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夜を抜け出したあの気持ち

家に帰って眠りついて、気づいたら夜で少しばかり起きて、夜ご飯を食べてまた横になる。
いくらでも眠れそうな気がした。いくらでもぼーっとできるし、少し意識がしっかりしたら枕元の本を読んで、飽きたらすぐに目を閉じた。
明日はまた仕事だけれど、もう少しでゴールデン・ウィークが訪れるから、わたしはそこでゆっくりと時間を取り戻していけるといいなと思う。
なんだかずっと旅に出ていたみたいで、落ち着きどころが本当にわからない2ヶ月間だった。そういう仕事みたいだからこんな風なことが多分これから先も続いていくだろうから、わたしは身体を慣らさなくてはいけないし、そんなことを思うまでもなく馴染んでいくのだろうけれど、とりあえず今日の日は眠りにつくことばかり、そればかりを考えている。
「夜を抜け出したあの気持ちを 自分でもだれだかわかんなくって どこかで言葉が隠れているけど でてこないんだ」
肩肘を張らずに、素敵さがささやかでさりげなくって、でもそれってとっても尊いなって思えるような歌。刺激や迫力や、怒涛の展開がなくたって、寄り添えるだけで充分なんだとなんとなくおもう。力を抜いて何かを作ること。それは実は、力を込めるよりもずっと難しくて、わたしはそれが自分ではあまり得意ではない気がするけれど、だからこそ、なのかな、とってもクールで憧れるんだ。

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