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大人が痛くて泣いた話 ~魚も鶏も許さない~


よみがえる靴…苦痛…ウッ頭が…!

皆さんこんにちは、ピラミ△です。
前回は壮絶なる膀胱炎について書きました。

膀胱炎の恨み辛み妬み嫉み痛みはもうマジで思い出したくもないのですが、膀胱炎の恨み辛み妬み嫉み痛みを皆には知っておいてほしいので、読んでないよ〜って方は是非読んでください。


第二弾となる今回は、股から目線を落としていただきまして足の話になります。足が痛かった話です。

「足がめちゃくちゃ痛い」で想像するのは痛風でしょうか。風が吹いただけでも痛いと聞くので、さぞしんどいことこの上ないのでしょうね。しかしすみません、今回わたしがお送りするのは鶏眼の話になります。あまり聞いたことがないかと思いますので、馴染みある呼び名にしましょうか。

魚の目です。

鶏眼(けいがん)とは、皮膚が長期間にわたり物質的圧迫を受け続けたことによって真皮に向かって角質が楔状に増殖した状態。別名を魚の目(うおのめ)とも言う。
(天下のWikipediaより引用)


あ、膀胱炎に続いて地味だと思いましたね?

ナメちゃあいけませんよ魚の目。酷くなると痛みで歩けなくなったり、手術が必要になったりするんですから。鶏だか魚だか分からんけど恐ろしいやつだよまったく。

さて、何がきっかけで魚の目に泣くことになったのかというと、遡ることおよそ5年前。その当時のわたしはパチンコ店を辞めて、アパレルでアルバイトをしておりました。

あ〜ハイ出ましたねアパレル。完全に原因これですねアパレル。

長期間に渡って物理的圧迫を受け続ける​───言うまでもなく、足の裏ってのは基本的に体重による圧迫を常に受け続けているワケです。魚の目ってモンが、たったそれだけのことで「こんにちわ」するような代物だったら、今ごろ全人類どころか歩行を伴う生物すべてに魚の目ができているハズです。しかし、足の裏は流石にそんなにヤワじゃないし、人類は…生物はそんなに弱くない(←なんかカッコいい)

ただし、ヤワじゃない足の裏を持つ人類の一員であるピラミ△は、アパレルの仕事をしていたのですよ。この職場では、“ある条件”が追加されてしまうんですよ。

重い体重を、通常よりも狭い範囲で支えなくてはならない……ヒールという存在が。

私の働いていた店はギャル服などのジャンルではなかったので、人でも踏み殺すんか? それで畑とか歩いたら一生抜けなくなりそうでウケる〜。みたいな超ハイヒールの強制などはありませんでした。むしろペタンコでもいいよ! 可能ならヒールが望ましいけどね! みたいなスタンスだったので労働者や畑に優しい職場だったと思います。でもアパレル店員としてはやはりヒールを履いて服を綺麗に見せたい…なんなら靴は自由だったけど、できればちゃんと自社ブランドのもの履いて接客したい…。そんな健気な想いが悲劇を招くとは露知らず、私は自社ブランドの底が薄いヒール靴(悪口)を履き続けたのです。

そうして半年ほどたった頃。なんだか最近足の裏が痛いな。繁忙期で忙しかったし、ヒール疲れが取れてないのかな〜。マッサージでもするか、と足の裏をヒョイと見てみるとなんだか硬く、少しモリっとしている部分があるではありませんか。

タコかな?

その時は魚の目という存在を知ってはいたものの、馴染みがなさすぎて自分とは無縁の存在だと思っていました。それゆえ無知でしたし、まあしばらくほっといたら治るだろうと放置することにしたんです。ああ…膀胱炎の時と同じ。なんかもうデジャヴがすごい。

そうしてしばらく低めのヒールで仕事をしてみるも、痛みは日に日に悪化していくばかり。とはいえ常に痛いわけではなく、体重をかけたり押したりと圧迫を受けた時のみ痛いので、魚の目ができた左足を庇うようにしつつ、あまり歩かないように生活するようになりました。

な~んて!! 歩かないように生活なんかできやせんのです!! お仕事してますし!! ……つまりね、もうね、どう頑張っても痛いんだよ!!

特に地獄だったのはお店から離れているところにあった従業員用の駐車場で、そこがなんと砂利道だったんですよ。しかも大粒の。もうね、車から乗り降りする度に苦痛を強いられるのが辛くて辛くて。一歩踏み出してはイテ…イテテ…と泣きながら移動をするわたし。足裏のツボを刺激する、石が並んだ健康ロードみたいなヤツあるじゃないですか。あの石が一つ一つキンキンに尖っていて、そこを歩かされているような痛みです。マジで刺さるような痛み。

あ…つつ…痛…痛いよぅ…痛…痛いんじゃボケ……。

弱々しい暴言も吐きつつ涙ちょちょぎれ気味にヒョコヒョコ移動する様はとても無様だったと思います。冬場には底が厚く、ヒールのないムートンブーツで砂利道を移動していたのですが、それでももう無理でした。そして、接客中は自社ブランドの底が薄いヒール靴(悪口)の中にティッシュを可能な限り詰め込んで履いておりました。

「せめて顔には出ないように…」と涙ぐましい努力をしてましたが、きっとわたしの顔は引きつるに引きつって般若のような顔…とまではいかなくても、ひょっとこのようなアホ面をかましていたことでしょう。ひょっとこのような顔をした女の勧めた服を買ってくださった当時の顧客様には頭が上がりません。改めてお礼を申し上げると共に、ひょっとこのお面を郵送にてプレゼントさせていただこうかと思います。(やめろ)

