モチベーションの保ち方
ウガンダで生活して1年少し。
正直、自分ができることは少しずつ見つけてはきたけれど
だからといって毎日毎日やることがてんこ盛りというわけでもない。
あまりやることがなく、暇〜どうしようかな〜という日もあったりする。
自分が怠惰だからとかではなく、
本当にそういう日はあるのである。
日々の業務や生活リズムがマンネリ化し、
刺激がなくなり淡白な日々を過ごす。
日本でもウガンダでも同じだ。
しかし異なるのは、
ウガンダでは日本に比べて娯楽が圧倒的に少ないことだ。
ちょっと出かけよう、にも乗合タクシーやバイクで出かけるハードルは高く、(そもそもバイク移動は禁止されている)
かといって近くにカラオケ、居酒屋、カフェ、映画、ゲームセンター、遊園地などがあるはずもない。
夜は治安の関係で出歩けず、
美味しくおしゃれなレストランだってそもそもそうあるものではない。
ネットが繋がらないこともしばしばである。
そんな時、モチベーションをどう保ったら良いのか。
どうしたら自分で自分のご機嫌を取れるのか。
幸せの閾値を下げる
まず最初に最も基本的な、かつ最も大事なこと。
意識的に下げるというよりかはそれに慣れざるをえない、という方が適切かもしれないけれど。
例えば日本のような娯楽をウガンダで手に入れることは100%、圧倒的に不可能なので、もう諦め割り切るしかない。
高級ホテル、旅行、バラエティに富んだ食事…
無理なのである。
そして無理なものを求めても無駄だし余計にストレスに感じるだけなのである。
そもそも自分が来たくて来た場所だし、そこで無いことを嘆いたりぐちぐち言うのも違うと思っている。今あるもの、できることに満足し、それで充足感を得られるように質素な暮らしに慣れ適応できるよう心を整える。(修行僧か?笑)
コーヒー、紅茶、緑茶を飲む
私はカフェイン耐性が弱く、ものすごくカフェインが効いてしまう体質なのでそんなにたくさんは飲めないが、しかしカフェインにはストレスを下げる効果もあるため、ケーキなど甘いものと一緒にそれらを摂取したら自分的にはかなり整ってくる。
読書をする
ウガンダに来てから日本に比べて確実に読書量が増えた。
と言っても1ヶ月に1,2冊くらいのペース。ゆるゆると読書をしている。
私は電子媒体よりも紙派だが、ありがたいことにJICA事務所やドミトリーに先代の隊員さんたちが残してくださった本がたくさん残っているので、気になる本を上京するたびに任地に持ち帰っている。
日本語表現を忘れないためにも良いし、
日本語独特の表現、その文字をたどることで日本の美しい四季や情景、繊細な心の機微に想いを寄せ、少しの間自分を日本という空間に回帰させることができる。
上のカフェタイムと読書タイムを組み合わせればかなり完璧なブレイクタイムになる。
日本の家族や友人などと電話をする
なかなか自分から人に頼るのが苦手な性分ではあるが、
日本人と日本語で会話をしているとやはりものすごく落ち着くし元気が出る。ウガンダ人相手には通じない不満やフラストレーションも時には口に出して解放させたい時もあるのだ。
運動する
道も悪く治安の不安もあることから、私は家の中でできるエクササイズを習慣的に取り入れるようにしている。
例えばYoutubeで拾える簡単な筋トレ、ダンス。
その内容を覚えておけば停電やネット状況が悪い時でも困らない。
目標は太らず帰ることなので達成できるようにしたい。
諦めて遊び休むことに全振りする
中途半端に仕事をし中途半端に休むと仕事とプライベートの境界が曖昧になり、心が休まりにくくなる。
遊ぶときは全く仕事のことは考えない、好きなことをする、好きな場所に行く、少し遠出し環境を変えてみる、気のおける知り合いと会う話す、そういう時間を意識的に無理やり取るということも大事である。
自分の幸せに課金する
普段はこう見えて、ものすごく節制した暮らしをしている。
まあ任地にいればそんなに散財するタイミングがない、と言うのが本当のところなのだが、それにしてもちょっと自分に厳しすぎるところもありほとんどお金を使っていない。
たまに首都に上がった時などは物価の高さに驚くし、
一気に飛んでいくお金に慄いたりする。
しかし正直、”金で幸せは買える”のである。
お金を払ってちょっと豪華な食事、欲しいもの、行きたいところの欲が満たされ、それで自分を幸せにできるのであれば。
時にはお金を気にせず散財し課金することも大切なのだろう。
活動を休む
これは、まぁ自分としては最終的な選択肢なのだが、
あまりに配属先にいたり活動をしていて病む場合は、
療養、休養、首都上京もやむなしと思っている。
自分の健康に優るものなんて無い。
ボランティアという形で派遣されてはいるけれども
自分の心を死なせ崩壊させた状態で何かができるわけでもない。
落ち着くまでゆっくりゆっくり休む。
これに限る。
途上国で生活をしていると、自分の心の健康がいかに大事であるかを日々痛感する。
ただでさえ普通に生きて生活していても多少のストレスがかかる中で、
頼れる人が近くにいるわけでもなければ
日本ほどフレキシブルに気分転換の場を設けられるわけでもない。
だんだん感覚も麻痺してくるがやはり余程のストレスに知らず知らず晒されているのだろう。正直今まで数回病みかけている。笑
よくやっているなと思う。
ただ、日本にいた時の方がむしろ、
交際費や自分へのご褒美などで散財していたのではないかなと思う。
物に溢れ、流行に追われ、
新しいものが生まれては消えていく。
期間限定のものやイベントで消費が促進される世界。
それでも、散財していた割に、私はちゃんと幸せを感じていただろうか。
あれもこれも手に入れても、なんとなく満たされないような気がしたあの虚無感。
次の日にはまた振り出しに戻っているような感覚。
「物が豊富」ということは、「選択肢が豊富」ということは、その分何かへの依存度を上げ、
幸せの閾値を高めてしまっているかもしれないし、
「もっと」を求めてしまう原因になってしまっているかもしれない。
周りと比べてしまうきっかけになってしまっているかもしれない。
きっと自分の心を整える、
コントロールするというのは
そんなに遠く離れた「何か」を求めることではないのだ。
ウガンダで、この圧倒的に娯楽がない日々を過ごしているからこそ、
自分と向き合い、自分と対話し、自分が本当に求めているものがわかり、自分を少しはマネジメントできるようになった気がする。
なんて、ある種の悟りを開き始めました。笑
これが日本に帰国したら、またどうなるかわからないけれど。
…いや、正直に言うと
日本帰ったらしばらくは豪遊してしまうだろうな。
日本食、日本酒、テーマパーク、温泉。
服、化粧品、美容院etc
うん、そりゃ色々楽しみたいよ。笑
アフリカに比較的適応できているけれど
言ってもいち年頃の日本人の女の子なのです。
任期はまだ残り9ヶ月半ほど。
とりあえずはまだしばらくこの国ならではの生活を楽しんで、うまくモチベを保って、日本に帰ったらたんと自分を労ってあげようと思います。
その時はどうぞお付き合いいただけたら嬉しいです。
プレゼント(奢り)もお待ちしています。笑
適度にモチベーションを保ちながら
病まないように自分をコントロールしながら、
引き続き楽しく充実した活動を送っていきたいです。
任期全うは簡単な道のりじゃないぜ。
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