トランプ、RFK Jr、そしてOWS
1.トランプの「責任」
トランプがオペレーションワープスピード(OWS)でコロナ用のワクチンの開発を指揮した事は確定的な事実であり、トランプを含め、誰もそれに異議を唱えている者はいません。
そのワクチンが副作用を引き起こし、ひどい場合死に至るというものであることについて、トランプは退任後に何度かインタビューを受けています。ですが、「接種は義務ではない」と言いつつ「打ってはならない」とも言わないことに、アメリカでは他ならぬトランプ支持者から疑問の声があがりました。僕もその一人でした。
僕はしかし、2021年年末ごろに彼のワクチンに対するその施策、つまりOWSの意味も意義も合点するに至りました。ですが、それを知らない人、またはその意味や意義に同意できない人にとっては、トランプのワクチンへの態度は疑問符がついたままの状態です。
ところで、これまではトランプの政敵がワクチンの件でトランプを責め立てることは出来ませんでした。何故なら、ワクチンの接種被害が出たのは政権がバイデンになってからですし、これを何事もないかのように今まで打たせ続けた政治家や官僚がトランプを非難できるはずがないからです。
しかし、一貫してワクチンそれ自体の危険性を批判し続けてきた民主党のロバートF.ケネディーJr(以下「RFK Jr」)なら、このような批判をしても正当性があります。そして、RFK Jrにそのことを攻められたら、もうトランプにはそれに対抗する「切り札」はない、という意見があるわけです。
2.僕のスタンス
僕は2021年秋に、バイデンがワクチン接種義務化を言い出したことで危機感を募らせ、同時にトランプのワクチンへのファジーな態度に怒りを感じた一人です。しかし、トランプの多くの業績から考えて、彼が「毒ワクチンで人が死んでも何も感じないサイコ」だとは思えず、納得できる答えを探していました。トランプのファンだから支援したい…といったことではありません。彼のワクチンに関する言動だけがその他の言動との比較で全く辻褄が合わないので、単に腑に落ちる答えを知りたかっただけです。
そして自分なりに納得できたことは、OWSがなければロックダウンが続いていたという事です。ロックダウンは共産化、ディストピア化のために必要な環境で、完全に共産化された世界では、我々は家畜化、奴隷化、実験道具化され、いつでも殺されうる状態になります。
選挙不正のおかげでグローバリストが司法立法行政マスコミを意のままに出来ることを知った自分は、その邪悪な勢力の圧倒的な力を過小評価することは出来ませんので、ロックダウンが全人類の家畜化への一里塚だと強く認識しています。だからOWSはディストピア化に向かうロックダウンを即座に阻止するための唯一の選択であったという解釈を、僕は支持できるわけです。
アメリカでは2021年4月には、このような議論が保守言論、MAGA界隈を中心にワクチンを打っていない人たちの間でなされており、とうに僕が述べたような考察が出ていました。考えてみればこれは当然のことで、ワクチンを打とうとする人はそもそもワクチンに疑問をもっていないのです。だからトランプの真意を疑問に思い、あれこれと考えていたのは、トランプが開発したワクチンを打つ気のなかったMAGA支持者だったのです。
3.本当に「切り札」はないの?
