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つながるAOC 下院議員のタウンホール・ミーティング

ニューヨーク暮らしのお楽しみはなんと言っても政治イベントですよね(?)。と言いつつ、まだあまり遊びに出かけていません。さみしいのでひとつ活きの良い議員の様子をのぞきに行ってみました。

民主党左派の旗手アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(通称AOC)をご存じでしょうか。アメリカ版の辻元清美とでも思っていただければ想像がつきます(?)。移民が住民の半分を占めるといわれるニューヨークの下町を選挙区にして、2018年の予備選挙で民主党の現職大物議員を破って世間をあっと言わせた連邦下院議員。もっと庶民の声を聴いてよと歯切れ良く迫る舌鋒で知られるアクテヴィストです。(2018年選挙の時のキャンペーン・ビデオは佳作。生まれた町で運命を決められちゃうなんてごめんだぜと啖呵を切ります。)

そのAOCの選挙区民になったのだと気づき、選挙区民向けのタウンホール・ミーティングにお邪魔してみました。選挙権ないけど、住民ということで勘弁してください。Zoom開催。

主な話題は、いま議会で膠着している予算案について。どういう法案で、わたしたちの生活とどう関わっているのかを噛みくだいていく。メディアではこう言っているけれども、実はこんな状況だ的なことを説いていく。

うまいなと思うのは、選挙区民の引きつけ方。あたしのところに声を寄せて!メールして、電話して!と。もう選挙で選んだし、信頼してるからとか言って放っておいちゃだめなの。話を聞かせておいてくれると、それを選挙民の具体的な声として話せるし、いろんな争点があるなかで交渉していくときの支えにも判断材料にもなるの、と。鼓舞するねぇ、巻き込むねぇ。そういうやり取りを、Zoomじゃなくて生で見たかったな。

AOCに限らず、選挙に強い議員はこういう機会をもうけているのでしょう。都市型でインテリ寄りになりがちな民主党はこの先きびしいという予測もありますが、その典型とも言えるAOCがどんな風に選挙民との関係を紡いでいくのか、垣間見せてもらいました。

(と書きながらふと新聞サイトをみると、予算案攻防はまた削減路線に。クリーンエネルギーへの転換部分を削るとか。)


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