玉ねぎの栽培方法と育て方 病気 追肥 水やりの注意点。

ご家庭に必ずあるお野菜と言っても過言ではない、玉ねぎ。保存も聞きますし、玉ねぎを使用するレシピはたくさんありますね。甘味があり、色んな食材との相性もいいので家でたくさん採れたら嬉しいですよね。今回はそんな玉ねぎの栽培についてまとめます。

◉玉ねぎについて

玉ねぎはユリ科ネギ属の多年草です。主に食されるのは球根の部分ですが、倒伏前に葉を収穫すれば葉の部分も「葉玉ねぎ」としてネギと同様に使えます。一度で二度美味しい野菜です。
玉ねぎの栄養成分ですが、玉ねぎと言えば「血液サラサラ」というくらいイメージが強いかと思います。血液サラサラにする栄養成分は「硫化アリル」です。動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病の予防にもなると言われています。血圧を下げる効果や糖尿病の予防効果もありますし、血行促進効果で冷え性の予防にもなります。ただしその効果により、血圧を下げる薬を飲んでいる方などが大量に玉ねぎを摂取すると薬の効果以上に血圧を下げてしまう恐れもあるため、そのようなお薬を服用中の方は注意が必要です。その面さえ気をつければ老若男女どなたにも食べて頂きたいお野菜です。また、「ケルセチン」というポリフェノールの一種も含まれており、強力な抗酸化効果により紫外線から肌を守り、シミシワを防ぐ効果があります。脂肪燃焼効果もありますし、さらに「カリウム」も含まれておりむくみの改善も見込めるため、ダイエット中の方にもお勧めです。

◉玉ねぎの品種について

世界で見て大きく分けると東欧系の辛味品種と南米系の甘味品種に分かれるそうです。そして日本での主流は辛味品種の黄玉ねぎです。ですが出荷時期や栽培地によって品種が大きく変われており、辛味を抑えて品種改良したものなど今では様々な種類の玉ねぎに出会うことができます。春に主に出回る新玉ねぎは甘味が強く、水分が多く肉質が柔らかいです。
また、玉ねぎは黄玉ねぎ・白玉ねぎ・紫玉ねぎなど色の違いで見た目でも楽しめる食材です。フランスの香味野菜として親しまれているエシャロットも玉ねぎの仲間です。

◉栽培するのに必要なもの

・玉ねぎのタネ球
園芸店で販売しておりますのでお好きな品種のタネ球をご購入ください。実は苗から栽培するよりもタネ球から栽培する方が成長が早く、育てやすいようです。7〜8月にタネ球が出回るようになりますが、販売期間が短いのでその時期にしっかり購入しにいきましょう。植え方のポイントとしては、玉ねぎは上によく伸びますが、横にはあまり広がらないため、広口のプランターでしたらいくつかタネ球を植えるとたくさん栽培ができて楽しめます。
・浅型プランター(広口の方がいいです)
・培養土
・鉢底石
・マルチ(アルミ箔がお勧めです)
プランターでの栽培はどの野菜を育てる上でも土が乾燥しやすいです。そして玉ねぎは乾燥がとても苦手です。植え付け後にアルミ箔でマルチング(土の表面を覆うこと)をすると土の乾燥を防げます。通常のマルチでも構いませんが事前に軽く丸めてから広げたアルミ箔を広げると、光が乱反射して、そのキラキラした光によってアブラムシを防ぐので虫除けとしても有効です。

◉育てる上での注意点は?

水やりはタネ球を植えてから芽が出るまでは不要です。植えたタネ球が蒸れて腐ってしまう恐れもあるためです。しかし芽がは1日1回、もしくは土の表面が乾くようでしたら様子を見て水やりをしてください。追肥については、玉ねぎは窒素分を多く与えすぎると腐りやすくなりますので追肥は控えめにしましょう。玉ねぎは冷涼な気候を好み寒さには強いのですが、暑さには弱く、高温になると休眠します。また、球は日が長くなり気温が上がってくると肥大し始めます。水やりにしても育成時の温度にしても芽が出るまで・実がついてからなど、玉ねぎの状態によって適している状態が違いますので生育状態を観察して、状態に適した育て方をしましょう。

◉かかりやすい病気は?

玉ねぎが病気にかかりにくくするためには、風通しをよくすることです。それによってかかりにくくなる病気は多数あります。また、根は粗く、そこまで深く張りません。ですので土の乾燥に弱い一方、水はけの悪い環境を嫌う傾向にあります。水はけが悪いと、カビや菌も発生しやすくなります。水分を欲する一方、酸素もたくさん必要としますので、「水はけがよく、新しい水を十分に供給すること」が肝となります。玉ねぎに病気が発生しているかどうかを判断するには、葉の状態・苗が枯れていないかなどに注目して観察しておくと見逃しがなくなります。特にかかりやすい病気をいくつか挙げていきます。
(腐敗病)
発生時期は11〜6月。玉ねぎに最も多い病気です。葉に暗緑色の小斑点ができ、ひっついて拡がり水が染みたような病班になります。強い雨や風によって株が傷つくと多発します。発病した株は素早く抜き取りましょう。
(ベト病)
春と秋に発生しやすいです。葉に黄白色の長円形の病斑ができて、進行すると濃い黄色に変わり枯れてしまいます。水はけが悪く、多湿の環境が続くとかかりやすいです。対策としては、タネ球を植え付ける際にちゃんと水はけのいい環境を作ってあげましょう。

玉ねぎの栽培は比較的難しくはないですが、水分コントロールが大切です。状態を見守り、栽培を楽しんでみてください。

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