携帯の中に眠っていたIndia。

スマホのメモに昔の自分が書いたメモが残っていた。

日付は2014年7月18日、ちょうど6年前。

内容は、大学時代に旅行したインドでの感想を書いたもの。読んでみると、ちょっぴり恥ずかしいけれど、初めて大きな世界を旅した20歳が感じたことを共有させてください。

タイトル : インド

インド、たくさんの物がうごめきあい発展途上国をまざまざと感じさせる国。全てが大きく、人、牛、馬、ラクダ、ヤギ、犬、たくさんの生き物が共生している。
道の上に日本の常識なんて通用しない。ノーヘルメット、2人乗り3人乗りは当たり前。馬、牛が歩くことだってもちろん当たり前。
けれどみんな周りの車を上手によけて、対向車線だってビュンビュン走る。インドのドライバーは映画「TAXI」のドライバーレベルだな。
とにかく、それぞれが意のままに、だけど上手く噛み合って生きていると見て思った。

話し声、勧誘の声、車のクラクションの音、どこからか聞こえてくる音楽、楽器の音、いろいろな音が混ざってうるさい場所。鳥のさえずり、猿の声、風の音、自然の音が雄大で自分がちっぽけに感じる静かな場所。聴いてまた思うインドの大きさ。

ゴミの匂い、糞の匂い、屋台の匂い、排気ガスの匂い、匂いはあんまりよくなかったな。素直に臭い匂いがした。だけど料理の匂いはスパイシーないい匂い。

デリー
大気汚染はひどいわ、うるさいわ、危ないわ、だけどとても人はいい。親切な人が多いし、約束は守るし、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えてくれる。
スリの恐怖なんて体験した人にしかわからない。だけど、とてもにぎやかでどこか芯には人のよさがある、そんなところデリー

バラナシ
道は平気で牛が通るし、糞まみれだし、相当臭いけど、見た目じゃない美しさがあるところバラナシ

プネー
工業の地域プネー。綺麗で、日本に帰ってきたかと思った。同じ国なのに地域が違うだけでこんなにも違うのかと感じさせてくれた。

インドにはたくさんのカメラを向けてはいけないところ、絶対に向けられないところがあった。
将来何がしたい?と聞かれ、人のために何か役に立つことがしたいと答えていただけの自分への不甲斐なさ、そして今の自分の無力さに気づく、今はまだちっぽけだけど、もっともっと大きな自分になりたい。
今日も明日も明後日も一回りずつ大きくなろう。

物乞いの手、押し売りの手、たくさんの手を振り払い今日もまた歩く。
それが正しいことなのか、なんてわからないけれど、今はそれしかできない。
ただ感じるんだ、みんな一生懸命生きようとしている。生き生きと生きることもできれば、死んだように生きることもできる。生きてる限り本人次第。
今はまだ自分のことで精一杯だけど、まずは自分が生き生きと生きよう。

小さい子供が物を売り歩く、足のない人がお金を求めている、倒れているのか昼寝しているのかわからない老人が道端で寝ている。数時間のフライトで変わる常識。なんだか不思議だ。it's a small world after allと思いながらimagineの世界を想像する。

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