まずは基本的なスタンスですが、僕はOWSに関してなされた上記の解釈についてほぼ完全に支持する立場なので、「トランプに切り札がない」という考えには現時点で懐疑的です。
ですが、僕にとって最重要なのはグローバリズムが打倒されることですし、是非トランプを攻める側の意見を聞き、トランプの弁明を聞きたいと思っています。トランプを盲目的に擁護するのでなく、真実を知る事をシンプルに優先したいからです。
そこで反ワクチンのシンボルであるRFK Jrが登場し「トランプが政治的に抹殺される」かどうかに関してですが、僕は「ないとは断定できないがそうなるとも限らない」と思います(当然ですが)。確かにOWSの責任者はトランプであり、今日に至るまで彼は接種義務化には反対しますがワクチンの有害性には言及しません。けれども、それでもなお、彼が政治的に死ぬという考えに今現在僕が同意しないのは以下の理由によります。
1)トランプ以外はグローバリストの子飼いである蓋然性
トランプが2016年の大統領選挙に出馬してからこれまでに、彼以外にグローバルエリートとここまで戦ってきた者はいません。一方トランプを排除しようとする試みはこの7年間枚挙に暇がありませんでした。このことを総合的に考えれば、細かい事は特に考えずとも、トランプ以外の者、特にトランプに対峙しようとする者はグローバリスト側についている蓋然性が高くなると思います。これは蓋然性の話です。
2)OWSの意義
先述しましたが、OWSは世界全体の共産化、ディストピア化を阻止する唯一の方法だったという解釈は的を射ていると思います。グローバリスト達が作った「ワクチンがなければロックダウンを続けるしかない」という2020年のシナリオが続けば、今頃世界は完全に共産化、ディストピア化していた可能性が高いと僕は思っています。
CDC、FDA、ファウチらの”専門家”とMSMが作ったシナリオに「素人のトランプ」が異論を挟んだとしましょう。その瞬間グローバリスト側はトランプを狂人扱いし、公衆の敵として排除したでしょう。これも、トランプの数々の受難を思えば普通に想定できることと思います。
更に悲しい事に、コロナをエボラ並みの感染症だと思い込まされていた2020年当時の人々は、その言い分に易々と乗ってしまい、トランプを狂人扱いしただろうことはほぼ間違いないと思います(日本では今でも覚醒者はごくわずかです)。
その場合、トランプは世論からも見放され完全に無力化し、「妄想に憑りつかれた執務不能の大統領」として弾劾さえされた可能性も十分にあります。再度言いますが、これまでにトランプに起きた出来事を考えれば、決して絵空事ではないと僕は思います。
3)保身してもよかったこと
これはトランプの評価においては常に最重要である要素ですが、トランプにすれば、ワクチン開発者の汚名を着せられることを避けたければ、そのままCDCやファウチの言う事を聞いていればよかったのです。バイデンのように。岸田のように。
そもそも、大金持ちのセレブであるトランプが、2016年にRINOと戦い、ヒラリーに対抗してあえて大統領選挙に出馬する必然性はなかったことは言を俟ちません。彼のような富豪は、適当にグローバリスト側について、世の中が狂っていく姿を見物する立場でいられたのです。
4)あのままではロックダウンは”永遠”に続いたこと
ファウチ、CDC、FDAなど疫病の”専門家”は、「ワクチン開発には8年も9年もかかるのが常識だ」と言っていました。この”専門家”の意見に従ってトランプが何もせずに今もロックダウン状態だった場合、我々の生活はどうなっていたかと考えてみれば、OWSの意義は重大だとわかるはずです。
恐らく我々は今頃強制収容所に入れられ、奴隷化され、実験道具化され、または殺されていたかもしれません。というか、そうなっていたと思います。もう一度だけ言います。これまで我々が知っているグローバリスト達の数々の邪悪な、信じられないスケールでの所業を勘案すれば、決して馬鹿げた空想ではないはずなのです。
5)OWSはより多くを救うためだったこと
このような、国民・庶民からさえ支持を得られない可能性を抱え、完全に敵に包囲されて四面楚歌となっている状況で、トランプは2020年3月に始まったコロナ禍でのロックダウンを実質その年末に終わらせています。
