ブータンでは紅茶とご飯を一緒に召し上がれない(飲み会紹介)
ブータン式飲み会について紹介しようと思う。
ブータンでも日本と同じように、職場での歓送迎会や気軽な仲間内だけの飲み会などが頻繁にある。
お酒が好きな人もかなり多いし、みんなお強い。もちろん中には全く飲まないという人もいるけれども。
死因の上位に肝疾患が入るような、アル中の国である。
家飲みだったり、レストランなどでの飲み会だったりもある。
家飲みの例としては誰かのベイビーシャワー(赤ちゃんが産まれたお祝い、欧米では産まれる前にやるらしいがブータンでは産まれた後)、ハウスウォーミング(引越し祝い)、バースデーパーティー、昇進祝い、なんでもない日など様々。
でもどんな集まりでも流れは共通。
これを抑えていれば、ブータンでの飲み会で困ることはない!
時間通りに行くことはおすすめしない
海外あるある。みんな遅刻して来ます。
下手したら所属長と2人で30分間時間を潰さなければいけないなんて状況に陥る(経験談)。
少し遅れて行くのがいいでしょう。
ついでに会のお誘いも前日だったり直前だったりすることがしばしば。
ドタ参、ドタキャンなんて言葉、日本以外では必要ないのかもしれない。
まずはTeaから始まる
まず初めに出てくるのはスジャ(ブータンのバターティー)かンガジャ(甘めミルクティー)。
私はこのスジャが無理よりの無理なので、ミルクティーを所望します。
外国人はスジャ苦手だよね、ってわかってくれるので大丈夫。
これに付随するのはクッキーやザウといったおやつ。
この記事は飲み会がテーマだが、普通のお宅訪問でも、場合によってはちょっと立ち寄った電気屋さんや服屋さんでもミルクティーがおやつと一緒に出てくる。
レストランだと大体1杯30ニュルタム(55円くらい)。
いよいよお酒タイム
そして一通りティーを楽しんだところで、お酒が始まる。
ブータンで飲めるお酒を紹介していく。
◎ビール
ブータン産のビールが安い!商店で買えば大体1本60〜70ニュルタム(120円)下手したらジュースより安いので、コスパは最強である。
ブータンのビールは、甘めで飲みやすいように思う。というのも、私はブータンに来るまでビールは全く飲めなかったので、私の舌がバカになって苦味を感じなくなったのか、それが標高の高い土地のせいなのか、はたまた大人になったからなのか。今ではビールが大好きです。
一番の定番はDruk Lagerと11000。
Lagerがアルコール5%、11000が8%?だったかしら。
その他DRUK SUPREMEや、最近発売したSERJAというビールも美味しい。
◎韓国のソジュ
ブータンの方はストレートか、ビール割り(ソジュボム)として飲む。
水割りとか、ソーダ割りとかいう選択肢はないのである。
◎ブータンワイン
一番安いのは、ターキン(国獣に指定されている牛みたいな動物の名前)という赤ワイン。
甘い。赤ワインの良さを全て無くしたワイン。ブータン人も嫌がる笑
それより少し良いレーベンというワインがある。これはまだ飲める。美味しくはないけど
ズムジンというピーチワイン。これは本当に甘い果実酒。私は結構好き。
あとはインドからのワインとか、まあまああるよと言う感じ。
◎ウイスキー
ウイスキーといえばK5(5代目国王の意)。しかしこれは高いのでみんな基本的に安いハイランドというのはなどを頼んでいるイメージ。
ウイスキーは飲めないので詳しくない。申し訳ない。ただウイスキー苦手な人でもK5は飲めるという声もちらほら。
◎ブリーザー
日本でいう酎ハイ的な立ち位置。
インドのジュース酒です。来たばっかりのときはこればっかり飲んでたが、コスパが悪いので最近は飲まなくなってしまった。
◎地酒
お家飲み会のときには、家庭で作る焼酎アラや、チャンケ(お米とかを発酵させたもの)、トンバ(粟を発酵させたものをお湯で割ったもの)などがある。
おつまみ
このお酒たちと一緒に楽しむのはチャンパ(おつまみ)。日本と一緒でしょっぱいものが好まれる。
私のブータン食べ物ランキング2位のワイワイチャートがこちらになります。(1位はいつか発表しますね)
こんなものを飲んで食べながら、みんなで色々なことを語り合う。職場の飲み会だと悲しいかな、飲んでるときはみんなゾンカ語。私は1年経ってもマスターできなかった。なんの話をしているんだろうなっていう予想がつくようになったくらい。
忘れたころに…
さあ、時間も経って、現在お時間9時、宴もたけなわですがそろそろお開きに………
って思うでしょ?
私はこれに何度も騙された。
21時ごろとかに、「さあ!ご飯です!!」って夕食が出てくる。
ティーとお菓子、酒とつまみ、と平らげているのでもう満腹なのよ。
しかも大体ブータン式ビュッフェで提供される。
お米、肉料理1つ、エマダツィ系1つ(唐辛子のチーズ煮)、野菜料理もう1つ、ダルスープ(豆カレースープ)で構成されることが多い印象。もちろん例外多々あり。
当然たくさん残るけど、それはビニール袋に入れて持って帰ってわんちゃんたちのご飯になる。
こんなに塩分と唐辛子を摂取して大丈夫なのか、わんころたちは。
そしてご飯が終わるとお開きになる。
その後は…
カラオケ、クラブなどに移動することもある。
ブータンのカラオケ、面白いのはスナック形式でお店に一個スクリーンがあり、マイクが2本あり、曲をリクエストして知らない客もいる前で歌わなければいけないところ。
そしてカラオケ音源として使われるのはYouTube。DAMとかJOYSOUNDとかあるわけない。
逆に、全世界のさまざまな曲を「(曲の名前) Karaoke」で検索して歌えるのだからコスパはいい。
一度川のほとりで行われるピクニックに参加したが、その時は担当者がでっかいスピーカーとマイクと電源を持参してたからびっくりした。
カラオケやダンスにかける意気込みが段違いである。
そんなこんなで飲み会が終わります。
ブータンはまだ飲酒運転に対する意識がだいぶ低い。
たまに深夜に警官が呼気検査をしているけれど、ビール1本500mlくらいなら余裕で通過できるらしい。
そのためみんな車に乗り合って家に帰っていく。
そこは私はタクシーで帰りますと断るのが大切ですね。
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