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むつ市下北地方で2泊3日の夏季合宿

8月23日(火曜日)〜8月25日(木曜日)の3日間むつ市、下北地方にて夏合宿を行った。

1日目

1日目は正午に下北駅でメンバー、むつ市役職員、Singalifeの方々と合流したのち、ホテルへ移動。皆さんと一緒にむつ市名産の海軍カレーを食した。


まず最初に驚いたのが、カレーの具NO大きさである。じゃがいも、豚肉がゴロゴロ入っており、すごく歯ごたえがあり食べやすかった。その他にも、エビや温泉卵などおかずが豊富に添えられておりお腹いっぱいに食べ終えた。

聞く話によると、大湊の海上自衛隊員は毎週金曜日にこのカレーを食べて曜日感覚を調整するという。このカレーを食べながら、御国のために日々厳しい訓練に勤しみ、家族とも会えぬまま長い航海の任務につく隊員の苦悩を想像すると感慨深くなった。

マリンアクティビティー

午後からはマリンアクティビティーということで、海辺へ移動した。コテージに到着した後すぐさま館内説明とマリンアクティブティー「カヌー・クリアサップ」の紹介と扱い方を学び、岸壁に移動してインストラクターの説明を受けた。

僕はカヌーを選択したため、一人でカヌーを漕ぎ沖の方へ向かった。カヌーは重心やパットの漕ぐ位置によって運動効率が変化するだけでなく、バランス感覚も要求されるため、転覆せぬよう波の方向に対して直線的に進むことを意識づけた。しかし、沖に出るにつれて急激に波が高くなったため、折り返して結局防波堤内の比較的波が穏やかなところでカヌーを満喫した。結果、終了時間になったころには腕がパンパンになり、体力的消耗が思いのほか激しかった。

ジオパーク

コテージに戻り、着替えた後で、職員による下北ジオパークの説明を軽く受けた。下北は火山性の地形で構成されており、動植物、海洋動植物が豊富に生息する全国的にも稀な場所であるそうだ。

時はすぎ、ホテルへ。夜の7時半からミーティングを行い、円卓を囲んでお菓子を食べながら今後のスケジュールとこの先のプロジェクトの方向性を各班通して横断的に確認して会議を終えた。なんだかんだ、時間が過ぎるのが早く感じた。

2日目 

2日目は丸一日かけて下北ジオパークツアーを決行した。

朝8時15分にロビーで皆さんと合流した。その時、僕自身「なんかいつもとなんか違うな〜」と思って記憶を想起したらそのはず、なんと朝ご飯を食べていなかったのである…。

薬研温泉

空腹のままバスに乗車して最初の目的地、薬研温泉へ向かった。道中バスガイドさんが下北の歴史や「むつ市」の誕生秘話をお話しくださり、話に聞き入るあまり、朝ご飯を食べていないことも忘れていた。30分ほど経って薬研温泉へ到着した。バスから降りて見てびっくり、物凄く肌寒く感じた。ガイド曰くこの場所は高地にあるため、むつ市街地より10度ほど気温が低いだけでなく、「やませ」の影響で寒気が降りてくるため真夏でも20度以下に保たれるのだという。


自然公園

橋の手前でRABのテレビスタッフと合流し、自然公園へと向かった。青々と煌びやかなブナ並木沿いに建設された使われなくなったトロッコ用のレールの上を歩き、道中には1950年代に人力で掘った闇に包まれたトンネルに差し掛かった。

トンネル内は岩がゴツゴツとしており、世にも不気味な雰囲気を漂わせる不思議な感覚を覚えた。トンネルの向こう側は行き止まりだったため引き返して源泉掛け流しの源泉が湧き出る薬研温泉へ向かった。

どこまでも続くブナ並木を小鳥の囀りを聞きながらのんびりと歩いていた。しかし、先頭集団の人数を数えて見ると一人足りなかった。後ろを振り返りきた道を戻って見ると、RABのカメラマンが一人で汗だくになりながら三脚とカメラ2台を持ちながら風景を撮影していた。そんな状況下でも先頭集団に遅れまいと走って追いついていくカメラマンの懸命さに感動した。

歩いているとあっという間に温泉郷に到着。足湯に浸かれるというので試して見たところ、皆んながすごく熱がっていた。それもそのはず、なんと温度が50度近くあったためである。水でちょうど良い温度に下げて10分ほどのんびりと過ごした。

ちぢり浜

再びバスに乗り、今度はちぢり浜に向かった。この近辺は昨年の豪雨で甚大な被害を受けた場所の一つで河口付近の海はいまだに茶色く濁っていた。この浜辺の見所はなんといっても「弁慶岩」である。この岩は諸説あるが、弁慶が踏んだ足跡のように深く侵食されており、神聖な場所として古くから崇められてきた。帰り際、RABのカメラマンに取材をされ、この下北合宿の振り返りとシンガポール渡航への意気込みを述べた。

