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ニューノーマルとはなにか?


コロナを受けてニューノーマル(新しい生活様式)を考える人が増えているという。答えは簡単である。絆(キズナ)から紐帯(ちゅうたい、ひも)へ、である。3.11後、絆が大きな社会テーマになった。しかしそれは終わるべきだ。

絆とは、硬直的なつながり
紐帯(ちゅうたい)とは、柔軟性のあるつながり

である。

絆のもつ硬直性は、格差闘争、半グレ、忖度、上級・下級国民などの断絶を産んだ。現在の日本における忖度のコストは、政治で50兆、経済で50兆の計100兆円と試算される。政治の忖度コストは一律支給やお友達内閣、判断遅延など皆わかっている。経済の忖度コストは、大企業のコングロマリット(複合事業体)が実は、経済付加価値を全く出しておらずむしろ50兆円のマイナスだと言うことだ。企業解体し事業が自立すると一気に解消するこの忖度コストは大きい。

忖度文化は卒業しよう。日本にはもはや機能する民主主義も、お金も未来産業も、それられを支える先進的教育システムおよび医療・福祉もなにもないが、まだ残っているものがある。法と倫理である。ここにすがろう。仕事もプライベートもきちんと人と人が向き合い、互いの価値意識のズレを認知し、うやむやにせず、その交点を対話によって探るとともに法システムに照らし合わせて客観的に解決するようにしよう。

正義は人の数だけある。正しさとは偏見である。だから良い悪いも存在しない。結婚は良いことで離婚はわるいことではない。

人はつながり、離れ、また新しい繋がりをつくる。時を経て同じ人と繋がり合うこともある。そのすべてが自然なことである。だから邂逅を大事にし、無機質な人間関係を精算し、品位と礼節をもって相手を理解しようと努め、適切に対話し、時に対立し、ルールに照らし合わせて喧嘩をしよう。

ニューノーマルとはリアル空間での甘えと曖昧から、デジタル化と遠隔コミュニケーションの中での真の人間同士のコミュニケーション形態へ進化することである。

追伸
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