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コンテンツつくりのコツ

今月から治療家向けに6ヶ月で300万円のスクール事業をつくるためのスクールを開校した。高額スクールの部類に入ると思うが、リストから複数の見込み客を集めてのフロントセミナーは無し。更に面接制というリストマーケティングとは真反対のスクールである。

それでも6名の方が入校された。今までやったことのない課題に取り組んで、ヒイヒイ言いながら頑張ってくれている。

常識の逆をいく戦略で集客を実現しているわけだが、それにはきちんとしたコンテンツつくりをしているというバックボーンがある。ここで全てを語ることは出来ないが、話してみようと思う。

TPPの落とし穴

わたし自身この20年間でセミナー、講座、スクールと言った類に5000万以上を費やして来た。どの世界にも「型」というものがあることを知っている。基本はTPP(徹底的にパクれ)だ。

コロナ禍で流行った(今も人気はあるが)SNSマーケ講座はその典型だろう。バズっている人の投稿を分析して、真似る。その中に一部、自分らしさを入れる。間違えではない。

インスタだろうが、ティックトックだろうが全部一緒だ。インフルエンサーや有名になりたいという目的であれば、まあその通りやったらいいと思う。でもTPPを学ぶのに有料講座に入る価値はないとハッキリ言っておこう。


また、インフルエンサーはアフィリエイトが主な収入源になるし、有名になるというのは自分というコンテンツを売りにしてテレビかYouTuberとしての広告収入を得るということになるのだが、芸能人であれ、YouTuberであれそれだけで食べていける人は、ごくごく限られた人。湯水のごとく新人が生まれる世界で、何十年にもわたって活躍できる人なんて、爪の先ほど少ない。

相当な狭き門だということが分かっていて、とにかくそれが楽しくて、自分で自分の価値を売っていけると思っている人以外はお勧めしない。

おいハンサム!!

「おいハンサム!!2」 第7話のいちシーンのやり取りが良い例だ。自己啓発系にハマる部下に、部長(吉田鋼太郎)が一言申した場面。

部長:
ここに書かれている体験談をそのままなぞっていても、同じ結果は得られないんじゃないのか?

部下:
でも、この人はこの通りに動いて成功したわけですから。

部長:
この人の分野で、この人と同じように、多分1000人もの人が同じように努力しただろう。 そして、999人が失敗して、この人だけが努力以外のいくつかの要因も重なって、運良く成功した。

成功したこの人は成功したから成功の秘訣の本を書いた。 そのひとりの成功者のことを知りたいのか。あとの999人の同じように試みた失敗者のことは忘れて。。。

今置かれている日常を疎かにしていては、決していい結果は得られない。 自分で考えて日常に立ち向かえ。 ビジネスも人生も不確実だ。 だが、確かなことが一つだけある。 自分は人とは違うということだ。

深くて、どこまでも真実だと思う。結局、人と自分は違うから成功者の話を聞いて、TPPをやったところでほとんどの人が成功しない。だから苦しみながらでも、前に進めるような環境に身を置けるセミナーやスクールには価値があると思う。

1対1000の法則

話を変えよう。わたしがスクールをやったり、コンサルをする時に一番と言っていいほど大切にしているのがこの法則だ。

売上至上主義のコンサルタントが売れさえすればコンテンツは後からでも良い。とにかく、バズらせろ、知名度を上げろ。という雑なマーケティングを教えている。それをファンマーケティングと綺麗な横文字に置き換えているのを見ると、とても残念に思う。

わたしが重視するのは、教え方の仕組みだ。「1対1000の法則」が意味するところは、一度に1000名のお客さんが増えても対応できる体制、仕組みが組めているかどうかだ。

治療家が講座やスクールをする場合に、カリキュラムや教える内容の他に場所のキャパ、用意できる施術ベッドの数、講師の有無、期間、時間、開催場所など多くの準備が必要になる。

学ぶ姿勢をどう醸成していくのか?修了条件は?手法を身に付けた後のゴールは?こういったことをおざなりにして、マーケ会社のローンチ営業に引っ掛かり、広告費を釣り上げられた上、ようやく集まった数少ない受講生に学び方が仕組み化されないまま教える。

当然、生徒は結果を出せないので、不満が溜まり、スクール自体の評判を落としてしまい、受講生が集まらなくなってしまう。そうなってからではもう遅い。スクールなんてもう二度とやりたくない。となってしまう。

ちゃんとやろう

今回の治療家向けスクールをやろうと思ったのは、結果を出せない治療家が世の中に増えると、最終的に被害を被るのは来院者さんだからだ。

もうお気づきだろうと思うが、これは治療家のスクールだけじゃない。今は個人が活躍できる世界だ。でも、お金をもらって人を育てる事業をしている人は、もっとちゃんとやった方がいい。

コンサルタントはもはや詐欺師と同じレベルで信用されないほど世間からの評価は辛いものになっている。本来、個人であれ、企業であれ共に顧客の幸せのために働ける素晴らしい仕事のはずなのに、そうなっていない。とても残念に思う。


筆者紹介
世界のアゴタク
日本人セラピストが世界で活躍する世界をつくる。

  • Vission
    日本のセラピスト(癒し人)を世界へ。
    心を体から整える、日本の素晴らしい文化として”セラピスト(癒し人)”を世界に広める。

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    セラピストの「感謝される喜び」とクライアントの「悩みが解決した喜び」を世界中で増やし続ける。

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    人の悩みは、人でしか癒せない。手の温もりを通して、心でつながり結果にこだわる。


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