妄妄 毎週ショートショートnote
サスティナブル妄想 【410字】
惨憺たる炭酸寝顔の彼。
S湖からプチプチ浮かんでくるのはほとんどダジャレの類い。
出来ては消え、浮かんでは消えを繰り返すばかり。鼻風船やよだれドロップも一緒くた。
だから誰も寄り付かないが、見分け方は簡単さ。
有機物のやつらは乾くとカピカピになって白く得体の知れないものができる。それはカエルの足跡と同じ。牛肉のドリップと同じ。偏に風の前の塵におなじ。
無機物の炭酸はあっさりしたもんだ。パッと弾けたら後には何も残さない清々しさ。灰も残らな