パン屋が最強? 『パン焼き魔法のモーナ、街を救う』を読んで
ヒロイックファンタジーである。こういうのはひさしぶりに読んだ。いい。
『コナン・ザ・グレート』のような剣と魔法の物語が好きだ。アーノルド・シュワルツネガーの映画は最高だったが、当時日本でその手の作品はあまり流行りはしなかった。
RPGの流行や指輪物語が映画化により、ファンタジーもすっかりメジャー入りしたと言える。こうなるとありきたりのファンタジーではなく、そろそろ変化球が求められる。
本作の主人公は、モーナというパン屋の見習いの少女だ。パンについての魔法が使える。この、パン限定というのが面白い。なんせパンはどこにでもある。小さなパンに「沈まないで」と命令することによって水を移動するのに利用したり、パン生地を操ったりと、創意工夫によって広く応用が可能なのである。なんかジョジョみたいだ。
パン屋 + ファンタジー。大発明ではないか。こんな作品はこれまでになかった!
・・・と思ったが、命を与えられたパンが動き出し、悪い奴をこらしめるってコンセプト、どこかで聞いたことあるな。
アンパンを空に飛ばしたおじさんが最強。
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