![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59095076/rectangle_large_type_2_8dfbf58356788ae39cf48388c387f1d9.jpeg?width=800)
Photo by
purleymay
作品はタイトルが9割
例えば、鬼滅の刃はキメツと訳されます。
我々読み手は簡単に略すけど、タイトルつけるのってものすごく大変なんですよ。
タイトルの役割はかなり重要です。読み手にその作品の中にどんな内容が描かれているかを想起させ、興味を持たせ、手に取らせることを担っています。人間で言えば容姿に相当します。
いくら作品として魅力的な内容であったとしても、クソみたいなタイトルのせいで「隠れた名作!」みたいな扱いされる作品もある一方で、中身にやや難があったとしても良いタイトルのお陰で人口に膾炙することもあるんです。
個人的にいいタイトルつけたなって思う作品をあげていきます。
「進撃の巨人」・・・作品にとって意味のある、洋画のようなタイトルの付け方が秀逸。また、英語のタイトル部に序盤の展開を示唆するネタバレが仕込んである。
「デスノート」・・・作品におけるキーアイテムをタイトルにしている。実は登場人物の誰でもなくノートが人の手に渡るかが物語の鍵だと再認識させられる。このパターンだと、重松清の「流星ワゴン」やドラマ「半沢直樹」シリーズ、芥川龍之介「蜘蛛の糸」などが挙げられる。
「ガリレオ」・・・原作は何冊かの短編集なので決まったタイトルは与えられていなかったため、ドラマ化にあたりタイトルがつけられた。主人公が他人の気づいていないことに気づいている理系の人であるのでこれ以上ない良題だと考える。
共通の登場人物が出る別々の小説を原作にしたドラマにタイトルをつける時、人にスポットが当たっているか、それともモノ中心に回っているかを見極められるといいタイトルがつけられるように思えます。
頂いたお金は本代にありがたく使わせていただきます。