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カラーリングの基礎③

アシスタント向けのカラーの基本③

カラーリングを学ぶ上で大切な基礎となる、
毛髪色素、色彩、カラーリング剤、この3つの関係性はとても重要です。

これが分かるとカラーリングの具体的方法(カラー剤の選択)が分かります。
自信を持てるし、楽しくなります。

hoyuカラーチャート

カラーリング剤を理解しよう




色の三属性で学んだ色相、彩度、明度を、カラーチャートで見ると、カラー剤の特徴が分かります。


1剤に含まれている酸化染料、アルカリ剤

ヘアカラーの主成分はいくつかあります。
お店で使っているカラー剤を調べてみてください。

まず、染毛剤(カラー剤)の主成分は、
パラフェニレンジアミンなどの酸化染料で、使用時に過酸化水素水と混合することにより酸化発色し、毛髪を永久的に染めます。

これと同時に過酸化水素による毛髪中のメラニン色素の脱色が起こるため、染料の配合濃度に応じて「白髪染め」から「おしゃれ染め」まで、色調の異なる染毛が可能となります。

カラーリングのほとんどが、この方法だと思います。一部特殊なのもあります。

ジアミン系の酸化染料は、体質により皮膚アレルギー反応を起こすことがあるので、使用前にパッチテストが必要。

このほかの成分としてアンモニアなどのアルカリ剤を含むため、毛髪や地肌を傷める欠点がある。
正しくアルカリを除去してください。
していないお店もあったりします。

カラー剤については各自調べてみてください。
もう書くのがしんどいですm(_ _)m


酸化染料と直接染料

1剤をチューブから出した時どの色でも白色=酸化染料です。

1剤をチューブから出した時オレンジ色だったり何らかの色が付いていればその色が直接染料です。

各自、アルカリ剤、染料のそれぞれメリット、デメリットを調べてください。

※ヘアカラー1剤の染料は、酸化染料のみで構成されているカラー剤もありますが、酸化染料と直接染料両方で構成されているカラー剤もあります。これはメーカーによって異なります。


カラー剤の種類いっぱいあるので説明が難しいです。

それぞれのメリット、デメリットを理解していれば、例えば、色持ちが悪い、すぐ退色してしまったなどお客様からクレームがあれば、これはカラー剤の染料が原因だと分かります。

このようなことがないように、色の抜けが早いことを事前にお客さへ伝えておくことができます。※染料だけの原因とは限りませんあくまで例として書いています。

次に
2剤OX 過酸化水素水

過酸化水素水1剤中のアルカリによって分解され酸素が発生。毛髪色素の脱色。

1剤2剤を混ぜた混合液が毛髪内部に浸透し、毛髪内部で化学反応が増して毛髪色素を脱色し染料が酸化発色する。


過酸化水素水の使用目安

6% バージン毛、ダメージの少ない毛髪のトーンアップ(明度をあげる)※目安

5% 軟毛、超ダメージ毛のトーンアップ。(明度をあげる)※目安

3% 繰り返しカラーリングしている毛髪のトーンダウン(明度下げる)※目安

1.5% 超ダメージ毛のトーンダウン(明度下げる)※目安


発色と脱色の時間

【発色効果】
酸化染料の発色は穏やかで15分後から急速に発色し30分で発色効果が最大となります。※カラー剤の放置時間はメーカーにより異なります。

【脱色効果】
脱色は急速に作用し15〜20分でほぼマックスに達します。
15〜20分後は緩やかに作用します。※ほとんど脱色効果が無い。

最後に


毛髪、色、カラー剤
この3つが理解出来るとカラーのスペシャリストになれるかもしれません。

次は塗る練習です。
早く、綺麗に塗布、そして覚えた知識、あとは経験を沢山して下さい。

カラー剤によって様々な化学変化を起こします。狙った色が出なかったり。
メーカーごとに違います。

カラー剤の青と黄を混ぜたらなぜかピンクブラウンになったりとかしたりします。

長年カラーをしてますが、まだまだわからない事があります。
日々精進!応援してます!

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