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【コラム】地方で働きたい!仕事を選ぶ際のスタンスについてー後編ー

前回は「地域活性化」や「地方創生」に関心を寄せながら、将来の仕事を考える時に「地域の【内側】から関わる」というスタンスを、3つのキーワードとかけ合わせて紹介しました。

後編でも、具体的な仕事を取り上げながら、今度は「地域の【外側】から関わる」という立ち位置で3つの仕事に着目します。「地方」への興味や関心をスタートラインに、自分の働き方や社会への一歩目をイメージしていきましょう。

|地方×メディア

地方に限らず、新聞やテレビ・ラジオなどのマスメディアが情報発信元の主軸で、手の届く範囲が限られていたのはひと昔前まで。今やネットの恩恵を受けて、誰もが情報を発信できて、受け取れる時代です。特定のメディアを運営し、ライターや編集者として、地方と読者を結ぶ仕事もあります。

アクセス1回で得られる情報をもとに、そのメディアに触れた人が思わず、地域を訪れたくなったりするような、その土地の人も気づかぬ魅力や「地域らしさ」を伝える役目・発信源となっての働きかけができます。

|地方×建築・建設

その地域、まちを構成するひと、もの、ことを育んで支える仕事には、普段は地域の外部にいるからこその視点で、活性化していくことを目指すために貢献できる仕事もあります。

建築家を例にあげてみましょう。土地や建物の整備、景観やニーズに合うような設計には、市町村・団体・民間企業など外部の人が関係し合います。土地によって異なる条件下で、ひとつの建物を取り巻く環境・空間をデザインする仕事を果たします。

バランスの取れた視点でひと・もの・ことを見つめて、まちづくりにおける専門家として外から関わることができます。また、全国の各地で発生する「空き家問題」といった社会課題にも向き合い、特定の地域の再生を後押しする役割を担うこともあるでしょう。

|地方×リサーチ・計画

大学において、特定の分野の研究を行う教授がいて、その下で学び、ゼミ単位で研究を進めるという学生さんも多いのではないでしょうか。

研究では課題の設定に始まり、実験や調査を経て、研究対象への理解を深めて追究していくプロセスがあるはずです。1~2年という時間をかけて取り組む人がほとんどで、研究成果を論文や発表という形で残して、卒業というゴールを迎えることになるかと思います。

まちづくりのプロセスでも、その地域がかかえる課題を分析、現状理解をした上で、その地域がどんな姿であることが望ましいか、どんな成果をゴールにするのかを決めます。その手伝いを行うのが、調査会社コンサルティング会社の仕事です。

このプロセスで欠かせない、調査や計画を担います。現状調査に加えて、まちづくりに関する知識やほかの地域の取り組みなどの情報も提供します。リサーチ、計画立案を通じて、知見をもたらしながら外部の専門家として、地域に関わります。

|まとめ

いかがでしたか。「地方創生」についての学び・見識が得られる学部・学科に所属している人も、専門は異なっているが現在、強く興味関心を持っている人も、スタンス次第で地域に関わる仕事に就くすることは可能です。

ーどの地域で、どんな立場で、どうやって関わっていくのか。

時間をかけて今から考えていくことが、皆さん一人ひとりと、あなたが関わる地域の未来につながっていきます。ひと・もの・ことの関わりを取り持つ存在として、地域を変えていく存在は、今後も必要が増すばかりです。

考えることにとどまらず、実際に地域に足を運んだり、関わりを持つ人の話を聞いたりして、興味関心の一歩先に進む行動を起こしてみましょう。シンミドウの就活エージェント+のアドバイザー面談では、あなたのアクション・経験談も、ぜひじっくりと聞かせてくださいね。