炭酸刺繡1
炭酸刺繡
夢はあわとなりて わたしのなかに消えてった
消えてったあのひとの 光る背中を思い出す
思い出すこと 硬いアスファルトのぬくもり
あのひとが見せてくれた勇気
勇気は絞って 絞って 絞りつくしたあとにこぼれる
一粒の血
血の赤のようにきみにであった
ぼくはまっすぐに生きたいと願う
願うきみの横顔を ぼくは祈りをこめてみつめている
みつめている もう見ることのないあなたの瞳のうつくしさ
うつくしさには 優劣がある
なかでももっともかがやいてるのが愛
愛はぼくがきみに捧げるもの
捧げ 差し出したこの心臓に優劣なんてない
よろしゅうおたのもうします
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