【公開通知】「二人目の審問官」:『不可説のミトラ』第3章 深見萩緒 2024年3月2日 22:49 こんにちは、深見です。文学フリマも無事に終わったことですし、『不可説のミトラ』の更新を再開します。「二人目の審問官」(『不可説のミトラ』第3章)を公開しました。 二人目の審問官 - 【第3章開始!】不可説のミトラ(深見萩緒) - カクヨム 人を慈しむ女神の御使いか? それとも――人とは相容れぬミトラの王か? kakuyomu.jp 新しく公開しました二人目の審問官 - 【第3章開始!】不可説のミトラ - カクヨム https://t.co/hPp6A8hjx5 尋問室で対峙する零夜とダンニール。一触即発の空気を破ったのは、突如部屋に入ってきた大柄な男だった。— 深見萩緒 (@agarose_chann) March 2, 2024 武装解除されたことに一拍遅れて気が付き、零夜は慌てて短剣を拾おうとする。「やめとけ、やめとけ」と、軽い調子で発されたその言葉に、威圧や嘲笑のたぐいは全く含まれていなかった。「よく見ろ。その剣はもう限界だ」 促されて、零夜は落ちた短剣を見る。まとった炎の熱に耐えかねたのだろう、金属までもが黒く酸化しており、それはもはや剣の形をした炭だった。「な、落ち着けって言っただろう?」 笑いながらそう言う男の胸に、煌めく宝石が見えた。マントの留め具の真ん中に、雫型の石が光っている。 あの忌まわしい異端審問の場で、あれと似たものを見た記憶があった。異端を判別するための特別な石、審判石アビト・ストーン。シースの持っていた石は藍色だったが、彼の胸に輝くのは血のように赤い石だ。「異端審問官……」 零夜が呟くと、彼は切れ長の目を細めて笑った。『不可説のミトラ』第3章「二人目の審問官」より一部引用ようやく新キャラ登場です。かなり前から構想を練っていたキャラクターなので、X(Twitter)古参フォロワーの方はご存じかもしれません。次回の更新も早めにしたいです。『不可説のミトラ』ってなに? という方は、こちらの記事をどうぞ。 ダウンロード copy #小説 #創作 #ファンタジー #カクヨム #ミトラ #不可説のミトラ この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート