いちごの栽培方法と栽培時期 プランター、人工授粉は必要?病気のまとめ

お子さんやお孫さんがいらっしゃる家庭では、栽培してほしいとリクエストも多いいちご。
いざ育ててみると、実がブルーベリーのように小さい、アリに食い尽くされていた・・・なんてこともよくあります。育つけれどおいしくなくて放置して、野生化してしまった、ということも。

自宅の畑で、買ったいちごのように大粒でおいしいものを育て、子供たちにいちご狩りを楽しませることができたらうれしいですよね。
我が家では、大量とはいきませんが、売り物のような大粒いちごを、毎朝三個くらい摘むことができます。
手間はかかりますが、コツが必要、というほどではなく、毎日観察し、小さな手入れを積み重ねていくことが大切な果物です。

① 苗の選び方(重要!)

いちごは一度苗を購入すると子株がどんどん増えるので、数年で考えるとお得です。
もちろん遺伝するので、親株がどのような株なのかは重要。もちろん丁寧に生育すればその答えも遺伝すると考えられますが、人間と同じく、悲しくも生まれながらの性質が大きく左右するのです。
もちろん、苗選びがうまくいくと、収穫にも影響します。私は初めて苗を買ったとき、小ぶりでかわいい花が咲いている、という理由だけで購入し、見事失敗、という経験があります。その生育不良気味ないちごも、子株を増やし、抜くわけにもいかずという状況です。

苗選びが本当に大切ないちご、選び方のポイントをまとめます。
・四季なりではなく一季なり(味が良いため)
・根元を見て、赤っぽいギザギザとした形の部分(以下クラウン)がしっかり大きいもの
 (クラウンがしっかりしていると、実のつきが良いため)
・株全体はもちろん、葉が大きくて痛みがないもの(生育が良い傾向な為)

② 土作りと植え付け場所、畝、植え付け方

いちごは、植え付けて根が張ってしまえば、水は控え目に育てます。特に花がついてからは、後述しますがトンネル資材をかけても良いほど。なぜなら、いちごが水っぽくなるためです。
そのため、土も水はけの良い日当たりの良いところに植えましょう。水はけが悪いようなら、もみ殻を漉き込むなどしても良いです。しかし、経験則ではありますが、いちごはその可愛らしい見た目とは裏腹に、とても丈夫な作物です。日当たりの良いところに高畝にするだけでも、我が家は立派に育っています。
また、葉が大きくなってくると株が大きくなるので、株間は30センチ以上とるようにしましょう。また、こちらも後述しますが、ランナーを伸ばして子株を増やしていくので、いちごの周りも広めにスペースを設けておくことをお勧めします。
植え付けは、クラウンを必ず土に埋めないようにします。クラウンから指一本下くらいの位置で植え付けます。グラグラして気になるかもしれませんが、クラウンを埋めては成長できなくなってしまいます。

③ 栽培時期

冬が旬と勘違いされる方も多いですが、普通に育てると間違いなく春~初夏のみの収穫となります。
植え付けは秋の初めで、越冬させます。秋に翌年の実りのための成長をしているのです。
秋植え初夏収穫、そして多年草。一度植えると長い付き合いになります。

④ 栽培方法

植え付け後~越冬まで
植え付け後、根付くまで水やりを欠かさず行います。根付いた後は雨水のみで育ちます。この時期にランナーが伸びてきても、栄養が子株にとられないように切ってしまいます。また、冬が迫るにつれ枯れてくる葉も切ってしまいます。
越冬後
私の住む雪国では、越冬後のいちごの株はぺしゃんこで、これで育つのかと不安になったことを覚えています。それでも春の日差しが増すにつれ、成長していきます。
まず雪がとけたら古い葉を取ります。もし根元がグラグラしているようなら、クラウンの下半分くらいまで土寄せしても大丈夫です。ここで追肥をするなら、油粕と骨粉の混合肥料でしょうか。正直追肥をしなくても、植え場所さえしっかりしていれば成長します。それくらいいちごは丈夫なのです。
  春の作業
土がしっかり乾いたら、株の周りにマルチになるものを敷きます。おすすめは敷き藁、収穫後ランナーが伸びてもそのまま土に入れやすい為です。いちごは実をつけると枝垂れるので、マルチを敷いていないと直接土が付き痛みやすくなるのです。
(しっかり高畝にすれば、マルチがなくとも枝垂れ対策になります)
また、花が咲き始めたら、苗の上だけでもトンネル資材をかけても良いでしょう。いちごの水っぽさを減らし、甘みを強くします。

⑤ プランター栽培について

いちごは、プランターで育てた方が手間がかかりません。なぜなら実が大きくなって枝垂れても、プランターの外側に垂れ下がる為、畝やマルチの心配がいらないのです。
その分、根腐れしないように、逆に水分不足で枯れないように、水の管理は必要となります。

⑥ 人工授粉は必要か

いちごの実ができ始めて赤くなったけれど、とても粒が小さい。そんなときは人口受粉をおすすめします。ハチやチョウの受粉では足りないということです。
人工授粉は簡単です。麺棒でおしべの花粉を真ん中のめしべに擦り付けるだけです。
ただしまんべんなくつけること。そうすることにより、受粉不足の心配はありません。
人口受粉をするようになってから、我が家は見違えるほど大粒のいちごが収穫できるようになりました。

⑦ 病気と害虫について

いちごはとても丈夫ですが、周りに野菜を植えていると、うどんこ病などが移ることがあります。しかし先述したように、株の大きさや子株を増やすことも考えて間隔をとることで、その影響も少なくなります。
害虫は、私の経験やご近所のベテランの方の経験談もあわせて、何と言ってもアリです。ある朝いちごを取りに行くと、一粒だけアリが群がっていて見事に食い荒らされていたということがたびたびありました。しかしすべて食い尽くすほどの害ではありません。また、マルチで敷き藁を使うと、多少の被害は抑えられますが、確実ではありません。
食い尽くされるわけではないので、その都度追い払えばいいという心持ちで向き合いましょう。

⑧ 子株について

ランナーが伸びて地面につくと、そこから葉が出てきて、いつの間にか根付いています。これが子株です。子株からもさらにランナーを伸ばして、子株だらけになります。
さすがにそのままでは育てにくいので、子株を選別して、綺麗に植えなおします。
選別方法は、親株から伸びた一つ目の子株を避けること、クラウンの大きめな子株を選ぶこと、この二点です。一般的に、一つ目の子株は病気になりやすいといわれています。経験ではそんなこともないような気もしますが、たくさん子株ができるので、あえて選ぶ必要もありません。また、クラウンが大きいほうが収穫量を見込めるので、しっかり見て選別します。

以上がいちごの栽培方法のポイントです。育てやすいけれど、少しずつのお手入れが大切になってくるいちご。しかしそのぶん、大粒のおいしいいちごが収穫できたときは嬉しいものです。是非チャレンジしてみてください。

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