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文学フリマ大阪11 振り返り②

続きです。


反省点や良かったこと

1.不在の時間を敢えて作るべき?


もしかしたら、ブースに私がいすぎても良くないのかなぁ…と思った。

文学フリマにおいて、私のブースに来られる方は2種類いて、

①もともと私の作品を何となく知ってくれてる人
②全く知らない初見の人

当然、①の事前情報を持たれている方は、ごく少数。私に変なイメージを持っていて、嫌がらせ…みたいな人には一人も会わなかったので、来てくれた方は皆温かかった。となると、今後もブースは②の方に向けて、分かりやすく、立ち寄りやすく、私の個性が伝わる物にする必要があるだろう。

①の方向けには、それこそ「12~14時は確実にいます」って告知することもできるけど、②の方向けには、それこそ私自身を知ってもらうこと以上に、まずは本を手に取ってもらう必要があるのかな…と。

他の出店者の方みたいに「不在にしますが、見本はご自由にご覧ください」って書いておき、一定時間は席を外していた方が、気楽に立ち寄って見本を読めるっていう面もあるのかも。メンズエステ(水商売)というジャンル的にも。

自分が他のブースを周りながら休憩をしたいだけなら、友達に店番を頼むのもアリだけど、誰もいない時間というのも貴重なのかな…。

私だったら、そう。本屋さんでも同じで、著者が目の前にいないからこそ、気楽に手に取れるっていうのは絶対ある。誰にも見られずに、何も気にせずに、気になる本をめくってみたい。見本コーナーには勿論置いているんだけど、他の本と一緒に並んでいるので、ブースの前を通りかかった人に、私のブースのディスプレイを見た上で本を手に取ってほしい。

話してみたい、会いたい、顔が見たいって思ってもらってブースに来てもらうというのも、文学フリマの醍醐味の一つではあるんだけど。

でも、話しかけられたら逆にスルーしてしまう…買いにくい…って人もいるよね。私も、今回は出店者側だったからこそ、自分が買う時も自己紹介しやすかったし、強気だったけど、

いちお客さんとして何者でもない状態で一人で参加してたら、そりゃあ足を止めにくいよなぁ…と思う。お目当ての、人気作家さんの作品(事前チェック済のライターさん)だけチェックしたら、帰宅していたかもしれない。

私たちは日本人だし、照れる、恥ずかしい、気まずいって感覚も強い。それは分かる。話してみたい心理と、ほっといてほしい心理が同時にある。

同時に、私がいる時に買いたいって人が忙しい時間の合間で来てくれたら申し訳ないな…とも思う。こういうフリマって、タイミングが大事なのも分かる。その場にいなかったからすれ違った、ってこともある。事前に15時~20分ほど不在にします、って明記しておくべき?

隣接するブースの方に一言声をかけておいて、貴重品は持ち歩けばセキュリティ的には大丈夫だと思う。私くらいの規模なら、盗まれる心配…まではしてない。そこまでして読みたい人がいてくれるなら本望、くらいだ。

2.見本を読んでくれている人に話しかけるのは止めよう。

ついつい嬉しくて、声をかけて邪魔をしてしまったけど、じっくり吟味したかった人もいるかもしれない。

買わずに去っていく人には、名刺だけ渡して、軽くお礼を言うだけにして、追わない。

次の見本に手を伸ばしてくれた人、まだブースに留まってくれそうな人には話しかけても良いと思う。

3.足りない情報

もっと、本の中身やそれぞれの本の差を明示できれば良かった。今回の出品商品で言えば、私の中では 定番3種類 と メンエスセラピストの戦略 は明確に違いがあった。


戦略の方は、文章量は少なめ。その分価格は安くした。だけど、メンエスというより物書きとしての分析がメインだった。初めましての人には導入的な役割の本。だから、お品書きには「おススメ!」と書いておいたわけで。


だけど、私の説明が下手で、それは上手く伝わってなかったと思う。タイトルも悪かった。「物書きセラピストの戦略」ならまだしも、メンエスセラピストの…だったら、夜の世界の接客に関しての戦略と思われても仕方ないよね。指名の取り方とか。そういうのは書いてないから、間違えたなぁ…と思う。

もちろん、見本も置いていたし、冒頭部分だけでもチラッと見れば、それは分かったと思うけれども、あんまり見ずに買われる方もいたと思うし。不親切だったな、と思う。

それに、

無料配布のフリーペーパーをたくさん配った割に、そのフリーペーパーにnoteやtwitter、storesのURLやQRコードはおろか、ブース番号も印刷していなかったのは、完全なミス。少し興味あるな…、って思ってくれたとしても、わざわざマップを見て私の名前を探すのは面倒くさい。そういう人もいるよね。

売る側は、あらゆる可能性を繋げなければいけないし、買う側の手間を省くに越したことはない。失敗した。それもあって、お品書きを挟むようにはしていた(見本コーナーの見本にも)けれど、数が足りなかった気がする。

それに、フリーペーパーの題材選びもちょっと微妙だったかな…と思う。女性の共感は得られても、私のメインターゲットである男性読者からは共感を得にくいテーマだったかもしれない。ちょっと責め過ぎたかな…
次回は、選び直そう。もう少し、言葉に力のある短い記事でもいいかもしれない。売っている商品の冒頭(やハイライト)的な文章をまとめるだけでもいいかもしれない。イベント中にゆっくり座る場所もないわけで、じっくり読んでくれる人は少ないのかも。家に帰ってから読まれても、その日の売り上げには繋がらない。フリーペーパーの目的はやっぱり、その場で興味をもってもらって、ブースに寄ってもらうことだろうし。

4.事前の告知

事前に、多少鬱陶しいほどに、noteやtwitterで「出店します!」ってブース番号をアカウント名にまで入れたのは良かったと思う。文学フリマ関係のフォロワーさんが増えたからこそ、あれだけ温かく皆が迎えてくれたんだと思う。私の本が気になる人は事前に番号をメモしていてくれたんだろうし、「行きます!」って事前に伝えてくれた人、「取り置きお願いします」と言ってくれた人がいたことは、本当に心強かった。初めての挑戦、「ここでは新人」ってやっぱり孤独だし不安だから、それがだいぶ現場に行く前に解消されたのは、嬉しかった。応援してるってことを形で示してくれる、足を運んでくれるって有難い。私もオンラインでしか交流のなかった人たちにリアルで会えたのは大きな出来事だった。

私の記事を読んでくれている人、文学フリマに関わってる人たち、皆良い人なのよ…(´;ω;`)


続きます。


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