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[コラム01]企業選びのポイントを考えてみる

はじめに

「就職」とはその時点まで生きてきた自分の価値観・人間性と、企業の求める価値観・人材像とのすり合わせにほかならない

「キャリアのみかた」という本に上記の1文がありました。転職だとしても似たことかなと思う「その時点まで生きてきた」というところがポイントで、今後のことはわからなくとも、今まででの自分を基準に企業とすり合わせるというのが会社選びなのだと思います。

この事業(分野)をやりたい!だとか、この職種がやりたい!(最近は職種採用もでてきているので)そういった面が決まっていると比較的会社選びのベースがあり、比較しやすいかなと思います。しかしながらそういったものがないと、たくさんある企業からどんなところを絞っていったらいいかの基準がなくしんどいというのが本音なのではないかと思います。

このコラムでは簡単ではありますが、企業を探す一歩としてこんな基準やこんなところを見てみるのはありなのでは?というものを本や自分の経験、今までのキャリア相談で回答したものをベースに記載していきたいと思います。
情報量が多く乱文ではありますが、、ご了承ください。。。

他にも企業の探しかたのポイントがあったらぜひ知りたいです。。!

探す方法例

・大学のキャリアセンター(高校の場合も紹介してくれる場所があるかなと)
・学校主催の企業説明会に参加してみる
・業界地図から興味ある業界、企業を見つける
・OB訪問する(キャリアセンターにある名簿より先輩をたどる、部活やサークル、研究室の先輩をたどる、OB訪問マッチングサービスで会う ex:Matcher)
・インターンしてみて合うかどうか検証する
・合同説明会にいく
・エージェントサービスに登録してみる
・企業が登壇、主催する勉強会に足を運んでみる/勉強会に参加するなかで知り合いを増やしていく
みたいな方法が考えられると思いますが、業界や社名を絞るスタイルが多いのかなと思うと、雰囲気など自分にあうかどうかを探るには説明会やOB訪問など会社の様子を知るしかないかなぁと思うのが個人的には思うところ。

就活サイトだけずらっとみえてもこんなにあるのですね。。汗
https://reashu.com/category/就活サイト/

OB訪問サービス紹介記事 
https://reashu.com/ob-houmon-site/

業界や社名希望が固まっていない場合(または超人気企業しかなく他を調べたい場合)どういう観点が他にあるかを記載してみる。

ポイント1:企業規模からみる

あくまでも一般論ですし、企業によって異なります。おおよその傾向ぐらいに読んでいただけたらと思います。(扱っている事業によっても変わるのであくまでも傾向程度に思ってください。。)

■大企業
未経験であっても教育しっかりしているのと、ジョブローテーションで仕事の一部分を順番に経験しやすいという部分があるように感じます。またメインの事業がうまくいっていたら、新規事業やここぞのタイミングで投資もできる点も強みかなと。

一方で組織が大きいと決済者が増えて決断に遅れがでるだったり、昇進したくともポジションに空きがないだったり、ジョブローテーションで専門性が付きにくいみたいな部分は傾向としてあるかもしれませんね。また属人化しないように仕組み化を進めているため、会社独自でのやり方に特化して他では通用しにくい場合もあるかもしれません。(その辺は社内にずっとおらず社外も見れていればわかるかもしれません)そして中小・ベンチャーと比べるとスピードがゆっくりな部分はあるかもしれません。

とはいっても最近は職種を限定した募集や、変化の速さに対応して開発スピードも速まっているなど変化が起きていると思います。

具体的な一覧としては以下のようなイメージ

・社会の信用度が高く、社内規則や制度が整備されている
・人材育成や人事の制度、福利厚生も充実傾向
・規模が大きいほど仕事が細分化(分業)され、組織全体の動きが見にくい
(ジョブローテーションが起きる、空きがでたら異動も起きる)
→規模が大きければ部署数があるので、場合によっては上司ガチャ、案件ガチャに一度外れても異動によって改善される可能性もある。(部署が変わるだけで転職したかのように違う場合もある)
・若手社員が活躍するのに時間がかかる

■地方・中小企業
そこまで分業が進んでいない場合はひとりで何役もこなすといったことやハードな面があるかもしれません。何屋だかわからないぐらいいろいろやるケースも聞いたことがあります。教育制度などしっかりしていないため、自分から仕事をとりにいくなど積極的に動くことが求められるなどあるかもしれません。
その分、若手に仕事がまわってきやすいので経営部分や人事など他部署や上層部との連携がしやすい部分はあるのかなと思います。

・組織全体が見える
・良くも悪くもトップの存在が大きい
・社内規則や制度が整備されていないケースも
・若手の希望や仕事ぶりが経営層や人事担当に直接伝えわり、仕事のやりがいを感じやすい
・大手より熱い社員がおおい

ポイント2:ビジネスモデル、会社情報からみる

扱っている商材、相手にしている顧客層、価格帯によって会社の雰囲気は少なからず影響するかなと思います。

■業種
・慎重かつ正確さが求められ、ひとつずつ着実に行う場合が多い。
ex:決済サービス、銀行系、セキュリティ関連、検査系など

・顧客を飽きさせないように新たなコンテンツ・キャンペーンなどをスピード感もってリリースしていく。忙しいけれど、リリースが多いことで経験が積みやすい。
ex:日常消費系。かいもの系、ゲーム業界、エンタメ系、美容院・旅行・飲食など予約サービスなど単価が比較的やすいもの

・日常消費ほどリリース頻度が高くはないが、決断に必要な情報をいろいろ提供する必要がある。
ex:結婚式、不動産、車、進学、就職

その他にも事業会社(自らサービス展開している会社)かそれ以外かなどでも変わってきます。
それ以外の例)広告会社(サービスの広告を手伝う)、コンサル(業務支援など)などサポート側の仕事で働きかたは変わってきます。

to C か to Bか。
消費者向けサービスを展開していても、無料だったり、提供料金がやすい場合は企業向けに広告ビジネスや課金サービスになっているケースもあります。
to B は一消費者の目線だと見えていない企業も多いので探っていく必要がありますね。

どんな人が役員なのか、活躍している人材かをみる

・役員の経歴は新卒か、中途か、創設者の家族関係か
・どのくらいの年でなっているか(社歴何年か)
・若手がリーダーをやっているか(社員インタビューなど)

平均年齢とは別軸でどんな人が活躍することが評価されるのかをみる視点としてはいいかなと思います。インタビューなどみて共感したり、そんな人になりたいと思うかどうかもひとつの基準かなと。
どんな雰囲気の会社なのかを掴みやすいかもしれません。

制度や会社情報でみる

将来は子供を持ちたいけど、仕事は続けたいだったり、本業はしながらも副業はやってみたいかもと思ったり、世界で働きたい/逆に日本からあまり出たくないだったり、譲れない条件があればそういった観点でみるのも大事かと思います。また企業理念や求める人材として書かれた内容が直感的に合う、合わないは大事にしたほうがいいかなと個人的には思います。

・副業ありかなしか
・異動希望制度あり
・退職金
・育休
・個人への教育
・地域密着、グローバル展開、グループ会社
・企業理念・求める人材
・競合状況

どの選択が一番ベストかというよりも、トレードオフなのだと思います。
どの選択にもプラスとマイナスがある。どっちがいいかなぁと思うのは最後は感覚的な部分もあるのかなと思います。

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参考文献
私自身の経験やキャリア支援するなかでの情報が主だが、以下載せておきます。

■参考章
2-9 会社の調べ方
6-3 昇進・異動の仕組みと機能

■参考章
9.企業研究・業界研究、職種・職業研究 職業選択準備支援①


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