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家事分担からのネガティブ爆発

ここ数か月、ずっと悩み苦しんでいた。
 
私の家事の負担が大きい
よっぴが趣味に没頭しすぎてバラバラに過ごすことが多い
週末に至っては朝から晩まで自室で作業をして(ドアは開いてるけど)、一緒に出掛けることもない
 

なんだこれ
 

なぜ私ばっかりという怒りにも似た感情と、文字通り「ただ一緒に住んでいる」だけのような日々。
家事については小出しにして伝えているものの、一時的なもので抜本的に変わるわけではなく、
いちいち伝える方が面倒かつ、面倒に思われるのも面倒…といった負のループに陥り、先に気になってしまう人=私がするという構図になっている。
 

加えて、どこかに引け目というか負い目といったものを感じている私が増長する。
「一緒に住みたいと思っていたのは私だけなのではなかろうか」というマイナスまっしぐらの感情。
そもそも、よっぴは誰とも同棲をしたことがないし、家事をしない自分の性分もわかっていた。だから同棲が不安だと言っていたではないか。家探しも乗り気じゃなかった。
そこを遠距離恋愛からの逆振りで突っ走ったのは私だ。
この生活は私が家事をすること、頑張ることで成り立っている。そうすることで一緒に“住んでもらえている”という、ネガティブがネガティブを生み出すお手本のような循環に入り込んでいた。
 

ここまでくるとできることは一つ。
ネガティブ全振りなのでこれ以上怖いものなどあるか精神で、全部ぶちまけることにした。
だってもう耐えられそうになかったから。
 
 
切り出しは、私のことなんだと思ってる?
察しの良いよっぴはもうわかっていた。家事のことでしょ、と。
わかっているならなぜこうなるのか。
もうお互い自分の家事だけをしようか、それが嫌なら私のことを家政婦だと思っている証拠。
家事ばかりしているとお母さんみたいになってしまって恋人感がなくなる。でも家事をしないわけにはいかない。私が家事をして当たり前と思っている。

 
思いつくまま伝えた。
頭がぐらぐらした。
 

寝食を共にしているけど、こんなにバラバラに過ごすなら「ただ一緒に住んでいる」だけ。
無理をしてずっとリビングに一緒にいる必要はないけど、週末のランチくらいは出かけたい。

 

よっぴと一緒に住めて、それだけで幸せで十分なはずなのに、家事をしてくれないとか寂しいとか、悪いことばかり考えるのが辛い。
 

これが一番の本心だった。
話しているうちに涙が出てきた。
 

話し合いの雰囲気が重くなり過ぎないように、
「よっぴが家事しないのは知ってたけどさ」と言うと、ふっと気が抜けたように笑っていた。
よかった。
こういうこと言うのはとても怖いから、上品なお蕎麦屋さんに置いてある七味入れの、小さなお匙のふた掬い分くらいの笑いは大切。
 
 
よっぴは私の頭を撫でて謝っていた。
お風呂掃除はちゃんとする。ごはん作ってもらったら洗い物するとか、ちゃんと分担できるようにする、と言い、ごみ捨てなども率先してやってくれるようになった。
 
 
「私だけが一緒に住みたいと思っていて、付き合ってもらっている」という発言については、呆れたように「被害妄想が過ぎる」と言っていた。
そうそう、こういう極端な思考になるときって、わかりようもない相手の気持ちを勝手に決めがち。しかも全部悪いほうに。
よく考えたら、本当に一緒に住みたくてそれを選択している側としたら、とても悲しいし失礼なことだなぁ。
 
 
よっぴは少年みたいなところがある。そこが好き。
でもやっぱり一緒に暮らすうえで、どうしても守ってほしいこと、許せないことは言わなければいけない。
一番良くないのはため込むこと、突然爆発すること、決めつけること。
 
 
この人となら、と私が選んだ。よっぴも私を選んだ。
あのときの私の選択はとても正しくて、よっぴはちゃんと話を聞き、考え、行動してくれる。そういう人だから好きになった。
 
 
言えてよかった。わかってもらえてよかった。
 

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