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人生2度目のハーフマラソン挑戦記録

5月28日日曜日、天気は晴れ。
この良き日に、ブータン首都ティンプーのお隣、パロ県にてThunder Dragon Marathonというマラソンが行われた。
旅行会社が企画するマラソンで、欧米からも旅行を兼ねて参加される方が多い大会だった。

前回プナカでInternational Marathonに参加し、練習の大切さを痛感したため、次回こそはしっかり練習しようと心に決めていた。
5月からは走ろうと思っていた。
のだが、4月末から続く完全断水のおかげで、シャワーが浴びられないどころかトイレを流すストックの水さえもなくなり、とても走ろうと思うような精神状態ではなかった。これは完全に言い訳である。

直前まで参加を渋っていたのだが、開催が日曜日で活動先に休みを申請する必要もなく、締め切り前に「もうホテル取りました?一緒に行きましょう」というダメ押しの電話が隊員仲間のおじさまよりかかってきたこともきっかけとなり、出るか。ということで参加申し込みをした。

前日にパロへタクシー(1時間ほど)で移動し、お湯のちょろちょろとしか出ないホテルに宿泊。これで三ツ星らしい。
部屋はキレイだった。ベッドもふかふかで寝心地もよかった。
でも緊張していたのかショッピングモール内でマラソンを走る夢を見ながら、浅い眠りで当日を迎えた。

きれい。ふかふか。これで1500Nu(2500円ほど)
水の勢いだけが難ありだった。


当日は8時集合。
お祈りタイムがあり、僧侶によるテープカット。

きっと偉い僧侶なのだと思う

8:30、喋っていたら突然笛が鳴りスタート。

たまたま先頭で喋っていたためスタートダッシュはいい感じに。

前日の説明では4kmごとに給水所があると伺っていたのに手元のスマートウォッチで6km経過しても一向に給水所は現れない。

台車を見て給水所やっときた!と期待したのに全然違った。

結局一個目の給水は7キロくらいのところにありました。

ブータンマラソンあるある。橋渡る。

スタート地点は標高2400m、始めは下り基調だが7キロすぎから地獄の山登り。

ここの坂、私の周りの人は誰1人走ってなかった。

道路状況は本当に決してよろしくない。

水たまりトラップ(3000m障害だっけ?)3カ所あった。

折り返し地点付近でパロゾン(リンプンゾン)の敷地内を通過する。これは貴重な体験。

疲れ切った足に下り階段は鬼に金棒ならぬ、納豆とわさび嫌いが納豆にわさび入れるようなモンだなってとてつもなくしょうもないことを考えるくらいには疲れ果ててた
パロゾンから町へはブータンぽい橋を渡る

折り返してからも更に坂を登り、そしてちょいと下ったところで2度目の給水地点。水とバナナとチョコバーを渡される。

ここ13キロ地点くらいだけど、4kmごとの給水は幻だったの?予算不足?

ちなみにこんな給水地点はゴールまでガチで2カ所しかなかったけど、途中途中にデスップというボランティアの方が立っていて、飲みかけの水(ブータン人はペットボトルに口をつけないのが基本)をくれたり、紙パックのりんごジュースくれたりした。
後から聞いたら他の日本人はそんな乞食みたいなことしてなかった。

コースはこのように直に書かれた矢印や、垂れ下がる黄色いリボンが案内してくれる

3月にプナカでのマラソンの経験があったので、道がでこぼこでも、牛が来ても、犬が来ても、動じない強さは身についていた。

前を走る先輩隊員に追いついて一緒に歩く図。長閑な田舎散歩でしかない。
人がいるところを左に曲がったらゴールなのに、最後の難関、牛軍団とのバトル。

無事ゴール!!!!!3時間ぎりぎり切れなかった(と思う。リザルトないのでわからない笑)。

日本人の中でビリだったくせに、一番死にそうな様子でゴールした。この写真めっちゃおもろい。
お昼ご飯はビュッフェスタイルで洋風の料理をいただく。

そして一旦解散後、18時にスタートゴール地点とはまた別のホテルに集合し、メダルセレモニー。

好きなだけお酒(ブータンビールとブータンワインとブータンウイスキー)を飲みながら、表彰と参加賞の授与があり、伝統的な踊りの披露があり、そしてご飯!ビュッフェ!!

お祭りで行われる仮面舞踊
ブータン料理と洋風料理のミックス。美味しかった。

ブータン人の参加者も多数いたけど、参加費が10倍くらい違うからか、昼食やセレモニーは外国人だけ。
欧米の参加者たちも盛り上がっていてとても楽しい会でした。

今回の反省としては、
ひとつ、練習は大事。知人の理学療法士がマラソンを走るには9ヶ月の練習が必要なんだと走ったあとに教えてくれた。はい、わかりました。

ふたつ、事前情報は当てにならない。4kmごとの給水なんてない、給水所は2カ所しかない。

みっつ、自分に厳しく。自分で決めた目標くらい達成しよう。次回は10キロ地点くらいまではせめて走り続けましょう。

おまけ

お気に入りのおじちゃん集

①GOOD DAY おじちゃん

ブータン在住なら誰でも知ってるクッキーGOOD DAYを直にポシェットに入れるおじちゃん。

ゴールした後見たらクッキー減ってて、可愛すぎて悶絶した。食べたんだ………!!って。


②おでんくんおじちゃん

セレモニーでのお姿の色合いがおでんくんすぎて勝手におでんくんと呼ばせていただいた。

ちょっと喋ったけど日本にかなり詳しい陽気なおじちゃんでした。

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