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⑫自分の夢が不鮮明【 発達障害克服の12枚の壁 】

《要点》

・「仕事=自分のやりたいこと」ではなかった
・障害者らしい生き方だけでは夢を描けない

発達障害を克服するまでの、苦難を振り返ります。
苦難と克服のエピソードを12本伝える講演より。

⑫自分の夢が不鮮明 【自立の壁】

★苦難のハナシ「夢って何?」

15年前の私は、毎日薬を飲んでいたので頭の回転が鈍く、家事と食事とゲームをするのが精一杯でした。

自分の夢について考えても、その夢は漠然としていました。
「両親のように事務職で安定した収入を得て結婚したい」

障害者雇用の現場の中には、仕事だけに集中してほしい風潮があります。
私も社長から朝活をやめるように口出しされたことがありました。

「仕事だけやっていればよい」というのは、障害者をロボットのように扱う考え方。
体調不良の状態で軽作業だけやっていて、楽しい人生になるでしょうか?

◎人生が動いた「発達障害克服の3ステップ」

自分の夢を見つけるには、自分の身体でさまざまな経験を積む必要があります。

「テレビアニメの歌がかっこよかったから、歌手になりたい」
「テレビで美味しそうな料理が出てきたので、料理人になりたい」
というのは、実は夢ではない。

メディアからの刺激が脳内に焼き付いた、一種のフラッシュバックの可能性があります。

創造的な活動を続けるうちに、自分が本当にやりたいことが見えてきました。

また、障害者雇用という狭い世界では、夢について考えるきっかけが少ないうえに、せっかく考えた夢を周りの人に否定されるかもしれません。

私は習い事や朝会に出かけ、さまざまな人と交流を続けました。
そんなある日、障害基礎年金が打ち切られて退職することに。

退職後も創造的な活動と交流を続けました。
そして「発達障害を幸せに克服する方法を伝える、作家・講演者になりたい」と夢が明確になってきたのです。

2016年、私のここまでの活動が3つのステップになっていることを発見。
これを「発達障害克服の3ステップ」と名付けました。

1)右脳を刺激して
2)環境を変えて
3)そして、夢を持つ


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