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2022年12月26日の近況報告 テレビが「撮りたいものしか撮らない」わけ

 主題はテレビですが、新聞もネットメディアも内情は大して変わらないと思います。特にスポンサーには何があっても絶対に逆らえないところは共通しています。


 テレビ番組で自動車事故が出てくると「車は凶器になりうる」って言うけど、そもそもの話「車=凶器」なんだよ。
 アクセルぺダルを踏み込むだけで時速何十kmという馬でも敵わないスピードが出せて、殺そうと思えば人間を何人でも簡単にひき殺せる「凶器そのもの」なんだよ。
 でもとてつもなく便利だから免許制にしているんだよ。
 こんな事、自動車メーカーがスポンサー筆頭のマスメディアやWEBメディアは、何万人単位で人が死ぬことになっても絶対に言わないわけで、実際はそうなんだよ。


 あー、話がずれた。本題に戻そう。
 よくテレビの取材を受けると「プロデューサーの撮りたいものだけを撮りたい」っていう取材体制が大きな不満。とはよく聞きますが、しょうがない事なんですよこれ。


 なぜ「しょうがない」か? 答えを言うと「取材前に話の展開や着地地点を決めないと予算が下りない」からです。
 あらかじめシナリオを組んでおいて「こうこうこういう風に展開していって最後はこう締める」っていうのを決めないと、カネを出す側も安心して出せないんですよ。


「番組の結論は取材して得た情報を基に作るんでどうなるか分かりませんが、やらせてください」では「コケる可能性」が大なので予算は下りません。そんな「危なっかしい」事を許して、もし大損したらだれが責任取るんですか? って話ですよ。
 テレビも営利目的でやってるから可能な限り視聴率が稼げるようにしないといけないので「しょうがない」事なんですよ。


 で、話の筋書きが決まって予算が下りて取材した結果、予想とは違う事態に陥った時どうするか? というのが大きな問題で、大抵は「現実よりも予想を取る」事になります。
 予定変更してカネを出す上層部のご機嫌を損ねたらとんでもないことになりますからね。だから余程のことが無い限り「ムリヤリ」予定通りに進行します。それすらできないのであれば番組やコーナー自体を「お蔵入り」することだってやります。


 これが冒頭で述べた「プロデューサーの撮りたいものだけを撮りたい」っていう取材体制につながると思います。
 ですので大抵の場合プロデューサーが悪いわけではなく、メスを入れるとしたらオタク嫌悪を捨てられないテレビ局の上層部にすべきかと。
 多分あいつら「2018年になるまでメールを拒み続けた」経団連のトップ並みに頭が硬直してるはずです。
 他にも新聞で言ったら朝日新聞の「記事に角度をつける」のもこれと同類でしょう。


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