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【地方出身者を推します】Uターン就職のメリットとは?成功させられる人の特徴

Uターン就職とは、地方で生まれ育った人が首都圏へ進学や就職などで地元を離れたあと、再び生まれ育った地方に戻って就職することを指します。

首都圏の大学に通う就活生の方の中には、地元へのUターンを、就職の選択肢のひとつとして考えている人もいるかと思います。しかし実際は、どのように進めるとうまくいくのか、難しい印象や不安を抱く人もいるでしょう。

今回はそんなUターン(地方)就職のメリットに着目し、よりよい選択に近づけるための情報をお届けします。

1、似て非なるU・I・Jターン!意味を答えられますか?

実は、Uターン就職以外にもエリアにこだわった就職をする時の類語があります。

・Iターン就職
生まれ育った土地以外で就職をすること。必ずしも「地元」であることに重きをおかず、首都圏で生まれ育った人が地方で就職する場合も「Iターン」就職と言い表します。

・Jターン就職
大学進学などで首都圏などに行った人が、生まれ育った地域に近い都市で就職をすること。Uターンで「再び生まれ育った地域に戻る」というわけではなく、生まれ育った場所に近い都市に戻るという発想から、Jターンと表されます。

|Uターン就職をしたい人は、どのくらいいる?

この記事を読んでくださっている方も含め、Uターン就職(地元就職)を考える学生さんは、どのくらいいるのでしょうか。

コロナ禍以後に着目すると「マイナビ 2021年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査」において、最新の「地元希望就職率」の全国平均は48.7%です。前年(2020年)をやや下回り、10年間でも減少傾向が続く結果でしたが、地元での就職も視野に入れる学生さんには、むしろ好都合と言えます。

特に注目したいのは「地元企業がWEBセミナーやWEB面接を実施していると志望度が上がる」と回答した学生の割合が、5割強である点です。これは前年(2020年)比で10%以上高まっています。

コロナの影響で、感染拡大を抑えるために対面の機会がかなり制限されました。余波は就活にも影響があり、合同企業説明会の中止、各社からの説明会・選考延期案内には、戸惑いを覚えていた先輩も多い時期がありました。

2、Uターン就職の前に知っておきたいメリット

①慣れ親しんだ地元で働ける

就職後は、環境や生活リズム・対人関係も変化する社会人生活が待っています。そのスタート時に、慣れ親しんだ地元で働くのと、知らない土地で一人で暮らしていくのとでは、精神的な安定感も変わります。進学等で一時的には離れていたとは言え、精神面での安定感が持てるメリットがあります。

②生活費や家賃を抑えられる

給与を得て、安定した生活を送っていく上で、生活にかかる費用の管理も社会人としてマストです。都道府県・地域別の価格水準や物価比較についてまとめている「総務省 小売物価統計調査」(構造編)の最新調査によると、地方、特に田舎は生活費や家賃が安いことが分かります。

都道府県の物価水準は、全国平均を100をとした時に、東京都で104.4%と最も高いです。比べて近いエリアでも群馬県では96.3%と明らかに差があります。生活費として重なることを考えると、金銭面でのメリットもあります。

③子育てのしやすさがある

就活中に一度は、仕事とプライベート両立の先の将来像を考える方が、ほとんどですよね。ゆくゆくは結婚して家庭を持ちたいと思い描く方は、どこで働くか、のびのびと暮らすかを想定しておくことも大切です。

都市部と地方では、実際に待機児童数や保育所数に差があります。待機児童の解消へ各自治体が動きをとっていますが、都市部では保育所・保育士の数が充足しないことも。地方の方が、過密を避けた子育てサポートを得ながらの生活ができるなど、先々の見通しを立てやすいメリットを想定できます。

参考:厚生労働省・保育所等関連状況取りまとめ(令和5年4月1日)

Uターン就職でのメリットは主に「就職後」まで、視点を向けてとらえたポイントがほとんどでした。ただ、就活中は選考時の移動に貴重な時間とお金を費やしてしまうなどのデメリットも生じることがあります。

3、”Uターン”を強みにできる人の特徴は?

地方就職する上では目先のデメリット、将来的なメリットなどなど考えておくべきことありますが、Uターン就職に適した人の特徴も挙げておきます。

このような気持ちを持った「地元愛の強い人」は、特にUターン就職を成功させる傾向にあります。また、たとえば「地元ならではの特産品を売りたい・つくりたい」といった目標、また地元でこそビジネスに関わりたい意欲がある人も、Uターン就職でむしろチャンスが広げられると思います。

また、大学生活という一定の期間を通じて「都会の暮らしが性に合わないな」という感覚になった人、「満員電車に揺られるストレスや圧迫感なく、地方でゆっくり暮らしたい」といった考えが浮かんだことのある人も、見方を変えれば「Uターン就職」に向いていると言えるでしょう。

家庭の事情で実家に帰る必要のある人も、ご家族と相談の上で、早めの動き出しをしておくことで安心してUターン就職を成功させられるはずです。

おわりに

Uターン就職という選択肢が浮かんだ方こそ、動き出しの早さと最新情報を収集する力で、確実な就活の成功をものにできます。合わせて

■自分のやりたいことをクリアにする
■キャリアビジョンを今から立てておく
■地元の企業で実現可能な働き方を知る

これら3つは、就職活動全般で重視すべきポイントとして、少々時間をかけて準備しておきましょう。個人での用意はもちろんのこと、キャリアアドバイザーとの対話を通じて、あなたの大切にしたいことを尊重します。「Uターン就職」に関する質問やお悩みも、お気軽にご相談くださいね。

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