乱文感想文『イスラーム文化』

リア友ともネット友とも感想をシェアしたい!そんな思いで唐突に始まったnote生活。果たして上手くいくのか、今からドキドキしてる銀です。どうぞよしなに。

今日読んだ本『イスラーム文化 その根底にあるもの』

本日読み終わった本はこちら!井筒俊彦『イスラーム文化 その根底にあるもの』岩波書店。

写真撮るの下手ですねー。多分今度撮り直すから許してほしい。

選書理由:なんとなく

この本を手に取った理由、それは特にない!強いて言うなら以下の4つ。

1、そんなに分厚くない
2、積み本の一部だった
3、仕事と関係ない本がよかった
4、頭使いそうな内容がよかった

私の仕事がウェブライティングなのが、そこそこ選書に関わってますね。

ウェブライティングって、戦略的な書き方するけど使う言葉は万人が分かるものなのよ。つまり、理解に特別脳を働かせない言葉ばかり使ってたわけで.......。卒業して2ヶ月で脳の退化を察してしまったので、慌てて岩波文庫の中から手頃な厚さかつ興味ある本を選んだわけでした。

読後の感想:専門的なのに分かりやすい!!

はい、ここからは感想メモになります。とにかく雑、推敲何それ美味しいの精神でいきます。耐えられなくなって書き直すまで恥を晒します。

話は逸れるけど、私のモットーは「旅の恥はかき捨て」「人生は一度きりの旅だ」です。つまりはそういうことだ。

はい、話を戻して。

読み終わって思うのは、イスラーム文化を形作る根本、という遠大なテーマを、専門知識のない人間に対してもスっと理解できるよう説明できる著者がすごい!これに尽きます。

用語を丁寧に解説してくれるので、一般知識レベルしかない私でも最後まで理解できた。これはぜひ多くの人に読んでほしい。学術的内容をここまで理解しやすく説明できるんだって感動するから。

内容としては、イスラーム文化を形作る3つの要素を説明する本だった。各章によって解説された要素は「宗教」「法と倫理」「内面への道」の3つ。私なんぞがパッと解説するのは不可能なので、ここは要書き直しです許してくれ。

一応大まかに書くと、「宗教」に関しては神と信者の関係、神が授けた聖書や預言者、イスラーム以前の信仰=ユダヤ教キリスト教との関係や相違が解説された。イスラームにおける神の解説と思ってくれれば、おおよそ間違いない。

「法と倫理」を話す前に。
前提として、イスラームは神と信者の契約関係で成り立ってる。その契約、言い換えれば信仰を守り、神と相対するに足る倫理性を示す義務があるそうで。

神が望む倫理性を人間が実行するにはどうすればいいか。それを突き詰めた結果がイスラーム法でありイスラーム文化の倫理観になる。そんな話が展開されます。

何言ってるか分からないでしょ?大丈夫、この本いちから読めば理解できるから。そう難しくないから安心して。私が解説するより読んだ方が100倍理解できる。

で、最後の「内面への道」。これも前提として、正統派では外面的要素、例えばメッカへの巡礼、が重視されていることがある。

正統の反対は異端、外面の反対は内面。要は正統派ではないイスラームの流れが解説されてる。イスラームの正統派でない、内面性の追求という問題がイスラーム文化全体にどんな影響を与えたのか。そんなことも解説されてて、イスラームの複雑さやイスラーム文化内部に渦巻く熱量を垣間見たよ。

イスラームと近代化のジレンマとか、イスラーム内部のすれ違いとか、今に繋がることも山ほどあるので、「ああ!こういうことか!」と勉強する楽しさがすぐに味わえたのも良かった!

意外と面白かったポイント

個人的に引っかかったのが、「法律と倫理観の関係」で。

イスラームはじめ宗教上の規範は別として、この世に絶対悪・絶対善はあるのか?とまず思ったんですよ。

私個人の答えはNO。絶対的な倫理観はない。

例えば窃盗。誰もが悪いことと言うけど、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンのごとく人命に関わる窃盗は許容されるのか?許容されるとして、その範囲は誰がどう決めるのか?という疑問が発生するんですよ。

ジャン・バルジャンは姪の命を繋ぐためパンを盗んだ。その量は、どれくらいまで許容される?姪のパンは許されて、親(ジャンの妹)の分は許されるのどうなの?とかね。

殺人も似たようなことが言えるのよね。わかりやすいのは死刑とか?

おおよそ、「他者の利益、主に人命、に関わる犯罪を人は許容する」傾向はあるのよね。

話は戻って。

善悪はかなり「感情」に左右されるのに対して、「法律」はどこまでも無機質で「理性的」。その法律も結局人が作り人が使うから「感情」で有耶無耶にされる部分も多いけど、一方では冷酷なほど「理性的に」問題を解決しようとする。

このねじれ絡まって複雑怪奇な様相を呈するのが、考え出すと止まらなくて楽しかった。

法律なんて、大学4年間でろくに学んでないんですけどね!!!!

最終評価

星5!買いたいレベル!(実は兄の蔵書)

おわりに

イスラーム文化以外にも引っかかるポイント多いし、本論は分かりやすくて興味が湧く、読んでよかったー!と思う本でした。

文字で議論を交わすのは手間がかかるのでやりたくないけど、意見投げつけたり実際会った時話題に出すのは歓迎です〜。

大学のときみたいに、こういう話ひたすらしたい〜!!!

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