのうち、先のインディーズバンドと時期がかぶりながら、友達の紹介でまた別のバンドも見に行くように。こちらは当時、友達がガチ恋だったので、付き添い〜くらいの気持ちでライトに楽しんでいたのがいつしか、またしても沼にどっぷり引きずりこまれ。なぜか、ピーク時・・つまり沼の底辺にいた頃にはオフィシャルのウェブを手伝うまでこぎつけました(バンギャあるある)。ひっくり返せば、ウェブサイトまで貢いでしまったってこと。
このバンドも活動休止になり、いろいろあって、今年、活動休止後も何気なく残っていたサイトのサーバー契約が切れ。それもあってこれを書こうと思ったしだい。

こんなことを繰り返しながら、謎の向上心で一時期はメジャーアーティストの担当もしたりしました。音楽番組に同行したり、MVの撮影に朝まで立ち会ったり、楽屋ではバンドマンと付き合うにはな、なんて直々に指南されたのもいい思い出だけど、芸能界まじつらい。向いてなかった。(この時、死にたい。と、人生で初めて思う。)

そんなこんな、20代、30代を、バンギャに費やしてしまって、そこに残ったのは?
やっぱりギタリストがすき。

わたしが恋したバンドマンたちの秘密を暴露しようとか、陥れようなどということはまったく思っていません。バンドマンたちがわたしに与えてくれたキラキラした時間を、忘れたくない(でも一刻も早く忘れたい)。

あと、読んでもらったらバンドマンと結婚できなくても擬似恋愛できるくらいの参考にはなるかもしれません・・・。不毛。


わたしの中のバンギャちゃんが安らかに眠れるように、全部書いて葬ろうと思っています。お付き合いくださいませ。

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