次は待ちに待った昼食の時間である。再度むつ市に戻り、現地の海鮮市場で味噌貝焼き、貝とイカの刺身、アンコウの味噌煮、鯖の酢和えを贅沢に味わった。大変美味しくいただきました。

恐山散策

午後からは恐山に向かった。恐山は火山性のガスが噴き出る岩肌に位置する霊が宿る悠所ある神社郡である。近くには酸性湖があり、一見見た目は青く透明度が高い綺麗な湖に見えるが実際はレモンの果汁以上の強い酸性の湖で一度人間が入るとすぐさま肌が溶けるほどだという。

恐山は火山性ガスが幾度となく噴き出る「地獄側」と白浜、湖がある「天国側」の2世界によって構成されている。地獄側では岩を積み重ねた「お墓」が至る所に偏在しており、高く積み重ねれば重ねるほど先祖の霊気が宿ると言い伝えられている。

恐山には先祖の霊と交信ができる「イタコ」という霊媒師がいる。そのことを知っていた僕は7年前に急死したスウェーデンのおじいちゃんと話そうと思い、イタコに近寄った。するとイタコのわきに「一回4000円」と値段が明記されており、僕自身、神聖な霊的儀式を巧みに使用したビジネス商法であると捉えてしまい断念した。

展望台散策

最後に向かったのはむつ市を一望できる展望台。標高は800メートルほど。むつ市だけでなく下北半島を雄大に一望できる絶好スポットである。我ながら、ロマンチックな場所ほどカップルがたくさんいると想像して行ったが意外にも人影がまばらだった。

最後に、1日目とは別のホテルへ戻り、4:25分放送のRABのOAをAGAPのみなさんと視聴した。OAの出だしは良好で、学生が薬研温泉を満喫している風景を巧みな遠近法や画角を変えた高度な編集技術によって立体的に投影していたが、後半インタビユー取材の映像が流れるや否やだいぶカットされたシーンが多く目立った。特に僕の場合は取材時間10分ほどだったのにもかかわらず、実際にOAされたのがたった10秒程度。どこか虚しさを覚えた瞬間だった。

1日の締めを飾るのは定期ミーティングである。8時までミーティングを行い、和やかな雰囲気で会議を終えた。その後学生と太田さんと夕食を共にしてホテルに戻り1日を終えた。

3日目

打ち合わせ

最終日。この日は午前中事業者さんとのミーティングを行い、午後はむつ市役所の職員と学生の6人で大間崎へ向かった。

午前中のミーティングではむつ市役所の一室をお借りして事業者さんを交えてシンガポールへ商品を輸出する際の注意点の確認、最終調整を行った。会議がはじまった当初は張り詰めた緊張感が漂う独特の雰囲気が醸成されていたが、最終的には何事もなく無事に会議を終了することができただけでなく、想定していた時間よりも早く会議を終わらせることができたことに皆 安堵の表情を浮かべていた。

会議を追えるや否やりゅうや以外の学生組は今泉さん、山崎さんのむつ市役所職員と共に大間崎へ直行した。

大間のマグロ

1時間ほどで大間に到着。すぐさまマグロ丼が食べられるお店を探したが、その値段に皆仰天。一皿2700円から高いものは4000円近くもする激高した値段である。その中でも割安なマグロ料理を提供するお店に立ち寄り、皆「マグロ切り落とし定食」を注文した。

ゴルフボールサイズほどの大きなマグロの切れがごろごろ盛られたマグロに味噌汁、マグロの腸の和物など目でも下でも楽しめる迫力満点、豪華な定食をいただいた。

昼食を食べた後、今度は大間崎を象徴するマグロの銅像があるところで読売新聞の取材を受けた。RABと同様、取材内容は本プロジェクトの趣旨、本合宿を通してのシンガポール渡航への意気込みであった。
取材をへて、むつ市へ戻り、下北駅にてむつ市役所の方々とはお別れ。17時ごろの電車に乗車して弘前に着いたのが夜の8時ごろ、実に3時間の長旅だった。

振り返り 

この3日間を振り返り感じたことを述べる。

まずはこの合宿を企画運営していただいたFifty One Mediaの方々、並びにむつ市での観光施設、ホテル、食事などの予約、手配をしていただいたむつ市役所シティープロモーション課の方々に深く感謝の意を表したい。

大自然に囲まれた悠然とある場所で、自然伝統文化を肌で感じることのできる貴重な経験をたくさん積むことができ、むつ市、下北エリアの理解がより一層深化した。

この街の更なる国際的な発展と町民の思いをシンガポールの人々の脳裏に焼きつけることのできるようブランディング班としての職務をまっとうすることを決心した実り多い機会となった。

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