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お気に入りの日本橋エリア

 人形町で働き始めて早2年。徐々に日本橋エリアに愛着が湧いてきたので、街への原体験として忘れないうちに書き留めたい。(ここでいう日本橋は「日本橋〇〇町」と羅列されている中央区の北側エリアを指す。)

 まずは、職場のある人形町から。普段は人形町の傍で不動産業に従事しており、時代の柄にもなくかれこれ3年間フル出社で通い詰めている。そんな私が往復している人形町は城下町の香りが所々に散見され、その中で歴の長い鳥料理や手土産屋さんも数々残ってるのだが、とりわけランチ予算が限られてる私にとって身近な中華について書き留めたい。あまり「人形町=中華」のイメージは無いだろうが、意外にも中華激戦区の街であり「あづま軒」は個人的なNo1だ。(炒飯が至高)そんな軒を連ね、豊富なメニューを揃えている中華屋なのだが、中華そば(らーめん)に限ってはどこに行っても何故か値段が550円均一なのである。これが本当に不思議で、炒飯や餃子定食などの他のメニューの価格は疎であるのだが、中華そばだけは何処へ入っても均一価格。談合なのか、はたまた味で勝負しているのか。真相は如何に。

 次は、茅場町について。日本証券取引所で有名な金融の街として知られている、平和不動産のお膝元エリアである。お隣の日本橋アドレスにニョキニョキ建ち並ぶビル群とは対照的に、数多の歴史を支えてきたであろう重厚な建築物が未だに令和のこの世に残っており、少しドラマの中にいるかのようで歩いてて楽しい街だ。最近は築100年をも超える銀行をリノベーションしたマイクロ複合施設や、ビルを改装して夕食をとったり、日本酒などを嗜めみながら夜を過ごせる場所も増えており、大人な雰囲気で格好つけたい気分によく足を運ぶ、そんな場所でもある。特に先述したホテル「K5」の宿泊体験は記憶に残る時間であり、一度機会があればオススメしたい。

 そのほか、古家具を探しに馬喰町へ赴いたり、靴を探しに浜町へ行ったり、一見すると築50年以上の古ビル群なのだが、1階がカフェだったりビアバーになっていたり、よく見ると小売だったり、はたまた全て内装はリノベーションされたホテルだったりと、丁寧に街歩きしたくなる街だなと。私の住む東京の西側私鉄沿線エリアとは違い、歴史と新陳代謝が入り混じった感じのある成熟した雰囲気を感じていて、来訪者から利用者に変わる時は少し大人になれた証拠になるのかな。

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