昨年11月に手術を受けた。
病院のベッドで思いついたのがこの本を書くことだった。
婦人科(現在では、女性科・女性診療科のような呼称に変えている病院も)の治療で悩み、手術を提案され悩み、薬の副作用で翻弄され、辛い思いをしてきた経験を、分かち合うことができたら。
似た経験をしているひとたちの体験談で、せめて少しでも孤独や辛さが癒され、気持ちが楽になるのなら。
もともと自分自身の体験談はエッセイ化しようと考えていたが、それだけでなく、SNSでつながった仲間たちの大切な話が形になれば、ひとりの話よりもずっと深い内容が、より多くの方に届けられるのではと考えた。
開発コンサルとして、アンケート調査で方向書を書くのは長年やってきたのですぐできる。
そして、自分は雨雲出版という出版レーベルを立ち上げた。
さらには、自分自身が治療・手術の当事者であること。
このあたりのバックグラウンドは過去記事やYouTubeにもアップしてある。
本を出してから、「早くこの本に出会いたかった」など嬉しいコメントをたくさんいただいていて、本当に形にしてよかったと思う。
わたしも、子宮全摘という大きな決断をするまでに紆余曲折あったし、簡単なことではなかったから、それを記録してシェアしたいと思っていた。
少しでも誰かの役に立つと嬉しい。
本文からいくつか引用する。わたしが言いたいことはわりと凝縮されているかな。
本の後半は、できる限り32名の回答者の文章をそのままに掲載している。
それぞれの思いやメッセージをくみ取っていただければと思う。
PDF版は雨雲出版のページから
なお、来る2024年5月19日(日)に文学フリマ東京38に雨雲出版が出店します。
本書の印刷版は少部数だけ持っていく予定です。
必要としているひとに届く、心に寄り添う本になっているかなと思います。
ご感想もいただけたらうれしいです。