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北海道を代表する経営者に【健康】について聞いてみた

今から10年前に北海道を代表する上場会社・土屋ホームの創業者である土屋会長に経営を教わる機会がありました。その土屋会長と10年を経て、対談させてもらう機会を頂きました。 

土屋会長の健康の捉え方


しもの
:北海道経済のトップランナーとして走ってきた土屋会長が「健康」について、今現在、どう捉えているかお話をお聞かせ下さい。

土屋会長:やっぱり一番の基本は、健康ですよ。何もね、頭が良かったり、お金持ちになっりしても、やっぱり自分が健康でなくなったら、人生楽しくない。人生は、健康がベースにあって、その上に何をね積み上げるかですよ。


土屋会長:会社は原則として、継承していかないと困る。人間の肉体は、やはり全員、寿命は尽きる。まさか、150年も200年も生きられないんだから、いずれは尽きる。
だけど、組織は終わらせたら困る..ということで、「早く継承を考えなさい」って私のお師匠さんに言われたんです。
創業者っていうのは元気なうちは、口出ししたいし、やりたくなっちゃうんですよ(笑)
だから会社を任せて「オモチャを作りなさい」って師匠に言われました。


土屋会長:この言葉...適切かどうかはさておき、オモチャというのは、〈自分が夢中になれるもの〉という意味。
創業して自分が今まで作った会社は、それこそ命をけずってやってきたじゃない。
それを任せたら、やっぱり精神的に空洞化しちゃう。それをなくすために、何か夢中になるオモチャを作りなさいと言われたんです。
そこで、しものさんも来てくれた社長塾っていうのをはじめたんです。
しもの:社長塾は、ホントに勉強になりました。当時31才の若手だった僕が、いろんな分野の先輩経営者と出会えて、さらに土屋会長の経験や想いを感じれました。将来、茨の道を歩んでいく上で必要な骨組みを頂きました。
土屋会長:そうと言ってもらえれば、本当にありがたい。


経営者としての原点

しもの:土屋会長は、どのようにして経営を学ばれてきたのですか?
土屋会長:私は高卒でね、一番最初に受けたのが、当時の松下電器(現Panasonic)で、実力発揮して落ちたの(笑)
それがね、なぜかピリッとしたっていうか、そこで勉強したんですよね。本は、7000冊読んでるし、ビデオが5,000本以上みて勉強しました。


次世代へのメッセージ

時間を無駄にしない

土屋会長:経営者じゃなくても、1週間の自由な時間は、65時間はある。この65時間の自由な時間の使い方によって、まるっきり人生が変わる。
そのときに自分がどこに集中できるか、どういう目標を持つかが大切!(詳しくは、下記の動画をご覧下さい)

勉強した情報の活かしていく

しもの:一方で、今は、YouTubeなど情報過多になり過ぎて、自分自身を内省する時間を意識しないと作れないんですよ。

土屋会長:そうだね。受信をしたものをどう人生に生かして、それが最終的に世の中のためとか、人のためになるように自分で考える
今までは、自分で考える事をしなくてもエレベーターに乗れば日本経済が伸びたからね。今は、違う。

しもの:今は、やっぱ自分の体から出た言葉を作って、行動していかないといけないんでしょうね。


〈追記〉

本田宗一郎さんとのエピソード

しもの:聞いたことがあったんですけど、本田宗一郎さん本人から車買ったって本当ですか?

土屋会長:そうなの。本田宗一郎さんが夏にゴルフで北海道に来て遊んでいたんですが、その後に宴会があって、私は、ゴルフしないけど宴会に出ていて、毎年、色んな話を聞いてお世話になっていたんです。
ある時ね、低公害エンジンを本田技研で発売して、シビックを出すと...

米国で評価されたシビック・CVCCの燃費
これがだめだったら、4輪市場からの撤退も考えなければならないという背水の陣で開発されたシビックが、1972年7月12日に国内で発売された。同車の市場評価は高く、1973年度モーターファン誌主催のカー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。翌1973年12月13日には、4ドアのシビック・CVCC(1500cc)が発売され、シビックの名前を国内市場で不動のものとした。
HONDA/CVCCエンジン発表/1972

そのときにね、大先輩がね、「お前ら、毎年、本田さんに色々してもらってるのに、車(シビック)の一台も買うのいないのか?」って言ったんです。
私はその時に、すぐに「はい!」って瞬間的に手を挙げたんです。
そしたらね、本田さんがね、「代理店を呼べ!」ってなって、代理店の専務が来たの。それで、そこで買ったの。そしたら先輩がね、「本田さん、すいません。せっかくだから、申し訳ないですけど、営業担当に本田宗一郎って書いてくれませんか?」って先輩が言ったの!
しもの:凄い!
土屋会長:そしたら、「おぅ」って言って書いてくれたの!!だから私の営業担当は、本田宗一郎になったの。今でもHONDAに乗ってるんだけど...(笑)




対談動画↓↓↓

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