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AI分析~アフターコロナのネット上の記事や書き込みのAIによる分析 vol.3

前回のvol.1、vol.2に引き続き、AIによるアフターコロナの分析です。今後も週次で行いたいと思います。

AIによるソーシャルリスニング

前回、前々回記事からのポイントをまとめておきます。

Social Listeningとは、いわゆるアスキング手法と呼ばれるインタビューやアンケートなど、「聞いたことに答えてもらう」方法ではなく、「自分の思いを自発的に述べた」ことを「傾聴する」(リスニングする)ことで消費者の本音を解き明かそうというもの
AIツールでできることは、主に、過去の記事や書き込みの収集とその推移、記事や書き込みが「ポジティブ」なものなのか「ネガティブ」なものなのかに関する自動判定、また、頻出単語や頻出ハッシュタグの分類

キーワード毎の総書き込み数とエンゲージメント、ポジティブ・ネガティブ

AIツールを使って、「アフターコロナ」「コロナ後」「ポストコロナ」「ウィズコロナ」の書き込みの5月3日23時過ぎまでの過去7日間を分析しました(注:前回と前々回は24時過ぎに収集したので、実質6日分になっていましたが、今回は23時頃の収集を行ったため、実質7日分になり、総数が増えています)。

キーワード毎の総書き込み数とエンゲージメント、ポジティブ・ネガティブについては以下の通りです。先週までの数字は6日間になっているのでここでは比較しません。

4つ比較0503

キーワードの推移

続いて、各キーワードの推移です。それぞれの波を比べるときには左の縦軸の桁が全然違うので単位をよく見てくださいね。

アフターコロナ

アフターコロナwave0508

コロナ後

コロナ後wave0503

ポストコロナ

ポストコロナwave0503

ウィズコロナ

ウィズコロナwave0503

「アフターコロナ」頻出単語と頻出ハッシュタグ

続いて、頻出単語と頻出ハッシュタグを見てみましょう。まずは、ポストコロナと一緒に頻繁に登場する単語、頻出単語と頻繁に登場するハッシュタグ、頻出ハッシュタグです。なお、単語の大きさはその単語に触れられた書き込みのエンゲージメントが高いことを示しており、色は見やすくするためのためだけについています。

「アフターコロナ」頻出単語

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「アフターコロナ」頻出ハッシュタグ

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頻出単語と頻出ハッシュタグについてですが、頻出ハッシュタグはそれぞれかなり触れている人が少なくなったものが大量に出てきているのでここでは無視します。頻出単語についてみていきます。

「思う」については、オンラインワークが加速すると思う、日本が評価されるのは日本人的性質だと思う、失業者が大量に発生すると思う、など、エンゲージメントの高い投稿はばらけています。

「時代」については、アフターコロナの時代はオンラインが加速する、アフターコロナ時代で働き方はどう変わるかという問い、飲食店や生産者がどうあるべきかなどの問いかけでばらけています。「オンライン」についても、この時代ともに語られています。

「コロナ後」頻出単語と頻出ハッシュタグ

続いて「コロナ後」です。

「コロナ後」頻出単語

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「コロナ後」頻出ハッシュタグ

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「世界」と「中国」については、ジャーナリスト門田隆将氏の以下の記事についてがバズったため。

「分かる」については、コロナ後の予算が1.7兆円積まれていることについて「分からない」とする書き込みが複数バズったため。「夢物語」についても、この予算に関する批判。#GoToキャンペーンも同様。

「安倍」は、安倍首相に対するアンチの書き込み複数。

「企業」については大企業救済の予算についてのアンチ書き込みや内部留保が大きい企業が生き残るという書き込みなど。

「考える」は、地方移住を考える人が増える、安倍政権はクーポン券しか考えていないなど。

「#報ステ」は報道ステーションで感染者が出たことに関連して。

「インフィニティウォー」は、同作の監督が、コロナ後に再上映をしてほしいと語ったことがニュースになったため。

「ポストコロナ」頻出単語と頻出ハッシュタグ

続いて、「ポストコロナ」の頻出単語とハッシュタグです。

「ポストコロナ」頻出単語

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「ポストコロナ」頻出ハッシュタグ

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「時代」はポストコロナ時代に病院(クリニック)がどうあるべきかということと、中国における消費者実態調査結果紹介のツイート。

「日本」は、日本では男女平等度を示すジェンダーギャップが大きいという書き込みと、ニューズウィークの4月28日発売の「ポストコロナを生き抜く日本への提言」が人気のため。同誌の文言で「見える」が使われていることから見えるも目立っている。

「社会」は、一律の非常事態延長で社会の復活が遅れると危惧する書き込み、中国経済が強いから中国に倣えというのは社会主義ということだと批判する書き込み、社会的脆弱性や格差が顕在化してくると言う問題についての指摘。

「世界基軸教育28日間プログラム」は、毎週人気の #ポストコロナonline会議  で触れられていた模様。

#ポストコロナの時代へ  は、右翼左翼、保守リベラルの意味を検証、再定義する必要があると説く書き込み。

「ウィズコロナ」頻出単語とハッシュタグ

最後にウィズコロナの頻出単語とハッシュタグです。

「ウィズコロナ」頻出単語

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「ウィズコロナ」頻出ハッシュタグ

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#フードウィズコロナ  は、前回と前々回紹介の「ねる王」さんによる飲食店救済キャンペーン。「#驚きと感動リレー0429」もこの運動の関連の書き込み。

「株式会社」は、色々な企業による支援プログラムが複数紹介されたため。

「世界」は世界情勢ではなく、どんな世の中になるのか(日本が)と言うことについての書き込み。

「時代」については、Forbesの以下の記事で「ウィズコロナの時代に取るべき行動」を語っているため。

#100日後の僕ら  は、同じタイトルの4コマ漫画が人気になったため。

まとめ

いかがでしたでしょうか。まとめとして以下をあげたいです。

AIによるSocial Listening結果、4/27週のポイント

・1.7兆円のコロナ収束後のキャンペーンへの批判が相次いだ。

・「世界」「中国」「時代」など、大局的な話題が目立った。

・ハッシュタグはどれも大きく目立つものは減ってきている。

次回予告

次回は、100いいねを集めた書き込みについての記事vol3をお届けしたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

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