見出し画像

感謝

1年くらい前まで、訪販の営業をしていた。

"完全出来高ゴリゴリの訪販"
て私らは呼んでた。

個人宅や会社に、飛び込みでWiFiやウォーターサーバーなどを売り込むやつ。
捉え方によってはネズミ講。
ちょっと仕組みが違うので、建前上は「営業」です。

完全出来高なので、給料保証はひとつもなくてしんどかったな。
給料0どころかマイナスもザラにあるし。
よく1年もやってたわねって我ながら感心している。

仕事内容は置いといて、そこの上司(特に直属の)がとても良い方だった。
仕事してる姿は、その方がダントツで素敵でキラキラしていた。
決して上手くいくだけの仕事ではないのに、
どんな時でも前向きで明るかった印象がある。
そうしようと意識してたというか、
頑張っていたというか。

そして、常に自信満々に振舞ってた。
多分、本人は実の所自身満々な性格では無いと思う。
顔は整ってるし、頭もそこそこ良くて、
ちなみに実家も太いボンボンのくせに、
それらしい自信満々な素振りは見せない。
(もっと見せてくれても良いのになと私は思っていた)

私ら下の者に、弱音を吐いているのを見たことがなかった。前と上を向いていた。
そんな姿を今でもずっと覚えている。

その方から大事なことを教わった。
前を向き続けることもそう。
そして常々、「コミュニケーション能力大事だよ」とも言われてきた。
私は元からコミュ障で、人の目を見て喋るのも苦手。よく、「目合わないね」と言われてきた。
でもそれは、営業職では通じない。
人の目を見て、人とコミュニケーションを取るのが営業だから。

営業は、実はモノよりも"自分"を売るのが仕事だ。同じ物を売っているのに、売上に差が出るのは"自分"が売れてない何よりの証拠だ。

あの1年は、コミュニケーション能力も含めて"自分をいかに売るか"を学んだ日々だった。
それが今の夜職に生きている。

有難いことに私のお客様は、私に会えば会うほど、私を、"あすか"を、好きになっていく方ばかりだ。
そんな接客業できているのは、営業職就いて、あの上司と共にいたおかげだ。

「あすかと出会えてよかった」
そんなお声をたくさん頂ける人間になれた。
それもこれもかの上司のおかげだ。

またお会いしたい。
会って、直接お礼がしたい。
私はネガティブにならず、
"Have a great Attitude"
で前を向いて成長している姿を見せたい。

その為にはもっと頑張らなくては。

Kさんへ
全て見てて欲しいんです。
今の私も。
今後の私も。
貴方の元部下は、元気にしています。
弱音を吐きながら
それでも元気に、仕事しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?