近況報告濃いめ第３４回：主人公と弱点について

「弱点があるとキャラクターがより魅力的になる」プロの作家ですらこう断言する人は多いが、私は個人的な意見として「ＮＯ」を突きつけたい。

「弱点を付ける」のではなく「長所を作ると『自動的に』弱点が生まれる」のを目指さなくてはいけない。
　この「自動的に」っていうのが重要で、例えば主人公に美人で性格のいい弟思いの姉がいるという設定なら、その姉が敵にさらわれて人質にとられたら？　となると面白くなってこないだろうか？

実例としてジョジョの奇妙な冒険６部（もうすぐアニメ化されるんだと）の承太郎がドンピシャリで当てはまる。ジョジョ３部、４部と立て続けに大活躍を繰り広げたあの最強無敵の主人公が「娘」という弱点に倒されるシーンは必見だ。