トマトの無農薬有機栽培 プランターと支柱、病気、割れる原因、肥料のまとめ。

家庭菜園をやると決めただいたいの方が一番初めにミニトマトの苗を購入するのではないでしょうか。小学生が夏休みで育てているのだから簡単にできるだろうと、安易な気持ちで苗を購入、しかし放っておいたらジャングル状態になり、なんとなく収穫する気も失せて夏が過ぎていった・・・。

私の友人がこの夏経験した惨事です。秋口に私が見に行くと、わき目からあっちこっちに伸びて絡まっている、変な形状の苗がありました。実っているけれど苗の形が気持ち悪く野菜にみえないとのこと。すぐに整枝してレスキューしたものの、季節は秋、もっと早く来ていればと後悔しました。

簡単なようでなかなか奥が深い野菜、トマト。今回は無農薬でおいしいトマトを、収穫量多く育てるにはどうすればよいかを、私の経験を通して説明したいと思います。

① トマトの無農薬栽培、三つの鉄則

無農薬栽培おいしいトマトを作ることは可能です。
ただし、三つの鉄則を守ることが最低条件です。これは農薬を使用し化成肥料を使用している場合でも同じかもしれません。だからこそ無農薬では徹底すべきことです。

・植え付け場所をしっかり考えること
・元肥追肥ともに、肥料をしっかり与えること
・結実後は水を与えすぎないこと

この三つを守っていれば、まず収穫まではたどり着きますし、おいしいものが育つのではないかとおもいます。

植え付け場所は、前年家庭菜園をしているのであれば、ナス科の野菜を植えていた場所を避けます。ナス科の野菜は連鎖を嫌い、生育に支障が出ます。最悪枯れてしまいます。
また翌年以降の連鎖対策として、マリーゴールドやバジル等、コンパニオンプランツになる植物を混色することもおススメします。多様性のある環境作りをしていけば、連鎖にこだわらなくて済みます。
そして、トマトに一番欠かせないのが、日当たりです。だいたいの野菜が日当たりの良いところを好みますが、味が最も左右するされるのはトマトです。一日中直射日光が浴びられる場所に植えます。苗が小さいうちは干からびないように水やりが必要ですが、結実した後はいかにたくさん日光に当たるか、それが味を左右します。
キュウリやつるありの豆等、背の高いものを近くに植えなければならない場合は、成長してもトマトに日光が必ず場所を考えて植えてください。

元肥は、石灰と牛糞だけでは足りません。育つには育つのですが、収穫量や実の大きさを考慮すると、あれこれと工夫してみた方が良いです。私のおススメは、油粕、そして骨粉です。元肥で初めに入れ、追肥もしっかりと行います。
油粕で苗全体の成長を促進、結実が始まったら骨粉を多めに追肥します。骨粉で実付きをアップさせるのです。さらに、海藻由来の有機肥料など、ミネラルが豊富な有機肥料を追加すると、トマトの味も良くなります。

水やりですが、よく「トマトは水をあげなくて良い」と聞きますが、そんなことはありません。結実するまでは雨が降らない日は朝晩水やりします。しかし結実が始まったら話は別、水やりは降雨に任せます、何日も降らず暑い日が続くときは、朝だけたっぷり水やりをするだけで良いでしょう。味の濃いトマトは、ここで極力水を抑え、なおかつ枯らすことなく育てることができたものです。長雨の場合は、簡易的でもいいので傘を作ってあげても良いと思います。

② 支柱の立て方

トマトの支柱の立て方は、直立式と合掌式がメインとなっています。
どちらもまっすぐ伸ばすという点で共通しています。これらの立て方をする場合、トマトの幹が太くなった際に折れてしまわないように結ぶこと、またわき目を細かく積むことが、成長のポイントになります。
個人的な話ですが、今私が最も注目しているのは、あんどん仕立てです。
一例ですが、四つの支柱を立て一番上で纏め、支柱の周りをトマトの茎が蔓のようにぐるぐる蜷局を巻くように仕立てる方法です。
トマトの茎は大玉になるほど固く、その上折れやすいです。しかし多少折れてもちゃんと成長するようになっているのです。
また、収穫が済んだ枝は通常切り落とすだけですが、あんどん式の場合切り落とした後どんどん土寄せしていくと、埋めた個所から根が出て、更に養分を吸収していくことが想定されます。一般的な支柱の立て方では、支柱の丈以上に育てることは厳しいですが、あんどん式だと一周回る分背丈を通常より長く育てることができ、収穫量アップが見込まれます。

③ プランター栽培での注意する点

プランターでも育てやすいイメージのトマトですが、実際育ててみるとある日しおれてしまった、なんてことも多いです。
トマトは結実したら水は控えると前述しましたが、プランターの場合熱を吸収しやすく、水分が抜けやすくなります。また土の量が畑より圧倒的に少ない為、養分も不足しがちになります。また、逆に場所の都合で日当たりが良いとは言えない所に設置すると、水はけが悪くなり根腐れを起こしてしまうこともあります。
プランターで育てる場合は、こまめに株の状態を確認することが重要です。そして畑で育てる以上に追肥を欠かさないようにしましょう。

④ 病気・実割れなどのトラブル

味や収穫量を求めなければ、トマトは丈夫な植物です。多少の病気のままでも秋まで枯れず、実割れを起こして腐り始めても、最終的に自然落下します。
しかし育てる以上、味や収穫量はもちろん、見た目麗しく育ってほしいですよね。
トマトの病気は色々あるようですが、私が毎年見るのはうどんこ病です。必ず収穫終盤にやってきます。一部だけで済めば気にならないのですが、どんどん広がっていくのがうどんこ病、しまいにはヘタまで白くされます。
うどんこ病は、草木灰をかける等対処法はありますが、早期に病変部を取ることが一番の対処法です。
また、実割れも必ずと言っていいほど起きるトラブルです。実割れの原因はただ一つ、水分過多です。おもに雨の日の次の日に起こることが多いです。対処法としては、事前に翌日が雨とわかっている場合は、あと一歩で収穫のものを収穫してしまうことに尽きます。緑の部分があるのに、と思われるかもしれませんが、常温に二日置いておけば赤くなります。味は完熟まで畑にいたものよりは劣りますが、実割れしたところに虫が入り込んでいるよりはずっと良いと思います。


以上が無農薬でトマトを栽培する際のポイントです。
簡単そうでいてトマトの栽培は奥が深く、いくらでも改良の余地がある野菜です。ご自宅の環境にあった最高のトマト栽培を、毎年じっくりと研究してみる楽しさを是非味わっていただけたらなと思います。

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