人参(ニンジン)の栽培方法と栽培期間 プランターで可能?。

料理の彩りに欠かせない人参。栄養価も高く、生でも加熱しても食べられるので活用方法は様々な万能野菜として主婦の方にとっては味方の食材ですが、その一方で味が苦手で食べれない方がいたり、特にお子さんにとっては苦手な野菜、というイメージがあります。しかしながら現在では生で食べても臭みなく、非常に甘い品種なども登場しています。今回はそんな人参の栽培についてまとめます。

◉人参について

人参はアフガニスタン周辺を原産地としたセリ科の植物です。日光と、比較的涼しい気候を好む野菜です。人参は緑黄色野菜の一つで、ベータカロテン・ビタミンB2・食物繊維など多くの栄養素を含んでいます。
人参の主な栄養素ともいわれるベータカロテンには皮膚や粘膜を健康的に保つ抗酸化作用(アンチエイジング効果)や、免疫を上げる効果があります。ベータカロテンという名前も人参の英語表記である「キャロット」が語源になったともいわれています。皮の周りに多く含まれており、油と一緒に調理すると吸収率も高まるため、皮付きのままの調理がおすすめです。
美味しい人参の見分けかたは「オレンジ色が濃いもの」、「葉付きの人参は茎が細いものを選ぶ」など様々あります。色が濃い方が美味しい・味が濃いというのはなんとなくわかると思います。葉付きの場合茎が細いものがいいというのは、茎が太くなっているということは身が育ちすぎている証拠なので、人参の中心に芯ができてしまって固い人参になっている場合が多いそうです。実際に育てる際も育ち過ぎにならないように、茎の様子も観察してみてください。

◉人参の品種について

人参は大きく分けて2種類に分けられます。ヨーロッパに伝わったといわれる長さ15〜20cmの「西洋種(短根種)」とシルクロードを経て中国に伝わったといわれる「東洋種(長根種)」です。今主に販売されているのは西洋種(三寸人参、五寸人参など)ですが、お正月のおせちなどに使われるのは東洋種の金時人参などです。東洋種は少なくなってまいりましたが現在でも一部地域では栽培されています。
通常ニンジンを栽培する際は、深く根を張るので遮ることなくしっかりと大地に根を張れる畑に植えることをお勧めします。ですのでプランター栽培を行う際はミニ人参や三寸人参などの比較的小さめな人参の方が育てやすくてお勧めです。種を購入する際はどのくらいの大きさに成長するかをしっかり確認しましょう。

◉栽培するのに必要なもの

・人参の種
人参は春まき・初夏まき・夏まき・晩夏まきなど年数回ほど種まきの時期がありますが、激しい気候を好む習性にあるので、初心者の方は7月中旬から8月下旬に種まきすることをお勧めします。
・プランター
あまり大きく成長しないタイプの人参でやはり根はしっかり張りますので十分な深さのあるプランターを用意しましょう。
・培養土
・鉢底石
・必要であれば肥料、マルチ
肥料不足により、病気にかかりやすくなる場合もある野菜です。そして土が乾燥しないように育てていきたいので、なるべく無肥料栽培したい方は発芽後草マルチをしてあげると乾燥を防げていいようです。刈ったイネ科の植物を乾燥させたようなものなどを使用すると土の栄養にもなり、比較的乾きやすいプランターの土の乾燥も防げて一石二鳥です。

◉育てる上での注意点は?

注意点は間引きをしっかり行うことです。比較的栽培が簡単な人参ですが、間引きが遅れると根が十分に育たなくなる場合があります。間引きを十分に行い、根をしっかりと張るために根にも栄養がいくようにしましょう。
また、発芽後の幼苗期に根元から虫に食べられてしまいダメになってしまうことも多々あります。人参は発芽しにくい野菜なのでたっぷりと水をやり、雑草の力に負けてしまわなないように除草してください。様子を観察し、虫がついてきたように感じたら酢や重曹などで簡単に作れるお手製防虫剤や、園芸店で売っている食品から作っているような成分の防虫剤を使用しましょう。
水やりですが発芽するまではたっぷりと与えますが、発芽してからは土が乾燥しない程度に水やりを行います。土の表面を触って、乾いていたら水を上げるようにしてください。1日1回も水を与えていなくとも、土表面の状態を見て水やりするか決めていただければ結構です。

◉かかりやすい病気は?

人参は水はけが悪いと病気になりやすいです。また連作障害が起こりやすいので、もし同じ場所に植えたいなら最低でも4年ほどの感覚を開けて栽培することをお勧めします。人参はとにかく水持ちがよく、かつ水はけのいい土壌で育てることが大切です。プランターの場合は土が乾燥しやすいので特に水分量はよく観察しましょう。また、ある程度株が成長したら早めに収穫するのが病気にかかりにくくするコツです。
(うどんこ病)
7〜10月に発生しやすい病気で、カビが原因で葉の表裏にうどん粉をまぶしたような病斑ができます。雨が少なく乾燥が続く年に多発するので、しっかりと土が濡れているくらいは水分を与えておきましょう。
(葉枯れ病)
8〜11月頃に発生し、葉先からしおれて枯れるのが特徴です。根の発育が悪くなってしまうことも。連作障害によって起こる場合と、日照りが続いたり水はけが極端に悪い・良すぎる場合が続いても起こります。葉先の状態をよく確認しながら育てましょう。
(黒色根腐れ病)
カビが原因で起こる、人参の根に黒褐色や黒色の水染み状の病斑が現れる病気です。進行すると病斑部の周辺が軟化するため、腐ったような状態になります。

土の水分状態と人参の葉の状態をしっかりと観察していれば人参を育てるのも難しくなさそうですね。いろんな種類の人参を育ててみて、より食べやすく甘い品種を探してみるのもいいですね。是非栽培に挑戦してみてください。

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