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生産性のある職場環境づくりは、服装から。最新のビジネスカジュアル事情

生産性のある職場環境づくりは、服装から!?

最新のビジネスカジュアル事情

ビジネスでの服装基準は、平成の時代でも大きく様変わりしました。クールビズやジャケパンなどのビジネスカジュアルが主に採用されています。スーツから自由な服装へなっていくと思われますが、実は科学的にもポジティブな結果が出たとの研究もあります。2016年のリサーチで、カジュアルウェアは仕事の生産性・クリエイティビティ向上につながるとの調査結果が出たそうです。

 膨大な顧客を有する大手企業も、特定の日をカジュアルデーにするなど、アクションを起こすケースも増える一方。そういった、業務に関係ないようで多いに関連する服装の話、ビジネスカジュアルに関わる最新の情報を伝えていきます。

※ビジネスカジュアルの定義は「スーツ以外の服装全般」を指すものとします。

ビジネスカジュアルにおける近年の調査結果

2016年、モニターアライアンスを事業とする株式会社モニタスが東京のビジネスパーソン800名に対して行ったカジュアルウェアについての調査によると、オフィスカジュアルに8割が賛成、「前向きに仕事ができそう」「プライベートの充実に繋がる」など好意的な意見が挙げられました。世代としては20代が最も賛成が多く、主な理由としては「暑さ寒さをしのぎやすくなる」といった物理的なメリットや「社内の会話のきっかけになる」など社内環境面でのメリットがあるとの回答でした。一方、反対に最も否定的だったのは50代で「取引先にいつ何時見られているかわからない」「着ていい服がわからない」というものが主に挙げられました。

また、同年にアパレル企業ギャップジャパンの行った調査「オフィスでのカジュアルウェア着用時と、フォーマルウェア着用時に脳波に及ぼす影響の比較検証のための実証実験」によると、カジュアルウェア着用時のほうが、ストレス度が低い数値が測定されたとの結果が出たそうです。より詳細なアンケートでは、被験者がテスト中に感じたメリットとして「議論の活発化」「コミュニケーションの円滑化」といった上記の結果を裏付けるような感想が出てきました。

より詳細な結果を知りたい場合は、

https://kyodonewsprwire.jp/release/201609084063こちらのサイトを参照ください。

 

 このように、業務中のカジュアルウェア着用は、ポジティブに捉えられ、しかも科学的にも良いようです。

 積極的なアクションを取る伊藤忠グループ

世界的ジーンズブランド「EDWIN」を保有している伊藤忠商事は、1990年代から毎週金曜日をカジュアルデーと設定していましたが、2017年よりジーンズ着用など服装規定を改定した「脱・スーツデー」と定めました。

また、この施策は単に服装の規定を楽にするだけではなく、新宿伊勢丹に依頼し、社員1名に専属スタイリストがついて春夏秋冬のトータルコーディネート提案やセミナーの開催など、会社から全面的にバックアップする体制も整えています。

発案者は現会長の岡藤さん(当時代表取締役社長)で、この施策の真の狙いは「自分で考えること」の重要性を服装から導き出してほしい。単にカジュアルがいいというだけではないと指摘しました。

「お客様の反応やTPOをわきまえて、自分で試行錯誤して、もしおかしかったら次は変える。そこで何が成功して何が失敗したか考える。要は自分で考えましょう、ということです」(岡林会長談)

取引先からも好意的に受け入れられているようで、2018年5月からは「脱スーツデー+」と銘打って毎週水曜日も追加しているとのことです。

 優秀な人材を採用することももちろん重要ですが、彼らのパフォーマンスを上げ、長くコミットしてもらうためには、このように服装の面からも提案が有効なのかもしれませんね。

エボラブルアジアエージェントも基本的にお客様との打ち合わせ・来客以外は完全私服OKにしています!会社に楽しく仕事ができる環境を作るのも会社の勤めですね。

これからもビジネスと人に関わる有益な情報を提供してまいります、ご期待ください!

参考資料

日本の人事部:「従業員の服装を柔軟に 豊かな発想や議論の活発化にも」 https://jinjibu.jp/news/detl/15897/

PR Wire:「東京のビジネスパーソン800人に聞く、オフィスのドレスコード調査」https://kyodonewsprwire.jp/release/201609084063

伊藤忠商事株式会社 プレスリリース:「金曜日は脱・スーツデー」 https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2017/1194365_1672.html

Nikkei Style Men’s Fashion スーツ脱いで発想の幅を広げよう 伊藤忠・岡藤会長

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO31577330Z00C18A6000000?channel=DF060420172337

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