老いが楽しくなる世界へ
ある日、80代の女性に言われました「毎日が嫌なの、時間だけが過ぎていく….」
その女性は、老人ホームで生活されていて、旦那様はすでに他界し、一人で生活しています。
時間だけが過ぎていく恐怖
朝起きて、なんとなくテレビをつけて、ぼーっとしていたら朝食が運ばれて一人で黙々と食べる。
その後、テレビから流れる暗いニュースで気持ちが落ち込みむ。ただ、テレビは、時間が過ぎていくのには、効率がいい。
最近は、目も衰えてきたから、長時間、見ていられなく、夕方にはテレビを消すしかない。
その後が辛いの…
何もない時間を過ごしていく事が辛いの。
と、その女性が教えてくれました。
早めの夕食が終わると、ほんとに何もなく、
腰や膝は痛く、足腰が弱り、
歩くと息切れするから、ぼーっと座るだけの毎日。
そんな日々を赤裸々に伝えてくれました。
社会との接点がなくなり孤独が加速
超高齢化社会の日本において、似たような悩みを持っている方々は多いんじゃないかと思います。
老いとともに、できることが少なくなって、社会との接点がなくなっていく。
世界がどんどん狭くなり、孤独になっていく。
家の中で「さみしいよー」って嘆いている高齢者が多いと思います。
在宅医療や介護、地方自治体は、孤独死を防ぐために、安否確認の活動を取り組んでいる。
とても素晴らしいこと。
さらに、孤独を解消する取り組みについて、僕らがもっと頑張るべきだと思っています。
もう1人、別の高齢者に教えて頂いた事があります。
「曜日を忘れると不安になるの。曜日だけが私と社会との繋がりなの。」
テクノロジーのインフラが整っている現代において、高齢者と社会を繋ぐことは可能だと思っています。
大切なのは、僕らが思考停止にならないこと。
常識にとらわれないこと。
僕は、2年前からオンラインの体操教室をはじめました。
現在、80代が3名、70代が20名以上います。
他にも60代、50代、40代、小学生、あらゆる世代とZOOMで繋がって、みんなで笑いあって、声かけあって、楽しく運動しています。
場所も様々。札幌、神奈川、広島、静岡、名古屋、つくば、などなど全国各地で繋がっています。
スマホやタブレットの中には、居心地のよい世界、優しい世界が生まれています。
日常生活の一部を共に過ごしいるような感覚。
スタート時は、年配の方にZOOM操作は難しいと、ごもっともな意見を頂きましたが、ここをクリアしていければ、世界が広がるのは確実でした。
僕やインストラクターがお宅に行ってZOOMアプリをインストールして、一緒にやり方を練習したりもしました。
近くの公園やコンビニで待ち合わせして、ZOOMの練習もしました。
デジタルだけど、アナログ的な行動から一歩づつ。
最初は、トラブルの連続だけど、なんとか出来る。
手が乾燥してスマホやタブレットが反応しない時は、鼻の油をつけて下さいと伝えました。
みんな笑ってたけど、ホントに反応するんです笑
ボタンを連射しないとか、タップの意味とか、タップしたらちょっと待つとか、焦らないとか、ダメなら次の日とか、みんなで頑張ってきました。
何とかなるんです。なんとか、繋がれるんです!
僕らが、応援するので。
繋がっていくことが青春なんです
一歩づつ、一歩づつ。
僕らも諦めない。高齢者も諦めない。
この一歩一歩が青春な気がするんです!
人生の先輩方に向かって「諦めるなー!」って、偉そうな言葉は、言えないけど、ずっと応援して、寄り添っていきたいと思っています。
繋がりさえすれば、一緒にカラダを動かせる。
動くと、カラダもココロも変わっていくんです。
前向きになるんです。
動かすことを諦めないように繋がっていくんです。
世代を超えて、課題ひとつひとつクリアしながら、老いが楽しくなる世界を一緒につくりませんか?
ぜひ体験してみて下さい。
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