もう限界だ。これは放置していても治らないやつじゃね? と気付いてからはスマホとにらめっこする現代人にメタモルフォーゼ。

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検索履歴がこんな感じで埋まる頃、やはりこれは魚の目なのだと受け入れることが出来ました(遅い)。楔状になった角質が芯になって神経を攻撃するとか何何何何何怖すぎだろそりゃ痛えわ。誰の許可得て楔状になっとんねん。【人体の神秘】レア度N+みたいなんやめとけや。

相も変わらず病院に行く余裕はなかったので市販のナニカでなんとかしたい…。検索に検索を重ね、薬局にヒョコヒョコ出向き、そこで出会ったのが

あっ!
小林〇薬

ではなく、ニチバンのスピール膏という商品。
患部以外がふにゃふにゃになるのを防ぐ保護テープを貼り、その上からサリチル酸という角質軟化成分が含まれた薬剤パッドを貼る。そして上から固定テープでしっかり固定。

三種の神器の中の1個じゃないコレ? そうに決まってるよコレ! やったぁ絶対そうだ!! …ってくらいに素晴らしい商品でした。ありがとうニチバン。

薬剤が患部に浸透するまで時間がかかるので、テープは一度貼ったら2〜5日貼りっぱなしにしないといけないのが辛かったけど、剥がしてみるとそこには真っ白ふにゃふにゃになった患部があるではありませんか。薬剤が浸透した部分はあまり痛くないので、まずはそのふにゃふにゃをピンセットやカッター(良い子は真似しないでね)で取り除いていきます。ある程度取り除くとそこにはピンクの皮膚が…。自分でほじくり返しといてなんですが、ちょっとグロいので苦手な方は苦手かもしれません。他にほじくり返してくれそうな人がいるなら、その人にほじくり返してもらうのをオススメします。

そうしてふにゃふにゃになった皮膚を取り除いたら、あとは清潔にして皮膚が再生するのを待ち終わり! 治った! わーい!

そう思っていた時期が私にもありました。

魚の目というのは芯が痛みの原因です。その芯を完全に取り除かないと…?
なんと残った根っこから余裕で再発するそうです! 再生力スゴいかよバーカ!

ということでもう一度最初からやり直す羽目に。根っこまで取り除くのが大変で、ぶっちゃけ何度もやり直したよ…予想以上に長期戦だよちくしょう…その間にも砂利道は容赦なく私の足を殺しにくるし何なんだよもう…。魚の目だの鶏眼だの言わずにデビルアイとかに名前変えなよマジで…。

そうしてスピール膏を貼っては剥がし、ほじくっては泣きを見るを繰り返したある日。ついにその日はやってきたのです。

痛たたたた! 痛い! ボケカスタコ! あ、タコじゃないかイテテテテテテテテ

スポッ

と…取れた?!?!!
取れてなきゃ許さないレベルで綺麗にスポッて言うたもん!!!!! なんか白くて小さいトゲみたいな固い塊取れたもん!!!!!

たしかにふにゃふにゃになった角質部分は痛みがない。でも奥の方まで痛くないかと言ったらそれは嘘で、芯の頭を出すためには例えばデキモノを潰すときのようにギュ〜ッと絞るかのようにしないと頭を出してくれません。それがもう神経を圧迫して痛いのなんのって! そこまで到達出来ず何度断念してきたか…。その苦しい戦いも今日で終わりです。正直砂利道に攻撃されて痛くて泣いた時よりも、芯を引っこ抜くために泣いた方が多かったです。ホント痛い。

そうして引っこ抜いた芯はハイパーむかついたのでライターで火あぶりの刑に。芯の抜けた患部はウケるくらいにポッカリと穴が空いていて、やはりウケました。お世話になったスピール膏とはサヨナラし、新たにキズパワーパッドを貼る。皮膚の再生にはまだかかるというのに、芯がないだけでこんなにも痛くない。なんと清々しいことか! 空は晴れ、小鳥たちはさえずり、草花が歌い出す​──そんな光景さえ見えたかのように思いま…小鳥! ウッ…足が…!(鶏眼)

その後は順調に完治へと向かい、以来再発することもなく私の足は元気に過ごしております。ヒールを履くのがしばらく怖くなったけど、日常的に履いていなければどうにか大丈夫なようです。アパレルも辞めたから自社ブランドの底が薄いヒール靴(悪口)履くこともなくなったしね! デザインは可愛かったけれど魚の目ができるようなら君とはもう付き合いきれません。今までありがとう自社ブランドの底が薄い以下略。


【ピラミ△の大人になってから痛みで泣いた話 Case02】 完


いや〜いかがでしたでしょうか。
魚の目マジで痛いホントに。歩けなくなるのマジでヤバい。マジのマジでヤバくなる前に、違和感を感じたらスピール膏。そして、合わない靴を継続して履くのはヤメましょう。ピラミ△との約束です。魚の目の苦痛に比べたら、しんどい靴擦れもヒール疲れも一過性のもので可愛いじゃないですか…。そう考えられるようになったのは試練を乗り越え強くなったからでしょうか。だとしたら魚の目には感謝しなければなりませんね。感謝の気持ちが1だとすると殺意は5604282431くらいありますけどね。二度と戻ってくるな。

それでは今回はこのへんで。
魚の目には二度と会いたくありませんが、読者の皆様は次回もまた是非お会いしましょう。
魚の目被害者の会ピラミ△でした。それではさようなら。


文:ピラミ△
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