「ロックダウンの解除にはワクチンが要る」しかし「ワクチン開発には8、9年かかる」というグローバリスト達の言い分を逆利用し、開発期間をたった半年に短縮し、ロックダウンの口実を2020年中に無効化できたことが後のアメリカや世界に与えた影響は計り知れないと思います。
もしその意義がわからないのであれば、ロックダウンが続いていた未来がいかに悲惨なものになるかを、もう一度あなたがここまで見聞きしてきた私権制限の様態を思い出し、グローバリストの脅威を再評価し、再度考えて頂きたいと思います。
6)トランプは数多くの”ヒント”を出していたこと
ロックダウンの早期解除にワクチン開発を使うことが避けられない環境や条件で、トランプはOWSを進めながら数々の「謎発言」を連発しています。2020年4月にはヒドロキシクロロキンを奨励し、同5月のOWSに関する声明では「免疫で勝てる」という内容を入れ込み、ワクチン開発完了の2か月前に抗体カクテルの「リジェネロン」のCMに自ら出るなど…。それらは全て、「Covid-19はワクチンなしで大丈夫。人間の免疫で戦える」という内容でした。
7)ロックダウンが阻止された状況を今も維持していること
OWSでロックダウンを阻止できたので、今の世界はなんとか共産化、ディストピア化を免れています。だからこそ、ワクチンに関して「あれは効かなかった」とか「あれは毒だった」とか言う事は、退任して以降であっても出来ないのです。してはならぬのです。
そんなことをしたら、たちどころにグローバリスト達はこう言うでしょう。曰く「そんな不良品は回収してワクチンを作り直せ」、曰く「もう一回一から接種しなおしだ」、曰く「不良品で効いていなかったとなると、接種者含めまたも感染爆発が危惧されるぞ!」、曰く「大変だ!感染者が激増した!もう一度ロックダウンだ!」 グローバリスト達は、CDCやFDAやMSMを駆使してそういうことをやります。彼らはそういう存在です。
そもそも「トランプのワクチン」を民主党政権は引き継いでいます。だから、トランプを攻撃したくとも出来ないのです。肝心のトランプがワクチンを否定してくれないのでジレンマに陥っているのです。一方世間は、民主党、ファウチ、ビッグファーマの嘘に気づき、2021年夏にはもうワクチンとマスクを過去のものにしました。
OWSは、アメリカ、ひいては世界のロックダウンを終わらせ、ビッグファーマの嘘を暴露し、ワクチンどころか医療や製薬業界の嘘を暴露するための作戦だったのに、その作戦を生み出した司令官のトランプ自身がその果実を自ら台無しにしてしまうような「ワクチンは効かない」とか「ワクチンは毒だ」などといったセリフを口にするでしょうか。するわけがない。
4.結論
僕はいつも以下のような自問をします。
A:トランプという司令官以外に、このようなことを出来る人はいる(いた)のか?
B:OWSがなかったら、今、世界はどうなっていたのか?
そして答えは今のところ以下の様になります。
A:いない。
B:既に数千万人が死に、多くは強制的に収容され、ある者は実験道具にされ、ある者は奴隷の様に扱われていた。
だから、トランプがワクチンの件で責め(攻め)られたら、「もう切り札はトランプの手にはない」という意見には賛同できません。それどころかトランプの対抗者には「あのロックダウンをあなたならどうやって乗り切れたのか聞かせてもらいたい」と思っています。
今後トランプが実際に「ワクチンの責任」を攻め(責め)られたときにどう具体的に対抗するのかは僕には正直わかりません。ただ、彼の全ての履歴を含めて考えると「術」がないとは思えません。ですが、実は僕自身、トランプがRFK Jrを論破できる「術」や「技術」があるかどうかはかなりどうでもいいと思っています。だって僕らは「トランプに勝ってほしい」のではなく、グローバリズムを打倒したいのですから。
でも、僕は彼が負ける気はあまりしません。何故って、彼は、人間にはワクチンなど要らないことを大統領就任前から知っていて、就任中は国民のために真の善政を行った人ですから。そのトランプが、オペレーションワープスピードを実施したのです。それを実行した意味が僕や多くのアメリカ人が挑んだ解釈の通りであるなら、トランプが負ける理由など思い当たらないのです。