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大学のオンライン授業

今年は新型コロナの影響で、前期の授業は全部オンライン、後期の授業は対面とオンラインの混在となっています。前期はバタバタとzoomの導入を行い、授業以外に学科の会議もリモート、学内は閑散としていました。

私は、前期の授業に関しては、パワーポイントに音声ファイルを付けてクラウド上に置いておき、学生にダウンロードしてもらう形でやっていました。鹿児島大学ではmanabaというクラウド型の教育支援サービスが導入されています。他の大学でも似たようなサービスを導入して対応していると思います。zoomで授業を行うことも考えたのですが、学生のネット環境が分からなかったのと、マイク付きイヤホンをすぐに調えることことが難しかったため断念しました。

学生のネット環境については、大学でアンケートをとっておおよそ大丈夫ということを聞いてはいたのですが、本当にそうか? 例えば、家族と一緒に住んでいる学生が家に一台しかないパソコンを皆で共有することもあるだろうし、その場合、パソコンを好きな時間に自由に使えるのか? 一人暮らしの学生のwifi環境が十分なのか? そもそもスマホは持っているけどパソコンはまだ準備していないという学生もいるはずで(特に1年生)、スマホでzoom授業を受けるのはかなりのストレスなのではないかと思いました。その点、ファイルをクラウド上に置いておく形であれば、通信が込み合っていてもなんとかなるのでは、と判断しました。ああ、このやり方を選んだのにはもう一つ理由がありました。もし、補講をする必要が生じたときに、このようなファイルを作っておけば、すぐに対応できるということです。コロナ禍の中での色々なアクシデントに耐えられるのはこの方法だと考えました。

ただ、パワーポイントに音声ファイルを付けるのは結構な労力で、過不足のないきちんとした説明をワードで作ってから、テキスト読み上げソフトで読み上げさせて録音ということを試みたものの、すさまじく時間がかかり、かなりの自転車操業状態でした。土日はほとんどパワーポイントの改良と音声ファイル用のテキスト作成に明け暮れていました。

後期は遅ればせながら、zoomでの授業に取り組んでいます。担当する講義は時間割の1限目に入っているのですが、これまで1限の授業はある意味外れで、要は遅刻やら欠席が多くなりがちだったのですが、zoom授業の1限目は当たりかも、と思っています。開始時間が8時50分で、終了が10時20分、自宅からzoom授業を済ませて、コーヒー休憩して11時ごろ出勤でき、その後はいつもの自分のラボでの働き方をするわけです。自宅が講義室としての機能を果たすことで、自分の研究の場との区分けができ、気持ちの切り替えがしやすいです。

また、私の講義の受講生の2限目の授業もオンラインということを確認しているので、午前中オンラインのみで講義を受けられるはず。大学に来るにしろ自宅にしろ、授業形態が変わらないことは結構大事だと思います。1限がリモートで2限が対面だったら、休み時間の10分で自宅から大学に行くのは無理なので、結局1限から大学に来て、どこか空いている教室を探してリモート授業を受けることになってしまいますから。

1回目の講義の時は光が横から顔に当たり、ブス味が増したのにショックを受け、部屋の模様替えをしてテーブルを移動させ、窓からの光が正面から顔に当たるようにし、お化粧も今まで雑にしていたのを、丁寧にするようになりました。学生はたいして気にしていないでしょうが、目の前のモニターに自分の顔がどアップで映ると本当にショックなんですよ。巷ではマスクで顔が隠れるので化粧品の消費が減ったと言われているのに、私の場合は全く逆です。テーブルを移動させると他の家具も動かす羽目になり、腕が絶賛筋肉痛です。他にもネット環境のちょっとした不備がいろいろ露呈し、通販利用しまくりです。そういえば、大学の経費でマイク付きイヤホンを買おうとしたら「ゲーミングなんちゃら」という製品ばかりで、思わず経理係に買っていいか尋ねましたよ。そしたら買っていい財源とダメな財源があるそうで、聞いてよかった…。

次回もリモート授業について気づいたことを書いてみたいと思います。

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