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2020年10月10日の近況報告 自らが犯した過ちと向き合う事と、法律に従う事

 一時期「上級国民」なる『気持ち悪い』言葉が流行った池袋暴走事件の初公判がおととい行われた。

 飯塚幸三被告はこの期に及んで「車が壊れていたせい」だと無罪を主張しているため、90年近く生きているくせに自らが犯した罪と向き合うつもりは無いらしい。

 被告は89だから上告中にポックリ逝ってあの世まで逃げ切る算段だろうが、正直言って「醜い」としか言いようがない。良い悪いではない「醜い」だ。


 個人的に、大人と子供の一番の違いは「大人というのは自分のしたことに責任を持つこと」だろう。

 逆に言えば、子供は自分のやったことに責任を取る必要はないんですよ。責任は親や社会がとってくれるんで。

 例えば子供はソシャゲのSSRや★5欲しさに親のクレカを盗んでガチャを回しても許されます。ゲーム会社も親も「子供のやったことだから」って許してくれるんですよ。

 飯塚幸三被告はその理論で言うなら「90年近く生きただけの愚かなクソガキ」だ。精神的にこれっぽちも成熟していない。

 自らが犯したことに対する責任を背負えない大人は醜いですよ。良い悪いとかじゃなくて、善悪の二元を通り越した「醜い」という言葉の方が合います。


 それと同時に、判決でまた「上級国民ガー」と吹き上がるであろう世論にも言いたい。

 世論が求めているのは「見せしめ」なんだと思う。法による裁きではなく市民による市中引きずり回しの上、銃殺刑という「スカッとする勧善懲悪エンターテイメント」だろう。

 だがそれでは「国民情緒法」のある韓国と何ら変わりない。日本は民主主義の法治国家である以上「法以外による復讐の禁止」は基礎中の基礎だ。

 ましてや飯塚被告の家族に嫌がらせをすることなどもってのほか。そんなのただの暴徒であり卑劣なテロリストと何ら変わらない。

 判決で出た刑罰以上の事は科してはいけない。それが民主主義の法治国家に住む国民のやる事だ。


 今回の近況報告をまとめるなら「自らが犯した罪とは向き合え。だがそれ以上の罪は問わない」となるだろう。

「お前はどっちの味方だ」と思われるかもしれんが。

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