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2021/08/31 朝の話 チョーク1本で頑張るベテランの先生

おはようございます。
最近は一人一台端末の整備後の活用について話をすることが多いので、その中でICTを推進している先生からの相談で必ず上がってくる「ベテランの先生が取り組んでくれない」という悩みについて取り上げたいと思います。

例えば、教員経験30年のベテラン先生がいたとします。30年前はWindows95も出ていなかった時代ですからパソコンは全く普及していなく、機器としてはOHPや映写機(昔は学校で家がを流すために映写機の操作研修なんてものもありました)などが主流でした。提示するには透明のOHPシートにペンで書いて部屋を暗くして投影する。
そんな時代ですから、手間をかけてまでしなくても黒板とチョークで何とかなりました。
チョーク一本でやって来れた先生にとってわざわざ新しい機器を苦労して導入することにメリットがないです。
ベテランの域の先生の少ない方がそのように考えています。一つの技術を磨いていけば何とかなる時代でした。いわゆる職人教師です。

しかし、時代は流れ、チョークだけではカバーできないことが多くなりました。教え込みの授業は時代錯誤だとしても子供達一人一人がどのようなことを考えているかを知るすべは「発表をさせる」「考えを書かせる」などの行為に限定されます。非常に時間がかかる。
今はSNSが生まれた時から存在していた子供たちです。YouTubeではコメント欄で見た人の考えが共有でき、TikTokでは数秒の動画にすぐにハートを押します。
瞬時に考えを共有できるはずなのに授業では「では〇〇さんの考えを聞いてみましょう、前に出てきてください」なんてやっていたら日が暮れてしまって子供達も飽きてしまいます。

チョークだけでは限界が来ています。

しかし、なかなかこの現実を受け入れられません。
新しいことに挑戦することは勇気が必要です。
子供たちには挑戦することの大切さを伝えておきながら、自分が挑戦していない人が結構います。

一人一台端末の普及をするには効果的な活用がたくさんあることを伝え、聴きやすい雰囲気、教え会える雰囲気を職員室内で作っていく地道な努力が必要だと思います。

それでは行ってらっしゃい

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