おすすめの肥料は?肥料の種類と一覧、肥料の三要素について。

植物を育てる上で皆さんが悩むポイントの一つとして肥料が挙げられます。「肥料」といっても種類も様々で何を使ったら良いのか困ってしまうのではないでしょうか。今回は「肥料」とは何か?肥料の種類についてまとめます。

◉肥料とは?

そもそも肥料というのは「植物を生育させるための栄養分として人間が施すもの」です。また、肥料についての日本の法律もあり、「肥料取締法」というものです。この法律によると、「肥料の品質等を保全し、その公正な取引と安全な施用を確保するため、肥料の規格及び施用基準の公定、登録、検査等を行い、持って農業生産力の維持増進に寄与するとともに、国民の健康の保護に資すること」を目的としすぎていますので園芸店などで販売されている肥料はその法律に基づいて認められたものということになります。
培養土にも肥料は含まれていますが、植物を育てていく過程で肥料を吸収してしてしまい、土壌には肥料成分が少なくなると言われているため、追肥を行います。また、同じ土を繰り返し利用して植物を生育する場合も土壌に栄養が少なくなってしまうため、肥料を混ぜ土壌環境を整えてから種植えします。

◉肥料の三要素とは

植物の生育に向いた土壌として必要となる成分は炭素・水素・酸素・窒素・リン・カリウム・カルシウム・マグネシウム・硫黄・ホウ素・塩素・銅・鉄・マンガン・モリブデン・亜鉛の16元素が必要となります。しかしそのうちの炭素・水素・酸素は雨や水道水などの水から、または大気中からの吸収が可能です。そのほかの元素も土壌から吸収できるものがありますが、特に窒素・リン・カリウムは不足しやすいため「肥料の三要素」と言われ、一般に販売されている肥料にはこの3つがメインとして含まれているものが多いです。肥料の袋によく書かれている「NPK」ですが、N(窒素)・P(リン酸)・K(カリウム)の元素記号を示しており、どのような比率でそれぞれの栄養が入っているかがわかります。

◉肥料の種類

肥料には大きく分けて「化学肥料」と「有機肥料」があります。
「化学肥料」は化学的工程を使って無機質原料から作られた肥料です。園芸店で販売されているものの多くが化学肥料です。化学的に合成したものや天然の鉱石や鉱石の成分を取り出して混ぜて粒状や液体にしたものです。必要な栄養がすぐ効くように植物が吸収しやすいようにしているため効果が早く、生育も早くなります。
「有機肥料」とは動物・植物性の有機物のうち肥料成分を含むものを原料とした肥料のことです。原料や工程などによって公定規格が決められています。たい肥・米ぬか・家畜ふん尿などは有機物質が主体なので有機肥料と思われがちですが、その公定規格から考えると法律上では有機肥料とは言わず、「特殊肥料」に分類されます。しかし園芸店などではたい肥や米ぬか・家畜ふん尿などは有機肥料として販売しているため、同様に考えて良いでしょう。有機肥料は土壌に施用した後いったん微生物によって分解され、無機化してから植物に吸収されるため、効果はゆっくりですが有機物は微生物の餌になるため自然な形で良い土壌にしてくれるものです。化学肥料と比べ、供給量が限られるため価格が高いのが難点です。
ではどちらの方が良いのでしょう?
肥料そのものは悪いというものではありません。しかし現在食の安心安全が叫ばれているなか、肥料への印象があまり良くない方も増えています。植物を育てる上で肥料はあるとありがたいものです。早くたくさん生育したいという方は化学肥料を使うといいでしょう。必要な栄養がすぐ効きやすいように作られているため、効果が早く収量も多く見込めて効率の良い栽培ができます。
ただ、私がお勧めするのは有機肥料です。
有機肥料ですと使用してから効果が出るまで時間がかかり、金額もかかります。また、肥料の種類によっては匂いがかなり強いものもあります。しかし有機肥料を使うことにより微生物の餌となるため、土壌で微生物が活発に働いてくれてフカフカの土になります。様々な植物を育てるにあたり、そのような土壌の方がしっかりと根を張りやすくなります。化学肥料など無かった時代から農耕を行う方は有機肥料のみで田畑を耕し、素晴らしい植物を育ててきました。もともと自然にあったものを利用して、土壌の微生物の力を借りて美味しい野菜を育ててきたのです。微生物を利用していく土壌の作り方としては、家庭でもできる生ゴミを良質な土に変えていく「コンポスト」などでもできて、通常捨てるべきものを利用して自分だけの土づくりをしていくことも可能です。環境問題が注目されている現代で、ゴミになるようなものを利用して自然に返して新たな植物を生み出す、というのは素敵なことですね。
また、家庭菜園で自宅で食べるお野菜を育てるのであれば尚更農薬等は使いたくないですよね。実は化学肥料でどんどん栄養を与えてどんどん生育を良くするよりも無肥料栽培で育てた野菜のの方が害虫被害が少なかった、という話を農家さんから伺ったことがあります。土壌が理想的な状態になり根をしっかり張ると、植物自身がしっかりと土壌から栄養を吸収するようになり強いお野菜になったようです。一般家庭のプランター栽培ですと無肥料での栽培はなかなか難しいかと思いますが、有機肥料で必要な栄養は与えながら緩やかに野菜の本来の生育スピードで栽培していくと農薬を使用せずに良いお野菜が作れたという例をよく聞きます。土壌の状態を第一に考えるのであれば、有機肥料がおすすめです。
有機肥料といっても様々な種類の肥料がありますので、匂いの有無・金額などから考えて色々試してみてはいかがでしょうか。土壌の変化を楽しみに、肥料を使っていきましょう。

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