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【コラム】地方で働きたい!仕事を選ぶ際のスタンスについてー前編ー

「地域」や「地方」というワードに反応する就活生の中には、「地方創生」について積極的に学べる学部・学科に所属する方もいると思います。

今回は、上記を目的とした「地方創生」に、地域の内側と外側からそれぞれ関わっていく仕事の例を紹介します。前編では、地域の【内側】からの関わり方と3つのキーワードを掛け合わせてピックアップしました。

|地域×まちづくり

その地域、「まち」を構成するひと・もの・ことを育んで、支えていく仕事には、地域の内部から活性化に深く関わっていく様々な仕事があります。

そのまちに住む「ひと」の移動に欠かせず、身近でわかりやすいサービスとして、交通網を担う鉄道会社を例にとりましょう。

地域の開発や新しいまちづくりの推進をも担う「第三セクター」と呼ばれる方式で立ち上げられた会社があるのも、地方ならではと言えます。「第一セクター」(国や地方公共団体)と「第二セクター」(民間企業)の、共同出資という仕組みで鉄道を運行させており、日本全国各地で普及しています。

|地域×観光

鉄道は、交通手段でもありながら乗り物ファンにとっては、そのまちを訪れる目的にもなり得ます。こうした、それぞれの地域が持っている特徴(自然気候や、産業、食、文化、人)を、魅力的に伝えていくことで、ファンや関わりを持つ人を増やすという関わり方もできます。

今度は暮らしの「縁の下の力持ち」のような存在・行政(公務員)を例にとりましょう。各都道府県・市町村ごとの役所の仕事では、住みやすいまちづくりに携わる全般的な様々な部署内で、必ずといっていいほど観光に関わる仕事があります。

観光課、商工観光課、観光企画課、文化観光課、観光推進課・・・など、地域のPR活動を率先して行うことでにより、その土地のもの・ことを広めていくことで活性化に貢献します。また「観光協会」とい独自団体で、観光客の誘致や案内、広報活動をする仕事を担うチャンスもあるでしょう。

|地域×教育

その地域やまちを元気に、活気づけるには、その土地を大切に思い、愛着を持って「元気にしたい」と湧き立つひとのを育てることも欠かせません。

民間企業やNPOといった組織で、利益という価値を生み出しながら、そのまちの活性化に一役買う仕事を通じて、地域への愛着を育むことも可能です。

例えば、株式会社シンミドウでは、地方企業や地域課題と向き合うインターンシップ活動を展開中です。特に現地のスタディツアーでは、まちの人の温もりと課題を肌身に感じながら、社員も参加学生も一体となって解決へのアプローチを考え、学べる取り組みを行っています。

|まとめ

今回取り上げたのは、ほんの一例です。地方創生や地域活性化に繋がる「仕事」として、どのように関わり方があるかは【内側】【外側】といった立ち位置との掛け合わせ次第で、選択肢がさらに広がります。

受験を思い返してみてください。「将来の夢を実現するため」「〇〇について勉強するため」といった目的から進学先を考えたり、あるいは「レベルは見合っているか」「自分の興味関心の向く先か」「どの地域の大学か」といった条件を広げていった経験はありませんか?

地域との関わり方も、実は同じです。関わり方について視野を広げることができたら、目的や興味関心が向く先を見つめ、地域が主体となっている事業や実際に動いている人に的をしぼっていきましょう。後編では「地域の【外側】から関わる」というスタンスに触れていきますので、お楽しみに!