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逆説、神の光

旧約聖書、創世記第1章は、神の天地の創造について書かれています。
1 はじめに神は天と地とを創造された。
2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
3 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
4 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。
5 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。

1から5節までに以上のように書かれています。(Wikipedia引用)
「1日目 神は天と地をつくられた(つまり、宇宙と地球を最初に創造した)。暗闇がある中、神は光をつくり、昼と夜ができられた。」

私たちは、光を求め、神は光だと説きますが、この聖書によると光を創造する以前に神はいました。つまり神は光以前であり、光そのものではないことになります。

奈良春日大社の宮司も務められた葉室頼昭氏という故人がおられます。
神職階位は、最高階位の浄階で、神職身分は一級(上には特級があります。)を授けられています。春日大社以外にも北野神社・八坂神社・貴船神社・住吉大社の宮司を務められた、バリバリの神官です。
その彼が、自著「神道、見えないものの力」の中で、「神の世界は闇で、宇宙の本当の姿は闇である。」と説いています。そして、神様が、人間に闇の世界を知らせるために昼を作られた。と説明されています。
昼の世界というのは、単なる地球の空気の下だけの世界であり、宇宙の殆どは夜だということです。
実際、宇宙でも恒星の光が届く範囲だけが昼で、それを取り巻く多くのエリアは暗黒です。
夜空には、数えきれない恒星があるのに、それにもかかわらず、闇が占めています。
しかし、夜ばかりだと真の神の世界がわからないので、その反対の昼を作られて、これが光の世界だということです。
だから、日本の祭りというものは、元々は夜に行われていたそうです。それが人間の都合で、昼に行われるようになっていったと説明されています。

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