見出し画像

「宮本浩次」との対話でみえてきたもの

エレファントカシマシの35thライブ@有明アリーナに2日間行ったあと、Youtubeで動画を漁り、ネット記事を読み、いくつかのアルバムを歌詞カード手元に何度も聞いた。

惹きつけられる理由はなんだろうか。
デビュー前の藤井風がとにかく楽しそうに没入してピアノを弾いている姿をYoutubeで見た時と、同じような引力。
純粋にメロディーが良いとか、歌詞が良いとか、歌がうまいとか、容姿がかっこいいとか、そんなことを超越した「何か」がそこにはある。

全身全霊で歌を届けようとする姿、全力でその瞬間を生きている感じに触発されるものがあるのだろうか。私自身が遠い昔に封印してしまったものを呼び覚まされるような、「何か」。具体的に、いつ、何を封印したのか、もはや定かではないのだけれど、欠落感とともに随分と長い時間が経ってしまった。いや、ずっと欠落感があったわけでもなく、数年前から徐々に気づいてきたというのが実際のところ。欠落している状態が「あたりまえ」になってしまっていて、そこの違和感に気づけない状態になっていた。

数年前から、少しずつ、少しずつ、足りないものに気づいてきて、少しずつ少しずつ、それを取り戻すべく発掘作業を続けている。その作業途中で、「宮本浩次」にも出会った感じ。

歌うことが好きだったこととか、3歳で北国の春をうたってたこととか、楽器は一つもできないけれど、よく音楽が頭で鳴ってることとか。その昔、バンドで歌ったことあったよな、とか、そんなことも思い出したり。
今も、歌うことというか、全身使って音を出すことに相変わらず興味を持っている。音が持つパワーって、なんかある。探求&実践したい。

いくつかのインタビューの中で、宮本浩次は「歌うことが好き」だと言い切っている。自分の歌を通して、伝えられるものがある、と。天命を全うするかのような、その様子に、ビリビリと打たれるものがあるんだなぁ、きっと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?