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私が教員をしていた時のこと

私の授業の目標は
授業後に生徒が
・頭が疲れた〜
・もう終わっちゃった
の二つの感想を持たせることでした。

「頭が疲れた〜」について
50分の授業でいかに頭を使うかが勝負です。
頭を使わないと頭の使い方がわからなくなります。
頭を使うとエネルギーを消耗しますので、
できれば脳は働かずに省エネをしようとします。
それを無理やり動かします。
そのために、私の発言のほとんどは問いかけになります。
生徒は常に投げかけられた問いかけに考えます。
自分なりの考えを持ち、
それを他者に伝え、
他者の考えを知り、
自分の考えをブラッシュアップする。
そうすることで、
50分をフル回転で頭を使うようになります。

頭(脳)は筋肉痛にはなりません。
疲れはしますが痛くなったり、
使えなくなることはありません。
そのかわり、
鍛えれば鍛えるほど回転が速くなります。
考えることに億劫になりません。

「もう終わっちゃった」
集中していると時間が経つのも忘れます。
時計を見る暇を与えず、
生徒たちが主体的に考えていると
時間はあったという間に過ぎていきます。
この言葉は、
「頭が疲れた」の副産物のようなものです。

今日の授業を考える時に
私はこの2点を達成することができるように
単元への問いをたくさん考えるようにします。
生徒の解答に対してもどうやって問いを投げかけるかも考えておきます。
それだけではカバーしきれないので、
生徒の発言にいちいち興味を持って問いかけるようにします。

これからの授業は
板書を移したり、
教師が主導で教えたり
与えられた問題を解く
ようではダメです。
これでは、YouTubeやスタディサプリで十分です。
生きた人間が目の前にいる必要がなくても
生徒は一定の勉強ができてしまいます。
生きて働く知識を身につけ
主体的に学ぶことの楽しさを知り、
それを他者に伝える術を身に付ける。
そんな授業をしたいです。

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