共鳴しながら進化していくコンサート@エレカシ35th 2days
エレカシ35thツアー@名古屋1日目。
そこには、有明の二日間とはまた異なる宮本浩次がいた。
より一層、その場にのめり込んでいる感じ。
珍奇男に入る前のMCで、バラードだと紹介していた。みんなと共鳴したい、とも。珍奇男に限らず、曲が終わったかと思いきや、アレンジ加えながら数フレーズ続く演出も、有明に比べて多かったと思う。メンバー紹介も、ややすっ飛ばし気味だった様子が、音の世界に没入していたことのあらわれか。
細かに音のバランスを確認しているかと思いきや、三部の途中でイヤモニを完全に外してしまったのもビックリしたところ。耳から外すだけじゃなく、ケーブルごと引っこ抜いて投げ捨てる様子に、ただならぬ気迫を感じた。
ホールの特徴からなのか、妙に音が跳ね返ってくる環境で、イヤモニがあると歌い辛かったのだろうか。何度も音響さんとやり取りもしつつも、イヤモニ投げ捨てるって!!!(有明の時も、耳から外すことは何回かやってたけれども、曲が変わると装着しなおしてた覚えあり。)
このままイヤモニなしで終えるの!?とドキドキ見てたら、YES.I.DOで再装着・・・。
演奏と、観客の反応と、自分の声とを生で感じ取って、共鳴しながらの全身全霊での歌唱。瞬間瞬間と丁寧に対峙している様子がヒシヒシと伝わってくる。
演奏する曲こそ、全公演で同じようだけれど、曲のアレンジ(特に終わり方)は毎度違うし、ステージ上を縦横無尽に駆け巡る様子も毎度違う。そういえば、有明の時に比べて、ギターのケーブルが長くなっていた。少しは動きやすくなっていた模様。それでも、センターステージの端までは届かず、途中でギターを投げ捨てることもしばしば。
マイクスタンドもあっちにいったり、こっちに行ったり。
名古屋初日でなんか凄いもん見たなぁ、、、と思っていたのだけれど、名古屋2日目にも行って更にすごいもんを見てしまった感・・・。
so many peopleからの客席の盛り上がりが、一体感が半端なかった。客席の盛り上がりが、、、なのか、演奏と共鳴した結果なのか。
正確な言葉は忘れてしまったけれど、「ノリがいい。音楽を愛する人達が集ってる。一生忘れられないくらい素晴らしい日。」そんな言葉も出てきてた。グッと感極まってるような表情も何度か。
俺たちの明日で、ステージ2回も降りてたしね・・・。花道近くの人たちうらやましすぎるーーーーーー!!!
初日の珍奇男も没入感に感動したけど、2日目の全員でのセッション具合もたまらなかったなぁ・・・。「おっとっと」を色んなバージョンで繰り返した後に、ベース、ギター、ドラムのソロセッションのような時間がエンディングで綴られた。あの一体感が後半の会場全体を巻き込む演奏につながっていったのか・・・・・。
初日は、"共鳴したい"と紹介していた珍奇男は、2日目は"みんなの心を溶かすと思う(みんなの心に溶けていくと思う?)"と言っていた。
言語を超えた身体感覚としてのコールアンドレスポンス、そんな感覚だろうか。
そういえば。
右に左に縦横無尽に走る様子は決まりがあるようで決まりがなさそうだったけれど、MCで話す内容は骨子は決まってそうだったなぁ。それでも一言一句覚えて話してるわけじゃないので、毎回ニュアンスは違っていて。それぞれの回のコメントをつなぎ合わせると、真に伝えたいことがみえてくるようなこともあるかもしれない。なーーーんて。
有明2回、名古屋2回の計4回。
コンサートがナマモノであることを体感する経験だった。対話の一種ともいえるのかもしれないなぁ。瞬時に感じたことを、全身で表現して、それを受け取った観客の様子をみて、更に表現が変わっていく・・・。
どこまで進化していくんだろう・・・。大阪公演も気になるし、各公演のDVDみてみたい・・・見比べたい・・・そんな風にも思う。